あなたは実際チームを選ぶ必要はない

お気に入りの帝国経営者を選ぶ必要があると考えるのは、お気に入りのナチスを選ぶ必要があると考えるようなものだ。
ケイトリン・ジョンストン
2025年2月21日
この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。
あなたはチームを選ぶ必要はない。
トランプが悪いからといって、あなたは民主党側につく必要はない。
民主党が悪いからといって、あなたはトランプ側につく必要はない。
何に関してであれ、あなたはトランプを称賛する必要はない。
疑わしきは罰せで、あなたはトランプに対応する必要はない。
トランプ大統領は他の大統領になかった危険な新たな脅威をもたらしているという話を、あなたは信じる必要はない。
リベラル主流メディアが嘘つきだからといって、あなたは右翼メディアを信頼する必要はない。
悪人連中がトランプを嫌っているからといって、あなたが彼を好きになる必要はない。
トランプか民主党内の偽反対派のどちらかの側につく道徳的義務があるという奇妙な思い込みがアメリカ人にはあるが、それは単なる愚かなたわ言だ。あなたがそうする必要はなく、そうすべきではない。
アメリカ帝国は、地球上最も残忍で腐敗した権力構造で、差は圧倒的だ。帝国経営幹部全員、帝国の存続に必要な理解不能な残虐行為や虐待を進んで助長する連中だ。お気に入りの帝国経営者を選ぶ必要があると、あなたが考えるのは、お気に入りのナチスを選ぶ必要があると考えるようなものだ。
明晰な心は、ワシントンの沼地の腐敗や精神病質的混乱を見て、どのようなスライム獣吸血鬼が自分の味方なのか計算し始めることはない。明晰な心は、アメリカの中央集権的権力構造の全管理者を同じ敵の一部と見なしている。
確かに沼の怪物は、様々な戦線で、お互いに口論したり争ったりするが、それは、どんな権力構造でも見られることだ。だからといって彼ら全員人間の血を糧とする帝国権益を推進するのに専心していないわけではないし、彼らは確実にあなたの友人ではない。
とのアメリカ大統領もあなたの友人になれない。ワシントンの政治家や帝国経営者や寡頭政治家の誰もあなたの友人になれない。ドナルド・トランプはあなたの友人ではない。チャック・シューマーはあなたの友人ではない。イーロン・マスクはあなたの友人ではない。ハキーム・ジェフリーズはあなたの友人ではない。マルコ・ルビオはあなたの友人ではない。バーニー・サンダースはあなたの友人ではない。JD・ヴァンスはあなたの友人ではない。AOCはあなたの友人ではない。RFKジュニアはあなたの友人ではない。エリザベス・ウォーレンはあなたの友人ではない。トゥルシ・ガバードはあなたの友人ではない。ジョー・バイデンはあなたの友人ではない。
これらの人々にはいくつか違いがあるが、共通しているのは、全員が絶え間ない専制政治や虐待や殺人によってのみ維持できる世界規模の帝国権益に奉仕して出世してきたことだ。この一つの本質から、彼らはあなたが味方したり、同情したり、支援したりすべき人物ではない。これが全ての人々にすぐさま明らかにならない唯一の理由は、欧米世界丸ごと高度に管理された情報生態系に浸っており、そのような明白な事実が我々の認識から隠されているためだ。
ワシントンの全員腐敗した怪物だと言うと、いつも否定的だとか「麻薬をやっている」と言われるが、それは真実からかけ離れている。世界に良い結果がもたらされるのを私は大いに期待しているが、世界の問題に最も責任がある権力構造の中心から、そうした結果がもたらされると信じるほど妄想的ではない。
私は人類全体に大きな希望を抱いている。南半球の真の革命運動にも大きな希望を抱いている。多極世界の台頭によって開かれる可能性にも大きな希望を抱いている。ただ地球上唯一の権力構造には全く希望を抱いていない。誰も決して期待すべきでないのと同じだ。今強姦している強姦犯に、性的暴行を抑制する方法の解決策を求めるべきでないのと同じだ。彼らこそ問題なのだ。彼らと戦う必要がある。
問題に対する理解が十分広まれば、真の解決策が生まれ始めるだろう。我々の課題は世界や支配者や彼らの権利濫用や連中の嘘について、できる限り多くの真実の情報を広め、帝国主義的言説支配プロパガンダ・マトリックスを突き破ることだ。このようにして我々は状況の現実に目を向け始め、数の力を使って本当の変化をもたらすため団結し始めることが可能だ。
それは簡単だろうか? いいえ。あなたの好きな大統領候補に投票するより難しいだろうか? はい。だが、お気に入りの沼の怪物に投票して応援するのと違い、実際に世界に前向きな変化をもたらす可能性があるのだ。
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画像はAdobe Stockより。
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2025/02/21/you-dont-actually-need-to-pick-a-team/
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