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2025年3月14日 (金)

スジャ・パイプライン奇襲作戦

2025年3月11日
Moon of Alabama

 ウクライナ戦争中も、天然ガスはロシアからウクライナを経由してハンガリーとスロバキアまで友好(ドルージバ)パイプラインを通じて輸送され続けている。


 今年初め、ウクライナ政府はこの接続を閉鎖すると決定し、ウクライナ領内のバルブを閉鎖した。この出来事は、ロシアのクルスク地域へのウクライナによる侵攻終焉を意味するものだ。

 この地図は、2025年1月1日時点でウクライナがロシア国内で支配している地域を示している。地図にはスジャ市と約20のロシアの村落が含まれている。

2025年1月1日の状況



 友好パイプラインは、直径1.4m(4フィート8インチ)の平行管五本ので構成されている。これらはクルスクから南西方向に34k-004道路(ウクライナのH-07)とほぼ平行に走り、スジャの北を通り、ウクライナのスミに向かっている。

 パイプは地中に埋設されている。埋設されたパイプラインは植生の乱れで衛星写真で確認できる。
 
奇襲出口付近のパイプライン(右上から左下)


 1月1日以降、パイプラインを利用してウクライナの敵を背後から攻撃する計画をこの地域を担当するロシア軍司令部が策定した。

 友好パイプライン・パイプの一本から天然ガスが抜き取られ酸素が注入された。スジャの北東約15キロ(約10マイル)、ボリショエ・ソルダツコエ近くで、パイプラインに穴が開けられた。兵士たちがパイプライン中に送り込まれ偵察したが、パイプラインにはまだ天然ガスが残っていて酸素が少なすぎた。最初の兵士たちは気絶し、救助されなければならなかった。数週間の作業後、パイプラインはスジャに向かう屋根付き通路として使えるようになった。

 五つの異なる軍隊から選ばれた800人の部隊が編成され、任務に備えた。

 今年最初の二か月で、ウクライナ軍は侵攻地域の西側で既に地歩を失っていた。ロシア軍がドローンを使って、スミからスジャへの唯一の主要補給路の射撃統制権を掌握して以来、全体状況は悪化した。道路からの映像には数十台の大破した車両や燃え尽きた車両が映っていた。だがウクライナ軍防衛線とスジャは依然持ちこたえていた。

2025年3月1日の状況



 3月初旬、ロシア特殊部隊がパイプラインに入った(上の矢印に沿って)。彼らはパイプラインを使ってスジャ工業地帯の北に向かい、出口の穴を開け、パイプラインを覆う地面を掘り始めた。約800人の兵士が後を追い、パイプライン内に陣取った。

 3月8日、命令が下されると、ロシア軍特殊部隊はパイプラインを出て近くの森に入った。彼らは34k-004道路を封鎖するため移動を続け、道路を横断しスジャ工業地帯の北部に入った。そこで彼らは塹壕を掘ることができた。すぐ近くにはウクライナ軍の大規模部隊はいなかった。誰もその動きを止めることはできなかった。
 
出口と攻撃ルート

 背後に敵がいるという無線報告を聞いて、ウクライナ兵はパニックに陥った。スジャの北東と東の全部隊は補給を断たれた。退却路はなかった。同時にロシア軍はウクライナ支配地域の西と北を攻撃した。抵抗はすぐに崩壊した。スジャに退却できる者は退却した。そこから彼らはウクライナに戻ろうとした。
 
2025年3月11日の状況
 
 ウクライナ軍が支配する地域は一日で半分に縮小した。ロシア軍は合計12集落を奪還し、掃討した。現在の報告によると、ロシア国内のウクライナ軍は絶え間ない砲火の中、道路に沿って全面撤退中だ。生き残る者もいるだろう。

 一方、ロシア軍はスジャに侵攻しつつある。


 この作戦は、ロシア人が「作戦技術」と呼ぶものの素晴らしい具体例だ。戦術の詳細と戦略の目標を結び付けているのだ。

 パイプラインを通ってウクライナ軍の背後に進み、ウクライナ軍の主要補給線を切断する作戦は、数か月に及ぶ血なまぐさい戦闘ではなく、わずか数日間で実現された。この作戦の指揮官が高い名誉を得たのは確実だ。

 ミリタリー・サマリー・チャンネルのディマは昨日の要約で上記のいくつかを論じた

 ロシア・ニュース放送局は、この作業を紹介する素晴らしい5分のビデオ(英語字幕付き) を提供している。このビデオには、パイプライン内部の映像も含まれている。

 この作戦は歴史に残る。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2025/03/pipelineraid.html

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 Judge Napolitano - Judging Freedom
COL. Lawrence Wilkerson : Russia/Gaza: Is the US a Trusted Neutral? 24:48
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
トランプ大統領政権、親イスラエル政策を強化。それは反パレスチナ支援でもある。ガザ戦争時、コロンビア大学は学生の反イスラエル・テント樹立等闘争の拠点。トランプ米政権コロンビア大学の反ユダヤ的嫌がらせがあったとして、約4億ドル相当の助成金と契約を「即時」取り消したと発表
 上記の孫崎享氏メルマガ内容を裏付ける昨日書いた記事を繰り返す。

 クリス・ヘッジズ記事、毎回Fish氏の秀逸な漫画がかかれているが、今回のものは特に良い。
 トランプの対教育戦争

 The Chris Hedges Report
Trump’s War on Education
Trump’s assault on education comes out of the playbook used by all authoritarian regimes.
Chris Hedges
Mar 12, 2025

 日刊IWJガイド
「日本政府が国民に対して秘密裏にウクライナ紛争の有志連合に加担! トランプ政権になってより深くウクライナ紛争に日本はコミット!」2025.3.14号~No.4479

■はじめに~日本政府が国民に対して秘密裏にウクライナ紛争の有志連合に加担! 黒海での有志連合の演習に、自衛隊幹部を派遣! バイデン政権からトランプ政権になって、より深くウクライナ紛争に日本はコミットさせられている!「一時的停戦」が実現しても、30日後に戦争が再開されたら、日本も巻き込まれる!

■本日午後7時より、初配信!!「米CDC元長官が上院で証言『新型コロナワクチンはビッグミステークだった』! 全身の細胞が取り込んだナノ粒子の毒性で急増した癌! 跳ね上がった死亡率!!~福島雅典氏」岩上安身によるインタビュー第1185回ゲスト 京都大学名誉教授・ワクチン問題研究会代表理事 福島雅典氏、外務省元国際情報局長 孫崎享氏(前半)を撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします! 孫崎氏に語っていただく(後半)は、明日午後7時から初配信します!

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