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2025年2月27日 (木)

停戦期限が近づく中、新たな残虐行為言説を推進するイスラエル



停戦交渉の重要期限が迫る中、イスラエルとその擁護者連中はガザ虐殺再開を正当化するため新たな物語を都合よく積極的に推進している。

ケイトリン・ジョンストン
2025年2月22日

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。

 停戦交渉の重要期限が迫る中、イスラエルとその擁護者連中はガザ虐殺再開を正当化するため新たな物語を都合よく積極的に推進している。

 イスラエル人の子ども、クフィルとアリエル・ビバスは「2023年11月までにガザで人質に取られていたところテロリストに残酷に殺害された」と現在イスラエル国防軍は主張している

 金曜日「ハマスの嘘とは裏腹に、アリエルとクフィルは空爆で殺されたのではない。アリエルとクフィル・ビバスはテロリストに冷酷に殺害された。テロリストは2人の少年を撃ったのではなく、素手で殺した。その後、彼らはこれら残虐行為を隠蔽するために恐ろしい行為を犯した」とイスラエル国防軍のダニエル・ハガリ報道官が報道陣に語った

 イスラエルがこれら扇動的主張を裏付ける証拠を一切提示していないことを知っても過去1年半にわたりガザでの出来事を追ってきた人なら誰も驚かないはずだ。

 彼特有のアメリカ英語のビデオ声明を発表し、子どもの拡大写真を振り回しながら、パレスチナ人はなんと野蛮な怪物かについてベンヤミン・ネタニヤフ首相が語った。

 「ハマスは冷酷に彼らを殺害した」とネタニヤフ首相は言い、カメラは愛らしい赤毛の少女たちにズームインした。「イスラエル首相として、私は人質を処刑した蛮族が裁きを受けるまで休まないと誓う。彼らはこの世に生きるに値しない。私を止めるものは何もない。皆無だ。」

 これは、ネタニヤフ首相が、今月初めにワシントンから帰国した際、彼はするはずだとイスラエル・メディアが予想していた通り、当初の合意になかった新たな実現の見込みがない要求を加えて停戦交渉を妨害しようとしていたまさにその時起きたのだ。ハマスとの停戦合意の6週間に及ぶ第一段階は、3月初めに期限切れとなる予定だ。

 これは明らかに赤ん坊を銃剣で刺す残虐行為プロパガンダで、最も都合よい時に発表されたのだ。赤ん坊の首を切ったり集団強姦をしたり、その他多くのことに関しイスラエルが嘘をついているのが発覚した後で、こうした主張を鵜呑みにするのは愚か者だけだ。



 だが、それは役目を果たしている。今やどこを見ても、停戦を終わらせ、無辜の子どもに復讐するためガザでの虐殺を再燃させようと呼びかけるイスラエル支持者の姿が見られる。タブレット マガジンの「連中は時間切れだ」という記事を私は読んだばかりだが、副題は「ビバス家の子どもの殺害は、パレスチナの隣人が誰かを正確に物語る18か月の恐怖の連続の最後を飾るものだ。ホワイトハウスの友人の支援を受け、イスラエルは強力な単独行動を通じて自国の将来を確保しなければならない」だった。

 子どもたちの死因として最も可能性が高いのは、当時イスラエル政府が人質を拘束していた場所に爆弾を降らせていたことだとわかっているにもかかわらず、このようなことが起きている。2023年11月、ビバス家の子どもたちが母親とともにイスラエル空爆で死亡したとハマスが報じた。2023年12月、遺体をイスラエルに返還するとハマスが申し出たが、イスラエルはこれを拒否し「イスラエルはハマスのプロパガンダに基づく報告には対応しない」と報道陣に伝えたと主流メディアが報じた

 イスラエル空爆により毎日多くの女性や子どもが殺されていた地域で、イスラエル空爆で女性と2人の子供が殺されたことは、パレスチナ抵抗戦士が計画通り、子どもを交渉材料として利用するのではなく、自発的に子どもを素手で殺害すると決断することよりも、遙かにありそうなシナリオだと推測するのにハマスや他の誰かを信頼する必要はない。

https://twitter.com/SanaSaeed/status/1892860670074671305

 ジャーナリストのムハンマド・シェハダが最近ツイッターで指摘した通り、既にイスラエルは、実際はイスラエル空爆で殺害された人質をハマスが殺害したと嘘をついてきた実績がある。2023年12月、人質3人の家族に、彼らはハマスに殺害されたとイスラエルは伝えた。人質の1人の母親は掘り続け、最終的に、彼らが隠れていたトンネルにイスラエル国防軍が「ガス」を噴射し、窒息死していたのを発見した。昨年9月、イスラエル国防軍は空爆で人質を殺害し、それについて嘘をついていたのを認めた。

 三週間前、イスラエルはビバス家の死を停戦終了の口実にしようとしているとゼテオ記事でシェハダは正しく予想していた。これは、この事態が始まるずっと前からだ。シェハダは、ハマスが1年以上前にビバス家の子どもの死を発表していたにもかかわらず、親イスラエル派の言説支配者連中が、ビバス家の子どもが被害を受けたことが判明したら、ガザに大いなる復讐をしなければならないという主張を推進しているのに気づいた。彼らは子どもたちが死んだのを知っていたので、一月下旬に停戦が発表された後に、彼らの死が発覚すれば停戦を終わらせる正当な理由になるという言説を流布し始めた。



https://twitter.com/DropSiteNews/status/1893042058249805894

 今日イスラエル軍はヨルダン川西岸でパレスチナ人の子ども二人を射殺した。二人とも背後から撃たれた。皆様がこの事件をご存知ないのも無理はない。なぜなら欧米政治・メディアは二人の白人の子どもの死に焦点を合わせすぎて、このような些細なことには注意を払わないためだ。

 2023年以来、イスラエルはハマスの新たな残虐行為を「発見」し続ける必要があるのだ。そうしなければ、これまで終始イスラエルが一方的に残虐行為をしてきたのが見えてしまうためだ。最初は首を切られた赤ん坊、その次は「ハマスが集団強姦をしていたことが発覚した!」になり、今度はビバス家の子どもだ。

 イスラエルがそうする必要があるのは、ハマスによる攻撃が、イスラエルが自らを被害者として位置づけられる最後の出来事だったためで、イスラエルはガザで桁違いにひどい虐待を犯しながら、その攻撃につけ込むのを極力長く引き延ばしてきた。これは全て怒りをかき立てて、イスラエルへの同情を引き出し、一年半にわたりイスラエルが虐待や強制退去や大量殺戮を続けてきたことによる明らかな被害者から同情をそらすため計画されたものだ。

 ガザに復讐の雨を降らせよという声が大きくなる中、このことを想起願いたい。ビバス家の子どもは理由ではなく口実だ。子どもが生まれるずっと前から、パレスチナ人に対し計画されていた計画を進めるための口実なのだ。

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 画像はIDFからのスクリーン・ショット。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2025/02/22/israel-pushes-new-atrocity-narrative-just-as-ceasefire-deadline-approaches/

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