トランプ大統領の欧州に対する懲罰は一体何をもたらすのか
2025年2月18日
Moon of Alabama
2022年2月28日に、ウクライナ武装解除作戦が始まって5日後、それがどのような結果をもたらすか私は予想した。
当時私が予想できなかったのは、トランプ大統領の欧州に対する懲罰が、その過程を加速させるものになることだった。
一体なぜトランプは、ウクライナとヨーロッパを罰したいのだろう? 民主党とディープステートによる彼の初代大統領職妨害を彼らが支援したからだ。
ミュンヘン安全保障会議に関するスコット・リッターの広汎な記事は、このことをうまく説明している。
中国の王毅外相は、ヨーロッパのジレンマを見て、門戸を開放している。ミュンヘン安全保障会議での声明で、彼は助力を申し出た。
これは中国に向かう長年延び延びになっていたヨーロッパの動きの始まりになるかもしれない。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2025/02/where-trumps-punishment-of-europe-should-lead-to.html#more
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The Chris Hedges Report
Chris Hedges
Feb 23, 2025
デモクラシータイムス
Moon of Alabama
2022年2月28日に、ウクライナ武装解除作戦が始まって5日後、それがどのような結果をもたらすか私は予想した。
アメリカとEUおよび他地域の代理勢力は、ロシア経済に打撃を与えるため、ロシアに対して非常に厳しい制裁を課した。トランプ再選は、ウクライナ戦争によってもたらされた最も重要な政権交代だった。日曜日にはドイツで選挙が行われる。ドイツ経済が三年間縮小した後、この選挙は新たな政権交代につながるだろう。今後も多くの政権交代が続くだろう。
この経済戦争の最終目的はロシアでの政権転覆だ。
その結果、他の多くの国々で政権交代が起きる可能性が高い。
...
アメリカとEUの全エネルギー消費は今後、割り増し価格となる。これにより、EUとアメリカは不況に陥るだろう。ロシアは、ガス、石油、小麦、カリウム、チタン、アルミニウム、パラジウム、ネオンなど自国が市場支配力を持つ商品の輸出価格を引き上げるだろうから、世界中でインフレが著しく上昇するだろう。... ロシアと中国との経済関係を避けているのは、新冷戦を起こそうというアメリカの計画にドイツとオラフ・ショルツ首相が騙されたということだ。ドイツ経済は、今後、犠牲者の一人になるだろう。
2月4日、ロシアと中国が、アメリカに対抗する協力二国極となる多極世界を宣言した。ロシアのウクライナ侵攻は、その証拠だ。
…
一極支配大国という自己イメージをアメリカが維持するのを支持するのでなく、そのことをこそヨーロッパ諸国は認めるべきだった。
新たな経済現実が定着するには、しばらく時間がかかるだろう。本当の欧州の戦略的利益に関する現在の見方は、おそらく変わるだろう。
当時私が予想できなかったのは、トランプ大統領の欧州に対する懲罰が、その過程を加速させるものになることだった。
マーク・エイムズ @MarkAmesExiled - 2025年2月18日 15:30 UTCトランプは「プーチンに操られている」と依然主張する人々が一体誰か私には分からない。あの芝居は終わっていないのだろうか? だが「故意に罰する」という部分については私は確信がある。
ウクライナに関し、トランプは「プーチンに利用されている」とアメリカとヨーロッパのメディアと政治体制全体が自分たちに(そして我々にも)繰り返し言い聞かせている。なぜならウクライナとヨーロッパをトランプ・チームが故意に罰している可能性を彼らは考えられないためだ。
一体なぜトランプは、ウクライナとヨーロッパを罰したいのだろう? 民主党とディープステートによる彼の初代大統領職妨害を彼らが支援したからだ。
ミュンヘン安全保障会議に関するスコット・リッターの広汎な記事は、このことをうまく説明している。
2016年大統領選挙での[トランプ]勝利は支配体制全体に衝撃を与え、支配体制は、その後四年、内外からトランプ革命を弱体化させ続けた。そこでパトリック・アームストロング (おかえりなさい、パット!) が口をはさんでいる内容は以下のとおりだ。
そして、その後四年、代表格ジョー・バイデンの支援下、支配体制はトランプ復活を阻止するため、支配体制のあらゆる汚い手(多方面からの政治的動機による訴追や、おそらく暗殺も含む)を使った。
…
敵NATOとEUを滅ぼすために、OODAループをトランプが典型的に応用しているの我々はミュンヘンで見ることができる。
さて、この時点で「ちょっと待て。NATOとEUは、一体どのようにドナルド・トランプの敵になったのか?」と疑問に思う人もいるかも知れない。
答えは極めて明白だ。彼らはまさに、今日アメリカでトランプが宣戦を布告した支配体制エリートの延長だからだ。
彼らはトランプ大統領の一期目の任期中に陰謀を企てたヨーロッパ・エリート連中で、バラク・オバマ前大統領を慕いながら、アメリカの選挙周期で、アメリカ政治の舞台からトランプ大統領が一掃されるのを期待してトランプ大統領が義務付けた改革施行を遅らせた連中だ。
彼らはアメリカの好戦主義を倍加させアメリカ独占権益のためにロシアを破壊するべく設計されたウクライナの罠に自らを陥れ、その過程でヨーロッパを破壊した連中と機関だ。
常に従順な手先のヨーロッパ人は、奉仕する意志に目がくらみすぎ、自分たちがウクライナと同じように犠牲の羊であることに気がつかなかったのだ。
そしてトランプが勝利を収めそうになった際、NATOとEUヨーロッパ諸国がバイデン政権と共謀し「トランプに耐えうる」政策を策定し、アメリカ支配体制がトランプを内部から封じ込め弱体化させている間に再び四年のトランプ主義を乗り切れると期待したのだ。
だがトランプは教訓を学んだ。
革命は初日、ヨーロッパがトランプを抑えるため頼りにしていた[アメリカ]体制の破壊で始まった。
…
そしてトランプはヨーロッパに目を向けた。
ドナルド・トランプの世界では、ヨーロッパ諸国、特に双子組織であるNATOとEUは同盟国ではなく敵であることを覚えておいてほしい。
我々は何を学んだのか? そう、ずっと昔にモスクワが学んだことだ。ワシントンは信頼できない(難解なロシア語単語では「 недоговороспособны」で、基本的にワシントンと合意を結ぶことはできず、たとえ結んだとしてもワシントンはそれを守らないという意味だ)。一言で言えば、ワシントンはウクライナ惨事を引き起こしたのに、今や取り返しがつかないほど悪化したため、そこから逃げ出してヨーロッパに下駄を預けているのだ。パトリックが言及しているロシア・中国共同声明は三年前に私が指摘したことと同じものだ。
…
最も単純で、最も率直で、最も残酷な言葉で言えば、アメリカは向こう側にいて、ロシアはここら側にいる事実がワシントンに突きつけられたのだ。アメリカは、いつでもどこでも混乱を引き起こして、逃げ出せる。ベトナムを覚えておられるだろうか? アフガニスタンを覚えておられるだろうか? さて、今度はあなた方の番だ。
ヨーロッパの皆様、あなた方が今即座にすべきことが四つある。1) 自分たちの本当の利益は何か見極めること。2) 利益を守れる立場に身を置くこと。3) モスクワと和解すること。(何年も前に現実政治のヨーロッパ人の達人が「政治の秘訣? ロシアと良い条約を結ぶことだ」と言った。) そして4)番目に、三年前のロシアと中国の共同声明を読み熟考願いたい。なぜか? それが未来だからだ。
中国の王毅外相は、ヨーロッパのジレンマを見て、門戸を開放している。ミュンヘン安全保障会議での声明で、彼は助力を申し出た。
昨年のGDP成長率5%で、世界経済成長に中国は30%近く貢献した。中国は世界経済成長の重要な原動力となり、その超巨大市場の恩恵を世界と共有してきた。中国は質の高い一帯一路協力と欧州連合のグローバル・ゲートウェイ戦略を融合させ、お互いに権限を増し、世界全体で権限を増していきたいと考えている。トランプ大統領はヨーロッパ官僚機構との戦いを続けるだろうから、ブリュッセルで政権交代が起こるまでには数ヶ月しかかからないかもしれない。
友よ
欧州を多極化世界の重要な極として中国は一貫してみなしてきた。双方はライバルではなく協力者だ。今年は中国・EU外交関係樹立50周年に当たる。中国はこの機会に欧州と戦略的意思疎通と互恵協力を深め、世界を平和と安全と繁栄と進歩の明るい未来へ導きたいのだ。
これは中国に向かう長年延び延びになっていたヨーロッパの動きの始まりになるかもしれない。
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The Chris Hedges Report
Watch me Speak at the Workers Strike Back Conference LIVE Now! 4:35:02Join Chris Hedges, Kshama Sawant, Jill Stein, and working people from around the country for Workers Strike Back’s Fight the Rich Organizing Conference!
Chris Hedges
Feb 23, 2025
デモクラシータイムス
トランプ&マスクの「赤狩り」 選挙を汚す連中! (志田 陽子/北丸 雄二/竹信 三恵子/保坂 展人) ウィークエンド・ニュース 1:59:25https://www.youtube.com/watch?v=oNNbXkGLJzU
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ドイツの総選挙はどうなるのか
ドイツでは経済危機と政治危機を受け、2月23日に解散総選挙が行われる。INSA研究所の調査によると、キリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟(CDU/CSU)の連合が支持率30%で首位を維持している。ロシアとの協力を呼びかける「ドイツのための選択肢」(AfD)が21%で2位、ショルツ首相のドイツ社会民主党(SPD)は15%、ベアボック外相の「緑の党」は13%。---
ドイツでは経済危機と政治危機を受け、2月23日に解散総選挙が行われる(Sputniki 日本)。その結果が判明した時刻だろうと思うがまだそのニュ-ズが流れてこない。前予想は次の通り:
NSA研究所の調査によると、キリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟(CDU/CSU)の連合が支持率30%で首位を維持ロシアとの協力を呼びかける「ドイツのための選択肢」(AfD)が21%で2位、ショルツ首相のドイツ社会民主党(SPD)は15%、ベアボック外相の「緑の党」は13%。
トランプ氏やマスク氏が応援しているのがAfDだが選挙前,ベアボック外相はトランプ・米国との国交断絶を表明した。選挙に勝つための票集めに過ぎないと思うが,バイデン・米国に対する彼女の態度には大きな開きがある。もしAfDが大きく票を伸ばせば,18日のMoon of Alabama氏が予想するように,『ブリュッセルで政権交代が起こるまでには数ヶ月しかかからないかもしれない』ので,この交代劇は小生にとっては大歓迎である。なぜならNordStreamⅠ・Ⅱパイプラインを爆破したのは英国諜報部とその特殊部隊と予測した経緯からである。大方の見方は伝説の報道記者S.ハ-シュ氏の意見に与して米国説を唱えているからである。ハ-シュ氏の説を覆すほどの直接の情報は持っていないが,誰がやったか分からないようにやるのが英国流だと考えているからである。例えば,ブチャの虐殺などは誰がやったか分からないので,英国特殊部隊の指揮で虐殺が行われたものと推測できる。毒殺に関係したとされるスクリパル親子も不明である。他方,米国の場合は,スレイマニ中将をイラクの空港で爆殺したように直截である。
さて,トランプ・マスク両氏の評判は日本で割れる。というよりUSAIDの資金がNHKに流れていたので低いと推測されているが,その効果があってか日本のmajor mediaはほとんど反トランプ派である。他方,トランプ・マスク派はメディアではなくて原口一博衆議員である(立憲民主党)。小生は立憲民主党支持者でも原口議員の選挙区民でもないが彼のX上での発言の9割が小生の見方と同じである。
一方,本記事で紹介されている『トランプ&マスクの「赤狩り」 選挙を汚す連中! (志田 陽子/北丸 雄二/竹信 三恵子/保坂 展人) ウィークエンド・ニュース WKN』の出演者志田氏や北丸氏は反トランプである。トランプ・マスク両氏への評価は二人とも相当な知識人であるとしても原口議員と大きくかけ離れている。
いずれが正しいか,あるいは事実に近いかはドイツの総選挙結果が明らかにするだろう。AfDが躍進すればブリュッセルの誤りが明らかになる。WKNはバイデン政権批判をほとんどしなかった。人権擁護の党だから民主主義の発展に貢献するだろう等と予測していたが,トランプ・マスク政権になって「どうもそうでない」ということが分かって来たのではないだろうか。
追記:マスク氏の次の発言は本当なのだろうか;(by James Howard Kunstler)
NGO詐欺の本質は,『サドヴィルの孤児を救え』というような博愛主義に聞こえる大義名分を掲げて金を懐に入れ,実際に救われた孤児はゼロということだ。 - イ-ロン・マスク
追記2:米国のFort Knoxという建物に金塊Bullionがたくさん保存されていないという噂さも流れているが,DOGEによって明らかになるだろう。Knoxに金塊がなかったらインフレが突然のように襲ってくるだろう。
投稿: 箒川 兵庫助 | 2025年2月23日 (日) 18時22分