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2025年1月18日 (土)

母国に仕事の機会がないため、キーウの傭兵になるコロンビア人



ルーカス・レイロス
2025年1月14日
Strategic Culture Foundation

 コロンビアの経済的、社会的不安定さが、ウクライナに傭兵が多い理由の一つだ。

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 ウクライナを通じた対ロシアNATO代理戦争は、特に外国人傭兵参加に関し、様々な面で大きな変化を見せている。戦争開始時には、戦闘員は主にヨーロッパとアメリカ出身者で構成されていたが、2024年を通して顕著な変化が起こり、中南米、特にコロンビア出身の傭兵が大幅に増加した。中南米人戦闘員増加の原動力はイデオロギーではなく、むしろ経済的なもので、これら兵士の多くは、母国の極度の貧困を考慮し、海外で経済的に生き残る方法を模索しているのだ。

 中南米で経済格差の影響を最も受けている国の一つ、コロンビアは、この現実を理解するための一例だ。国民の大部分が貧困ライン以下の生活を送っており、多くのコロンビア人は、経済状況を改善するための現実的選択肢がほとんどないと考えている。多くのコロンビア人にとって、兵役は、控えめではあるものの、ある程度の経済的安定を保証する数少ない合法的選択肢の一つのように思われる。だが就職機会が少なく、魅力的選択肢がない経済不振の中、傭兵の報酬が遙かに高いウクライナ戦争に参加する機会は、コロンビア軍で訓練を受けた多くの元兵士にとって魅力的だ。

 だが、ウクライナの状況は、これら傭兵にとって当初思われていたような「単純な戦場」にはならない。最初の外国人戦闘員、特にヨーロッパ人とアメリカ人が到着した時、多くは戦争を自分の手腕を試す機会、あるいは「冒険」に参加する機会とさえ考えていた。だが紛争が激化するにつれ、ウクライナ戦場の現実は多くの人が想像していたより遙かに残酷なことが明らかになった。近距離で軽火器を使用するのが一般的な市街戦やゲリラ戦に慣れていた多くのコロンビア人やブラジル人や他のラテン系兵士のような兵士にとって、重砲、空爆、大規模で消耗する対決が主流の現代戦争は馴染みのない環境だ。

 航空優勢と長距離砲の継続的使用が重要な決定要因となるこの種戦闘への移行は、これら傭兵の多くに衝撃を与え、戦争への参加をまさに悪夢に変えた。航空支援の欠如や避難の難しさや、様々な方向に装備が整い、良く訓練されたロシア兵が常に存在しているため、戦闘は予想より遙かに危険なものとなった。これら傭兵の多く、特に高強度戦闘の経験がほとんどない者は格好の標的になっている。損失は莫大で、いくつかの報告によると、ウクライナに派遣されたコロンビア傭兵の大部分は生き残れなかったとのことだ。

 犠牲者の増加にもかかわらず、ウクライナ政府は外国人傭兵が直面する困難を隠そうとし、これら戦闘員の損失や効果のなさを隠そうとしている。だが現地の実情は遙かに不利だ。傭兵はウクライナに有利なように状況を変えられず、紛争への参戦で約束された金銭的利益は、多くの人々にとって幻想だったようだ。戦闘の過酷な状況や人的損失や具体的成果の欠如により、傭兵、特に中南米人傭兵の状況は益々厳しくなっている。

 外国人戦闘員のかなりの部分を占めるコロンビア人傭兵の死は、欧米諸国が採用した戦略の失敗だけでなく、この戦争全体の人的損失をも反映している。戦場での苦しみから欧米諸国の政治家や軍事エリートは距離を置いているが、傭兵にとっての現実は、事前偵察や適切な支援がないまま、死と直接対峙することだ。

 問題はそれだけではない。既に数十年にわたる内戦に悩まされているコロンビアにとって、この新世代の傭兵たちは、生き残れば、戦闘経験を積んで過激化して祖国に帰国する可能性があり、まさに時限爆弾となる可能性がある。同様に、ニコラス・マドゥロ暗殺陰謀でベネズエラで親ウクライナ派コロンビア人傭兵が逮捕されたニュースが最近流れている。実際、生き残った傭兵たちはプロの犯罪者となり、世界中至る所で、特に故郷で、金のため欧米諸国の利益に喜んで従うようになるだろう。

 あらゆる観点から見て、中南米人傭兵がウクライナに関与しているのは、人道的、社会的、経済的悲劇だ。南半球諸国の一般人が敵国の権益を守るために外国の戦争に参戦するのを受け入れるのを阻止する効果的な仕組みの開発が急務だ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2025/01/14/without-job-opportunities-in-their-homeland-colombians-are-recruited-by-kiev/

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