既に戦争狂で一杯のトランプ政権
これは、今度こそ自分たちの候補者が本当に戦争を終わらせて、泥沼を一掃してくれるだろうという世界中のトランプ支持者の希望を粉砕するはずだ。
ケイトリン・ジョンストン
2024年11月12日
この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。
ドナルド・トランプ大統領は、共和党下院議員マイク・ウォルツを次期国家安全保障問題担当補佐官に指名した。この職位は、前トランプ政権では超強硬派のジョン・ボルトンが務めていた。
ボルトン同様、ウォルツも好戦的変人だ。ジャーナリストのマイケル・トレイシーは、この発表以来、ウォルツの異常なタカ派ぶりをツイッターで列挙し続けている。ウクライナがアメリカ兵器を使ってロシア領奥深く攻撃する承認や、ウクライナ問題でバイデンが十分積極的にエスカレートしていないという批判や、イラン爆撃の主張や、アフガニスタンからの米軍撤退反対や、イラン、北朝鮮、中国、ロシア、ベネズエラをアメリカに対する世界紛争への「進軍」と呼んだりしたことだ。主流メディアはウォルツを「中国タカ派」と呼んでいるが、様々な点から判断すれば、彼はアメリカの公式敵国全てに対して好戦的なタカ派だ。
また、共和党下院議員エリース・ステファニックを国連大使に就任させるとトランプ大統領は確認した。この役職は、前政権下では戦争屋ニッキー・ヘイリーが務めていた。ここでも、古いタカ派と新しいタカ派の間に大きな違いはなさそうだ。Trump Picks Rep. Mike Waltz as National Security Advisor
— Antiwar.com (@Antiwarcom) November 12, 2024
Waltz has suggested he would advise Trump to escalate in Ukraine to pressure Russia to come to the table
by Dave DeCamp@DecampDave #Trump #Russia #Ukraine https://t.co/c4ZAYywDuM pic.twitter.com/czy9wo6LIF
憲法修正第1条の権利の重要性をトランプが口先で主張するのを無視して、大学キャンパスでの言論の自由を抑圧しようと議会で動いたことでステファニクは良く知られている。反戦活動家デイブ・デキャンプが説明する通り、彼女はワシントンで最も忌まわしいネオコン系シンクタンクで政治経験を積んだタカ派の沼の怪物で、イスラエルに対するアメリカ軍事支援にいかなる制限を設けることにも反対している。今年初め、ステファニクは実際イスラエルに飛び、イスラエル国会で演説し、アメリカの大学でイスラエルの大量虐殺行為に抗議する人々の「反ユダヤ主義」を止めるのに協力すると誓っていた。
そして今、狂気の戦争狂マルコ・ルビオがトランプ大統領の新国務長官に任命されたという報道があらゆる マスコミを通じて流れている。あらゆる機会を利用して更なる戦争や制裁や虐殺の推進に政治経歴の全てを費やしてきたこの戦争狂以上に、ワシントンの最高外交官の役割にふさわしくない人物を想像するのは実際困難だ。
これは、今度こそトランプが本当に戦争を終わらせ、泥沼を一掃してくれるだろうという世界中のトランプ支持者の希望を粉砕するはずだ。次期政権の国務省スタッフにイラン強硬派のブライアン・フックをトランプが任命したことや、国防長官にマイク・ロジャースを検討しているという噂も同様に悪い兆だ。中国強硬派エルブリッジ・コルビーが政権内で役割を果たす可能性が高いとタッカー・カールソンが主張しているのも同様だ。And now Trump has reportedly picked Marco Rubio for Secretary of State. So far, this administration is even more hardcore interventionist than the original Trump Administration. Rubio is much more of a committed interventionist than Rex Tillerson, Trump's first Secretary of State
— Michael Tracey (@mtracey) November 12, 2024
先日、マイク・ポンペオとニッキー・ヘイリーは次期政権に入れないとトランプが突然発表した際、トランプの反介入主義支持者たちは大声で拍手喝采した。この発表に対して、ポンペオを止めるだけでは不十分で「全てのネオコンと戦争タカ派をトランプ政権から締め出すために最大限の圧力をかける必要がある」とリバタリアン・コメディアンでポッドキャスターのデイブ・スミスがツイッターで述べた。スミスの投稿に対し、ドナルド・トランプ・ジュニアが「賛成!!! やります」とツイートした。
これを見た時、私は下記のようにツイートした。
「彼らの言葉は無視し、行動を見て頂きたい。何年も私は言い続けてきたし、これからも言い続けるつもりだ。彼らの言葉は無視し、行動を見て頂きたい。よく言われる通り、言うは易しだ。」今のところ、彼らの行動は、彼らの言葉より多くのことを我々に伝えている。
________________
これらの記事を音声で聞きたい場合、Spotify、Apple Podcasts、Soundcloud、またはYouTubeで聴取できます。私の記事は完全に読者に支えられているので、この記事を気に入っていただけた場合、ご希望に応じてチップ入れにお金を入れられる選択肢がここにいくつかあります。記事の映像版を見るには、こちらをご覧ください。毎月の記事のペーパーバックを購入するには、こちらをご覧下さい。私の記事は全て、海賊版を作成したり、あらゆる方法、形状、形式で自由に使用したりできます。再配布、翻訳、商品への使用など、ご希望どおり使用可能です。私が公開する記事を確実に読む最良の方法は、Substackのメーリングリストに登録することです。これにより、私が公開する全ての記事についてメール通知が届きます。全ての記事は、夫のTim Foleyとの共著です。
ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2
画像はGage Skidmoreより(CC BY-SA 2.0)
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/11/12/the-incoming-trump-administration-is-already-filling-up-with-war-sluts/
----------
Sabby Sabs テヘラン大学教授インタビュー
Israel's Regime Is FINISHED w/Seyed Mohammad Marandi (Interview) 1:01:58Gerald Celente 平和を語り、戦争を推進するトランプ閣僚を品定め
TRUMP ADVOCATING FOR PEACE, CABINET PICKS ADVOCATE WAR 24:08
« アメリカによるヨーロッパ植民地化の影響 | トップページ | ドナルド・トランプはあなたの友人ではない »
「アメリカ」カテゴリの記事
- エリート主義的暴政が暴露され、崩壊しつつある「欧米民主主義」(2024.12.13)
- アメイジング・グレース(素晴らしき神の恩寵)!バイデンの許しの奇跡(2024.12.10)
- アメリカ製ミサイルをウクライナがロシアに発射するのをバイデンが許可した理由(2024.12.08)
- ビビにとって、テヘランへの道はダマスカス経由(2024.12.07)
「アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事
- シリア崩壊(2024.12.11)
- アサドは去り、目覚めたアルカイダが台頭(2024.12.12)
- エリート主義的暴政が暴露され、崩壊しつつある「欧米民主主義」(2024.12.13)
「トランプ大統領」カテゴリの記事
- ビビにとって、テヘランへの道はダマスカス経由(2024.12.07)
- トランプ大統領の対中国「貿易戦争2.0」は過酷なものになるだろう(2024.12.06)
- ロシア新形ミサイルが、いかにゲームを変えつつあるのか(2024.11.29)
- トランプの「嵐」に対抗する反乱鎮圧作戦「開始」(2024.11.28)
- トランプ政権:「戦争タカ派なし」から「全員戦争タカ派」へ(2024.11.20)
「Caitlin Johnstone」カテゴリの記事
- アサドは去り、目覚めたアルカイダが台頭(2024.12.12)
- ガザについて連中は嘘をつき、シリアについても嘘をついている(2024.12.03)
- 本物のイスラエル(2024.11.22)
コメント