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2024年10月 8日 (火)

我々はクソ・テロリストそのもの



 まだお気づきでない方のために言っておくと「テロ組織」というのは全く恣意的な呼称で、戦争と軍国主義を正当化するために欧米諸国が言説を支配する手段として使われているのだ。

ケイトリン・ジョンストン
2024年10月5日

物語マトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。



 ヒズボラは自国に侵攻したイスラエル兵を殺害しており、一方、イスラエル兵は女性や子どもや医療従事者やジャーナリストを故意に殺害している。

 欧米諸国がテロリストと呼んでいるのはどちら側か推測して頂きたい。



 まだお分かりでない場合のために言っておくと「テロ組織」というのは、戦争や軍国主義を正当化するため欧米諸国が言説を支配する手段として使う全く恣意的な呼称だ。実質的には「爆弾を落とす必要がある不従順な集団」という意味だ。

 ガザでボランティア活動をしたアメリカの医療従事者99名がバイデン大統領に宛てた公開書簡には、マーク・パールマッター博士の「ガザは私が初めて赤ちゃんの脳を手に持った場所だった。それは、これから数え切れないほどある最初の場所だった」という発言が引用されている。

 ほら、俺たちがクソテロリストだって。俺たちだ。欧米諸国の勢力圏に住みながら、この大量虐殺への支援を政府に止めさせなかった俺たち全員が。

 「テロリスト」という言葉は、何よりもまず、人類にこの悪夢をもたらしている巨大な地球規模の権力構造に当てはまらなければ何の意味も重要性もないだろう。





 民主党は中東でこの悪行を本気でやり、カマラが負けたらジル・スタインとチャペル・ローンを責めるつもりだ。



 普通の人:イランとの戦争は悲惨なものになるだろう。

 狂った人: ああ、あなたはアヤトラを愛し、神政政治は良いことだと考え、同性愛者を憎み、全ての女性にヒジャブを着用してほしいと思っているのだな。



 イランはイラクではない。イランは反撃できる。イランとの直接戦争は悪夢になるだろう。イラクは公園を散歩するくらい楽勝に見えるだろう。イランとの戦争は遙かに致命的で破壊的で不安定なものになるだろう。

 イランは敵ではない。敵はこの戦争を煽ってきたアメリカとイスラエルの嫌な連中だ。



 確認石油埋蔵量上位10カ国は全てアメリカ戦争挑発の標的になっているか、アメリカの戦争挑発により既に破滅しているか、あるいはアメリカに中央集権化した権力構造の一部になっている。

  1. ベネズエラ
  2. サウジアラビア
  3. カナダ
  4. イラン
  5. イラク
  6. クウェート
  7. アラブ首長国連邦
  8. ロシア
  9. リビア
  10. ナイジェリア


 過去1年間、イスラエルの虐殺で引き裂かれた人間の死体の映像を毎日見てきた人は、イスラエルに対する態度が、見ていない人と大きく違う。それは映像が人々の見方を形作するからだけでなく、イスラエル支持者がそれを見るのを避けているためだ。



 女性や子どもやジャーナリストや医療スタッフや人道支援活動家をイスラエルが誤って殺しているとは誰も本気で信じていない。故意に殺しているとわかっていてそう言っているか、故意に殺しているとわかっていながら政治的目的を守るため、決して認めないかのどちらかだ。





 「私以上にイスラエルを支援した政権は存在しない。誰も、誰も、誰もいない」 と記者会見で述べたのをバイデンは嘘つきだと共和党は非難している。

 これは、「イスラエルを再び偉大にする」という言葉をトランプが公然と言い、大統領時代、親イスラエル派の裕福な寄贈者連中にホワイトハウスを頻繁に訪問させ、連中の政治的要求を速やかに受け入れていたと認めた後のことだ。また最近、トランプは、イスラエルはイラン核施設を攻撃すべきではないと述べたバイデンを非難し、核施設攻撃を支持すると述べた。

 今回の選挙周期は、共和党と民主党が主に「第三次世界大戦を始めるためイスラエルに更なる大量虐殺兵器を与えるのは誰か」を競っているに過ぎない。



 アメリカの主流政治言説が民主党と共和党の違いを極端に誇張する一方、民主党と反戦左派の違いを軽視していることから、多くの対立と混乱が生じている。どちらの陣営もそうしている。共和党の政治メディアは民主党を極左マルクス主義集団として描くが、民主党の政治メディアは自分たちと反戦左派の違いを非常に些細なものとして描き、左派が自分たちに投票するのは当然だと見なしている。

 実際は、民主党と共和党は、どちらも本物の左翼と共有しているより遙かに多くの共通点を持っている。たとえ党内で許される最も極端なものを含めたにせよ。バーニー・サンダースとドナルド・トランプは、資本主義とアメリカの戦争機構を解体したい人のバーニー・サンダースとの近さより、思想的に遙かに近い。

 主流政治メディアによるこれらの点の曖昧化は完全に意図的なもので「人々を受動的かつ従順に保つ賢明な方法は、受け入れられる意見の範囲を厳しく制限しながら、その範囲内では、非常に活発な議論を許すことだ」というノーム・チョムスキーの言葉で説明できる。この言葉を完全に理解して、それを全ての主流政治言説を理解するレンズにしない限り、決して欧米政治をはっきり見ることはできない。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/10/05/were-the-fucking-terrorists/

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 Judging Freedom スコット・リッターが語る中東展望。
Scott Ritter : The Middle East One year after October 7th 2023. 32:34

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