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2024年10月25日 (金)

北ガザで起きていることが、イスラエルが全てに嘘をついていたことを証明する



 常にこの地点に我々は向かっていた。いつか、彼らは人質や自衛や人間の盾やハマス排除について嘘をつくのをやめて「あはは! そう実は我々はパレスチナ人の土地を盗んでいるんだ」と言わざるを得なくなるだろう。

ケイトリン・ジョンストン
2024年10月19日

 物語のマトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。



 ハマス指導者ヤヒヤ・シンワルが殺害された。イスラエル擁護派が一年間主張してきたように民間人の後ろに隠れたり、女性に変装したりして死んだのではなく、彼は制服を着て一人イスラエル軍と戦い、戦車の砲火で片腕を吹き飛ばされて殺害されたのだ。

 シンワールの死はハマスやイスラエルの行動に何ら意味ある影響を与えないだろうから、これを何らかの功績であるかのようにイスラエル支持者が胸を張るのは滑稽だ。昨日と同じようにイスラエルは病院を爆撃し、子どもの頭を撃ち、民間人を故意に飢えさせ、パレスチナ人の土地を奪おうとし続けるだろうし、昨日と同様、パレスチナ人はこれに抵抗し続けるだろう。

 あらゆることが何も変わっていない。ハマスを壊滅させるのを狙って、イスラエルが実際これら全ての人々を殺害したとら、シンワールの死は重大な意味を持つかもしれないが、イスラエルの狙いはハマス壊滅ではない。イスラエルの狙いは、ガザの民族浄化と併合だ。これは現時点で周知の事実で、真面目に議論する価値はない。イスラエル支持者がここで勝ち得たと主張できる唯一の勝利は復讐で、非常に自己中心的な連中にしか現実味がない空虚な自尊心にすぎない。

 その死に方で、イスラエル擁護者連中がシンワルを「臆病者」と呼んでいるのを目にすることさえあるが、馬鹿げている。何と片腕で、兵士やドローンや忌々しい戦車と戦って死んだのだ。欧米の男連中は、そのような死に方を夢想してオナニーし、その後バニラ・カスタードを腹一杯食べ、パーキンソン病合併症で老人ホームで亡くなる。お前達に彼を臆病者と呼ぶ資格ははない。



 死ぬ直前、イスラエル国防軍ドローンにシンワルが残った片腕で棒を投げつけるイスラエルの映像ほどハマスを格好良く見せるハマス・プロパガンダは他にあるまい。正直言って、あの映像を公開したとは信じられない。ドローン・カメラに赤い三角マークを付ける方がマシだ。



 ガザ北部の自宅窓から撮影していた人が、狙撃ドローンで負傷した子どもを救出しようと人々が駆けつけた後、イスラエル軍が現場の空爆開始した瞬間を捕らえた。負傷した子どもの救出に駆けつければ殺されるかもしれない恐怖を想像願いたい。

 ガザでパレスチナ人が直面しているのは、まさにそのような悪夢だ。飛行ロボットで負傷した子どもが、爆撃のため、救助隊を現場に引き寄せる囮として使われるかもしれない。目の前で生きたまま家族が焼かれるのを見なければならない場合。イスラエル兵に銃を突きつけられて、隣の部屋で、障害を持った家族が犬に引き裂かれる音を聞かなければならない場合。世界中があくびをしながら見守る中、自分たちがこれまで知っていた周囲の全てのものが焼失するのを見なければならない場合。

 こういう行為にあなたが賛成なら、くたばれだ。こういう行為を無視するなら、くたばれだ。これに反対する人々を止めようとするなら、くたばれだ。くたばれ、くたばれ、くたばれ。



 北ガザで起きていることは、過去一年イスラエル擁護者が主張してきたこと全てを決定的に否定する。現在、公然とパレスチナ人を飢えさせて殺して、南に追いやり、パレスチナ人の土地を奪うのをイスラエルが狙う一方、人質取り引きや停戦のいかなる可能性も否定している事実は、ガザにおけるイスラエル軍の行動を正当化するためにイスラエル擁護者が主張してきたこと全てを否定する。

 殺害は決して人質救出が狙いではなかった。殺害は決して正当防衛のためではなかった。殺害は決してテロとの戦いのためではなかった。殺害は決して人間の盾のためではなかった。殺害は決して病院や学校やモスクや人道支援施設の下に隠されたハマス・テロ基地が狙いではなかった。殺害は決して10月7日に行われた赤ん坊の首切りや集団レイプや、その他想像上の残虐行為のためではなかった。殺害は決して10月7日のためではなかった。殺害は、より多くのパレスチナ人の土地を奪うためで、イスラエルが何世代にもわたって取り組んできたプロジェクトだ。

 これは今や決定的に確立された事実で、過去一年、イスラエルの行動を擁護してきたイスラエル擁護者は、全員役に立つバカか、意図的に大量虐殺を擁護していたかの、どちらかだったことを証明している。彼らが言ったことの何一つ真実ではなかった。全て先住民から更に土地を奪うことを正当化するために語られた嘘だった。

 常にこの地点に我々は向かっていた。いつか、彼らは人質や自衛や人間の盾やハマス排除について嘘をつくのをやめて「あはは! そう実は我々はパレスチナ人の土地を盗んでいる」と言わざるを得なくなるだろう。

 欧米諸国の支援を受けて、彼らは丸一年嘘をつき続けてきたのだ。





 アメリカ諜報機関が、2022年にウクライナでロシアが核兵器を使いかねない可能性は50/50だと評価したニュースを、我々は十分大々的に取り上げなかったように私は感じる。このリスクをずっと警告してきた我々を、プーチンの宣伝屋と帝国擁護者連中は呼んだが、我々は正しかった。2022年を通して、支配者連中が核による終末をもくろんでいると警告していた人々が完全に無実だと証明され、我々を有用な馬鹿やら、クレムリン工作員やら、ばかげた警鐘を鳴らす人々だと非難した連中は完全に信用を失っている。

 この連中は実に無謀だ。コイントスで全ての陸生生物の命を賭けている。そして今、連中はイランとの関係を危機に追い込んでいる。事態が悪化すれば、イスラエルは易々と核兵器を使用することになりかねない。世界の運命を、この変人連中に支配させておくわけにはいかない。
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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/10/19/whats-happening-in-northern-gaza-proves-israel-lied-about-everything/

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