あなたは狂っていない。この大量虐殺ディストピアが狂っているのだ。

私がこう言うのは、欧米諸国が支援する大量虐殺の時代に、欧米諸国で暮らしていると、気が狂いそうになるためだ。
ケイトリン・ジョンストン
2024年10月17日
この記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。
あなたは狂っていない。彼らが狂っているのだ。全てが順調であるかのようにふるまう人々。ガザ虐殺を「一つの問題」として無視する人々。あなたがこの件について話すと、がっかりして嫌がる人々。彼らこそ狂っているのだ。
こんなことを私が言うのは、欧米諸国が支援する大量虐殺の最中に欧米諸国に暮らしていると、皆様、ご自分が狂ったよう感じられるためだ。パレスチナ領を併合するために、イスラエルが、生きたまま人を焼き、子どもの頭を撃ち、意図的にガザの医療施設を破壊し、致命的包囲戦で市民を標的にするのに同意できないのは、自分に何か問題があるのかもしれないと思うのだ。まるで、他の皆と同じように、これら全てに対して冷静でいられないのは、自分に欠陥があるのではないかと思うのだ。
だが、あなたには何も問題はないし、欠陥もない。これら全てに同調できる文明に、非常に問題があるのだ。欠陥があるのは我々の大量虐殺ディストピアだ。
歴史には、当時の国民の大多数が適切な嫌悪感や切迫感を示さなかった恐ろしい大量虐殺の例があふれている。奴隷制度。ホロコースト。他の入植植民地主義プロジェクトにおける先住民の組織的絶滅。今振り返り、後から考えて、それら悪を正しく判断している人々のほとんどが、今パレスチナで繰り返されている悪を夢遊病のように無視している。
歴史的に、大量虐殺に反対する人々は少数派な傾向があった。それらに反対するのが常識なら、そもそも、そんなことは起きなかったはずだ。これは、常識と本当の道徳的明晰さの間に、相関関係がないことを示している。ある問題に対する我々の立場が正しいかどうかを他人に評価してもらうことはできない。歴史が教えてくれる通り、現在最も重要な問題において、大多数がしばしば間違っているためだ。
そして今大多数が間違っている。イスラエルによる虐待を露骨に支持する人々は間違っている。ガザやレバノンで行われていることについて、あまり考えないようにする人々は間違っている。全てが実に悲劇的で悲痛だが、極めて複雑な問題で、イスラエルには自国を守る権利があると言う人々は間違っている。イスラエルの残虐行為に反対せずに、自国が地上部隊を派遣したり、税金をそれに費やすことだけに反対する人々は間違っている。大量虐殺が起きていると知りながら、民主党を確実に選挙で勝たせたいため、それについてあまり騒ぎ立てないようにする人々は間違っている。それが大量虐殺だと知りながら、現実に適切なレベルの緊急性や力強さや集中力で対応しない人々は間違っている。
現実を正しく認識していないのは我々だと信じ込ませようとするメッセージが我々の周囲に溢れている。こうしたメッセージは、マスメディア・プロパガンダや、ネットで見かけるイスラエル擁護者の主張のように露骨な場合もある。また、ガザについて周囲で誰も話さない時に我々が話すと、人々が気まずそうになるなど、微妙な場合もある。
だが、それらメッセージは我々に嘘をついている。物事を正しく見ているのは確実に我々だ。この悪夢に適切に対応しているのは確実に我々だ。家が火事になっている真っ最中に何気なく歩き回る狂人集団のように連中は振舞っているのだ。
自分の正気さを、他人に評価させないように願いたい。狂った文明社会では正気とは何かを自分で決めなければならない。プロパガンダによる妄想が溢れた社会で指導者が大量虐殺を支持している時には、我々全員自分の足で立つ勇気を持たなければならない。
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画像はSmeerch ( CC BY-NC-SA 2.0 )から、サイズに合わせて加工。
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/10/17/youre-not-crazy-this-genocidal-dystopia-is-crazy/
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The Chris Hedges Report
The Choice this Election is between Corporate and Oligarchic Power今朝の孫崎享氏メルマガ題名
There is a civil war within capitalism. Kamala Harris is the face of corporate power. Donald Trump is the mascot of the oligarchs. Either way, we lose.
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Oct 19, 2024
2024年1〜8月のエンゲル係数(2人以上世帯)は28.0%、年平均と比較すると1982年以来の高い水準。消費者の購買力がさらに圧迫される可能性。一人当たりGDP(購買力平価ベース)では日本は米独英伊仏の下であるのは当然として、シンガポール、韓国、台湾の下です。日刊IWJガイド
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