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2024年9月 3日 (火)

ウクライナ「国産」巡航ミサイルを開発

2024年8月26日
Moon of Alabama

 ウクライナ独立記念日に、ウクライナ軍は間もなく「ロケット推進ドローン」を使用するとゼレンスキー元大統領が発表した。
 
8月24日土曜日、ウクライナ独立記念日式典で、今日、ウクライナ軍が初めて新型長距離ドローンで敵軍を標的にしたとウォロディミル・ゼレンスキー大統領が述べた。

 「これは侵略者に対する我々の新たな報復手段だ。敵は攻撃を受けた。これを可能にしてくれた全ての人に感謝する。開発者、製造業者、そして我々の兵士諸君。皆さんを誇りに思う」とゼレンスキーは演説で述べ、ウクラインスカ・プラウダ紙が引用した。

 ウクライナが独自開発し、優雅に「パリャニツァ」(ウクライナの伝統的な小麦粉パンで、もてなしと幸福を象徴)と名付けられたロケット・ドローンは軍事革新だ。公式式典で、これは「全く新たなクラスの」兵器だとゼレンスキー大統領は強調した。「これに対抗するのは難しいが、理由は非常にわかりやすい」と彼は強調した。

 ロケット・ドローン開発作業は秘密裏に行われた。
 巡航ミサイルが飛行する一瞬の様子を映したビデオをゼレンスキー大統領が公開した

 Covert ShoresのHI Suttonがそれをもとに、この画を作成した。



 これはドローンではなく、ターボジェット・エンジンで駆動する巡航ミサイルだ。試験済みで、間もなく使用する可能性があるとウクライナは発表した。
 
月曜日、昨夜のウクライナへの攻撃への反撃として、この兵器を近いうちに再び使用するとルステム・ウメロフ国防相は約束した。

 「ウクライナは対応策を準備している。自国で製造した武器だ」と彼はFacebookに書いた。「勝利のためには長距離攻撃能力と敵軍事施設への攻撃制限解除が必要なことを改めて証明した」

 ウクライナ軍ビデオでは、射程距離は最大700キロ(430マイル)で、アメリカが供給するATACMSと同等なことが示唆されている。ビデオには、射程距離内にあるロシアのサヴァスレイカ空軍基地を含む様々な飛行場の地図が示されており、パリャニツァは少なくともロシアの飛行場20か所に到達できると付け加えている。
 ロシアは以前から長距離ミサイル攻撃を予想しており、防衛体制も適切に整えている。ウクライナのもう一つの「驚異の兵器」はロシアを感心させるものではないだろう。この巡航ミサイルは自国で開発したとウクライナは主張している。
 
長距離ミサイル・プロジェクトに携わる専門家の一人は、これは約18カ月前に始まった「全くのゼロからの新規開発」だと語った。

 「これは旧ソ連のプロジェクトの延長ではない」と、プロジェクトの秘密を守るため匿名を条件に語った専門家は語った。ミサイルには加速用の固体燃料ブースターがあり、その後ろにジェットエンジンが搭載されていると専門家は語った。

…  専門家とフョードロフは、ミサイル1発のコストは100万ドル未満で、軍は製造コストをさらに下げるため民間部門に頼っていると述べた。「民間市場は信じられないほど迅速に解決策を生み出す」と大臣は語った。
 ウクライナが独自の巡航ミサイルを開発したとは思えない。そのようなシステムには、特にナビゲーションとターゲティング・モジュールなど、ロシアの電子戦対策に対抗し、ロシアの防空網を欺くため高度な対策を必要とする部品が多すぎる。これらは欧米諸国のプロジェクトから派生したものになるとウクライナは予想している。

 それ以外にも、ウクライナの全兵器、特にミサイル製造施設はロシアのミサイルに何度も攻撃されている。今朝、新たな大型ミサイルとドローンによる攻撃が再び「ウクライナ防衛産業の重要電力インフラ」を襲った。今日の攻撃は他インフラに加え、かけがえのない750キロ・ボルトの変電所三カ所と330キロ・ボルトの変電所数か所に被害を与えた。

 ウクライナの新型巡航ミサイルは、おそらくアメリカかイギリスが設計し、各種モジュールはウクライナでなくポーランドで組み立てられているのだろう。それでも、こうしたミサイルを大量生産するのは面倒だろう。アメリカやイギリス製の長距離ミサイルをロシア内標的に使用させてくれとウクライナ指導部が毎日懇願しているのは、おそらくそのためだろう。

 これまでのところ、ロシアの報復を恐れて、アメリカは、こうした動きを阻止している。もしアメリカが更に進んで、アメリカ兵器を使ってウクライナがロシア内を攻撃するのを許せば、ロシア製の同様兵器をアメリカの敵国に引き渡すとロシアは脅している。

 もちろん「ウクライナ」巡航ミサイルが、この問題を解消するはずだ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/08/ukraine-develops-its-own-cruise-missile.html

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