ハリスとトランプの討論会
2024年9月10日
Moon of Alabama
今夜、アメリカで選挙討論会が行われ、メディアはそれに合わせていつもの競馬報道をするだろう。
討論会前のドナルド・トランプに対する攻撃は、公の場での彼のとりとめのない話し方は老齢の兆候だと主張している。
今になって、この全く変わらないスタイルがトランプ老化の兆候だと主張するのは歴史と矛盾する。
だが、討論が終わるや否や、この点が繰り返されるだろう。
トランプの政策は、彼が持っている限り、以前の政策とあまり変わらない。文化的保守派のための社会的利益と、自由主義者のための経済的狂気。彼がすぐに忘れてしまうようなくだらないアイデアもいくつか加える。外交政策における彼のやや孤立主義的姿勢を私は概ね気に入っているが、選挙に勝ったとしても、そのどれも実行される可能性はほとんどない。
ワシントンを支配する超党派的外交政策集団は、ロシアとの和平やNATO放棄のあらゆる試みを妨害するだろう。
民主党候補のカマラ・ハリスは中身のない人間だ。有権者は彼女を一度も好いたことがない。私は彼女が「インキタータ」というあだ名をつけられているのを見たことがある。ぴったりだ。ローマ皇帝カリグラの愛馬は「インキタトゥス」(ラテン語の「incitare」つまり「励ます」から)と名づけられた。
自分自身の考えはないが、超党派集団が望むことなら何でも忠実に実行する人物を超党派集団は擁立し、国民に対して同じことをしている。彼女は、私が思いつける限り最も変り映えしない候補だ。
ハリスとトランプは国民から最も否定的評価を受けている二人の政治家だ。この二人しか選択肢がないことが、この芝居丸ごと国民に対する愚弄になっている。
アメリカは、一見民主主義のように見えるが本当はそうではない、そういう見せかけだけの、ある種の寡頭政治国家だと結論づけられる。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/09/harris-and-trump-debate-whatever.html
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Alex Christoforou Youtube 冒頭は欧州中央銀行(ECB)前総裁ドラギの陰鬱な演説
答えは「I want the war to stop.」
植草一秀の『知られざる真実』
日刊IWJガイド
Moon of Alabama
今夜、アメリカで選挙討論会が行われ、メディアはそれに合わせていつもの競馬報道をするだろう。
討論会前のドナルド・トランプに対する攻撃は、公の場での彼のとりとめのない話し方は老齢の兆候だと主張している。
78歳のドナルド・J・トランプ前大統領は、81歳のバイデン大統領よりエネルギーに満ち、声量も大きいが、彼も名前を混同したり、事実を混同したり、論点を間違えたりする。トランプの支離滅裂な演説、時に支離滅裂な発言、そして極端な感情の爆発は、彼の認知能力に疑問を投げかけており、世論調査によると、有権者の過半数に疑念を抱かせている。2016年、トランプは最初の選挙運動中も、支離滅裂な演説をし、事実を混乱し、論点を間違えた。それは当時も今も群衆に語りかける彼の独特なやり方で、支持者はそれを愛している。
今になって、この全く変わらないスタイルがトランプ老化の兆候だと主張するのは歴史と矛盾する。
だが、討論が終わるや否や、この点が繰り返されるだろう。
トランプの政策は、彼が持っている限り、以前の政策とあまり変わらない。文化的保守派のための社会的利益と、自由主義者のための経済的狂気。彼がすぐに忘れてしまうようなくだらないアイデアもいくつか加える。外交政策における彼のやや孤立主義的姿勢を私は概ね気に入っているが、選挙に勝ったとしても、そのどれも実行される可能性はほとんどない。
ワシントンを支配する超党派的外交政策集団は、ロシアとの和平やNATO放棄のあらゆる試みを妨害するだろう。
民主党候補のカマラ・ハリスは中身のない人間だ。有権者は彼女を一度も好いたことがない。私は彼女が「インキタータ」というあだ名をつけられているのを見たことがある。ぴったりだ。ローマ皇帝カリグラの愛馬は「インキタトゥス」(ラテン語の「incitare」つまり「励ます」から)と名づけられた。
スエトニウスの『十二皇帝列伝』(紀元121年)によると、カリグラは馬のインキタトゥスを執政官に任命しようと計画しており、この馬が高官たちを「招待」し、そのような催しをもてなすため召使を揃えた家に食事に招く予定だった。また馬には大理石の馬小屋があり、象牙の飼い葉桶、紫の毛布、宝石の首輪が付いていたともスエトニウスは書いている。カリグラの狙いは元老院を嘲笑することだった。
自分自身の考えはないが、超党派集団が望むことなら何でも忠実に実行する人物を超党派集団は擁立し、国民に対して同じことをしている。彼女は、私が思いつける限り最も変り映えしない候補だ。
ハリスとトランプは国民から最も否定的評価を受けている二人の政治家だ。この二人しか選択肢がないことが、この芝居丸ごと国民に対する愚弄になっている。
アメリカは、一見民主主義のように見えるが本当はそうではない、そういう見せかけだけの、ある種の寡頭政治国家だと結論づけられる。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/09/harris-and-trump-debate-whatever.html
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Alex Christoforou Youtube 冒頭は欧州中央銀行(ECB)前総裁ドラギの陰鬱な演説
Hold Kursk weaken Putin. Russia, Kursk counter attack. Draghi, EU in decline. Swift endorses Harris 33:59米大統領選テレビ討論、司会者がトランプに「ウクライナに勝って欲しいか」質問
答えは「I want the war to stop.」
植草一秀の『知られざる真実』
米大統領選テレビ討論と情報操作
日刊IWJガイド
「トランプ氏とハリス氏がテレビ討論会で直接対決! 世論調査では、ハリス氏が圧倒的に有利! テイラー・スイフト氏もハリス氏支持表明!」
■はじめに~トランプ氏とハリス氏がテレビ討論会で直接対決! 討論会直後の世論調査では、ハリス氏が圧倒的に有利! 人気歌手のテイラー・スイフト氏もハリス氏支持表明! シカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授は、バイデン氏やハリス氏やトランプ氏が大統領候補者として出てくるのは、米国の政治システムが壊れているからだと本質的な洞察を投げかけている!
■9月になり、IWJの第15期も2ヶ月目に入りました! IWJの財政的状況は大ピンチです! 岩上安身の体調不良も、7月、8月と続き、たいへんご迷惑をおかけしました! 8月は31日間で、85件、156万2260円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、39%どまり! 相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! 岩上安身のコロナ感染以降、続く体調不良もあり、この週末も、岩上安身の体調不良で、発行が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!
■【中継番組表】
■ウクライナ軍によるロシア領内のクルスク侵攻から1ヶ月余、クルスク方面ではウクライナ軍の投降兵が続出、2000人いた外国人兵士は撤退、残留しているウクライナ兵はロシア軍によって、長い戦線に分散されて動きがとれず大苦戦! 他方、ウクライナ東部戦線のロシア軍は、ハリコフ州のウクライナ軍の司令部を、誘導装置を付けた滑空爆弾で精密攻撃! クルスク侵攻の失敗と東部戦線の崩壊で敗色が濃厚となったウクライナですが、「窮鼠猫を噛む」べく、ゼレンスキー大統領は長距離ミサイルでロシア領内を攻撃する許可要請を、米英等に求め、外交防衛茶番劇を経て、13日に承認する方向へ! 戦争の拡大、エスカレーションはとまらず!!
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