テロと戦うために、人々を不本意な自爆テロ犯に仕立て上げる
テロとの戦いという名目で、何千人ものレバノン人をイスラエルは意識しない自爆テロ犯に変えた。
ケイトリン・ジョンストン
2024年9月18日
この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。
テロとの戦いという名目で、何千人ものレバノン人をイスラエルは意識しない自爆テロ犯に変えた。
レバノンで起きた攻撃で、少なくとも9人が死亡し、数千人が負傷した。報道によると、国内各地、特に民間人居住地域で、爆発物を仕掛けたポケベルが遠隔操作で爆発したという。死者の中には8歳の少女も含まれていると報じられている。
ニューヨーク・タイムズによると、ヒズボラが台湾の製造業者にポケベルを発注した後、ポケベルがレバノンに到着する前に、ポケベルにイスラエルが爆発物を仕掛けたとアメリカなどの匿名当局者は述べている。
事前に攻撃を知っていたことをアメリカは否定しているが、いつものことだ。ニュースで知るまでイスラエルやウクライナなどの国々による攻撃について、アメリカは何も知らなかったし、アメリカの巨大諜報組織や広範囲な監視ネットワークは、いかなる情報も拾わずに、何の理由もなく存在しているのだと常に信じるよう我々は要求されている。
これは、どんな定義から見てもテロ攻撃だ。爆発時に、近くに誰がいるか分からないまま公共の場でイスラエル軍が所持する一連の爆発装置をヒズボラが爆発させたら、西側諸国のあらゆる新聞がテロ攻撃だと報じはずだ。だがイスラエルがヒズボラ(レバノン政府の一部で民間人が多い政党)を標的にしているため、これは単なる「爆発」と呼ばれる。Take a look at where people were and who they were surrounded by when their pagers exploded.
— Dr. Sabreena Ghaffar-Siddiqui (@sabreenaGS) September 17, 2024
Can you see the young child just steps away?
This was an indiscriminate attack by Israel on civilians in Lebanon, and it falls under the West’s supposed definition of terrorism.
We’ve… pic.twitter.com/L68YN6TeZA
「レバノンでのポケベル爆発で死者を出した事件を受け、ヒズボラはイスラエルを非難」とBBCの見出しは報じている。
「レバノンでヒズボラが使用していたポケベルが爆発し、数千人が負傷」とワシントンポスト紙は報じている。
「レバノンでヒズボラ所有のポケベルが爆発し、少なくとも8人が死亡、2,700人以上が負傷した」とNBCニュースは報じている。
欧米諸国当局による非難はない。犠牲者に対する思いや祈りもない。テロリストを裁きにかける誓約もない。「おお、ポケベルが爆発した」と報道機関が報じるだけだ。
皆様、おわかりか? 公式に悪者とされる者が実行する場合のみテロになる。公式に善人とされる言われ者が実行する場合は、必要な爆発を悪者にくわせるだけだ。
今回の攻撃の、これまでにない性質と規模は、様々な方面から大きな懸念を引き起こしている。我々は日常生活で電子機器を使用しており、それを大規模に兵器化すれば、当然人々を恐れさせることになる。if Hamas, Hezbollah, or any group or person exploded electronic devices in Israel and killed children, it would be described by the entire Western media class as a horrific act of wanton evil sadistic terrorism. Israel does it and it's seen as an epic based move to be celebrated
— ☀️👀 (@zei_squirrel) September 17, 2024
「もしiPhoneが爆発物を内蔵した状態で工場から出荷されていたら、メディアは今日どんな恐ろしい前例が作られたのかをもっと早く気付いていたとずだ。これを正当化できるものは何もない。これは犯罪だ。犯罪だ。そして世界中の誰もがこれにより安全ではなくなる」とNSAの内部告発者エドワード・スノーデンがツイートした。
「今回イスラエルがしたことは、どんな手段であれ無謀だ。彼らは車を運転中(つまり制御不能な車)や買い物中(レジの列でベビーカーに乗った子どもが後ろにいる)など数え切れないほど多くの人々を爆破した。テロと区別できない」ともスノーデンは述べた。
この全てを見て、私が衝撃を受けるのは、それが実に不当に不気味かということだ。イスラエルは実に身の毛がよだつ。イスラエルは強姦と大量虐殺の赤ん坊殺しだと全員が見なしているのに、明確な意味ある戦略的な利益がないにもかかわらず、可能な限り最も不気味な方法で、連中はこの奇妙なテロ攻撃を実行して皆を怖がらせなければならない。連中は非常に不気味で、常に最も不気味な行動方針を選ぶのを止められない。
イスラエルは実に酷い。
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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/09/18/turning-people-into-involuntary-suicide-bombers-to-fight-terrorism/
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イスラエルは実に酷い。
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