イスラエルは決して「自国を防衛」しておらず、アメリカも決して「イスラエルを防衛」していない
過去数日間、イスラエルは近隣諸国の指導者を暗殺し、複数ジャーナリストを暗殺し、ポリオ流行中にガザ地区の給水施設を故意に破壊し、イスラエル国防軍兵士によるパレスチナ人囚人レイプの権利を擁護する暴動を起こした。
ケイトリン・ジョンストン
2024年8月3日
物語マトリックスの端からのメモ
この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。
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過去数日間、イスラエルは複数の近隣諸国の指導者たちを暗殺し、複数のジャーナリストを暗殺し、ポリオ流行中にガザ地区の給水施設を故意に破壊し、イスラエル国防軍兵士がパレスチナ人囚人を強姦する権利を擁護する暴動を起こした。確かに、彼らのために我々の息子や娘を戦場に送り、命を救ってあげたいと我々全員に思わせる国だ。
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欧米諸国の当局者は、イスラエルの「自衛権」に関して常にくどくどまくしたてているが、国際法の下で、占領軍が自衛権を実際有しているかどうかについて、あらゆる議論を引き起こしている。こうした議論で見落とされているのは、イスラエルが「自衛」していない事実だ。純粋な攻撃だ。イスラエルは常に侵略者なのだ。
イスラエルは決して「自国を防衛」しておらず、アメリカも決して「イスラエルを防衛」していない。両国は常に攻撃、侵略状態にあり、それがプロパガンダで「防衛」と表現されているに過ぎない。
政策として、中東にアメリカは暴力と分裂の種をまいている。イスラエル建国自体が、そこで既に暮らしていた人々に、このアパルトヘイト民族国家を押しつけた侵略行為で、以来イスラエルは侵略者であり続けている。中東の他の国々や集団は、こうした侵略から自分達を守っているのだ。この全ての中で、何かを「守っている」と主張できるのは彼らしかいない。
「アイアン ドーム」や、今年4月のイランの報復攻撃の際に見られたミサイルやドローンの迎撃など、本質的には防御的性質に見える対策でさえ、それらはイスラエルが攻撃している人々の防御策からイスラエルを守るために使われているのだから、イスラエルやアメリカが主張するような防御策ではない。大量射殺事件の際、警察に止められないようにするためにケブラー製ベストを着用すれば、それは防御衣ではなくなる。剣で誰かを刺せるようにするために盾を使えば、それは防御具ではなくなる。それらはイスラエルが攻撃している人々の抑止力と防衛力を奪い、イスラエルの更なる侵略を容易にするため取られる対策にすぎない。
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「アメリカ制裁を回避するために中国やロシアやイランは代替金融システムを利用している」として「敵対的金融制度に対抗する」法案をマルコ・ルビオ上院議員が提出した。
「法律施行上、制裁執行は極めて重要だ」とルビオは書いている。
「我々の法律を施行する。」ワシントンの沼地のこの怪物連中は、本当に、本気で、自分たちが世界を所有していると思い込んでいる。
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一方、リンジー・グラハム上院議員がイランに対するアメリカの軍事力行使を認める法案を提出した。
リンジー・グラハムはゲイだと言う人がいるが、彼はゲイではない。大規模軍事暴力にしか興奮しない性的指向を表す言葉があるかどうか知らないが、それはゲイではない。
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イラク政府の意志を無視して、アメリカは平然とイラク軍を攻撃しているが、イラクはワシントン支配下にある占領国ではなく、主権国家で、対等かつ尊敬される「安全保障パートナー」であるかのようにアメリカ当局は語っている。
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アメリカによる政権転覆作戦支持を正当化するために「ベネズエラ人と話せ!」と言う人々は、少なくとも4つの妄想に陥っている。
1. ベネズエラ国民全員、自国政府を憎んでいる。
2. どの国でも、全員例外なく自国政府を嫌っている。
3. マドゥロを嫌うベネズエラ人の存在を指摘するのは、ある種興味深い、あるいは洞察に富んでいる。
4. アメリカの政権転覆介入主義は常に良いもので、役に立ち、真実に基づいている。
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オークランド出身のザ・ベスというバンドの曲に「 Expert In A Dying Field 」という曲があるが、この曲を聞くたびに「いつか自分もそうなれたらいいな」と思う。いつか、帝国主義や暴政や虐待について私が集めてきた情報や見識が全て時代遅れになっている世界に住みたい私は願っている。
死にゆく分野の専門家に私はなりたい。ワシントンでどんな嘘が流布されているか、中東で誰が誰を殺しているか誰も知る必要がない世界。なぜなら、そのようなことはもう起きておらず、全員ただ仲良く幸せに暮らしているからだ。帝国プロパガンダ操作の細かい点は、もはや我々の住む世界に関係がない。なぜなら、帝国プロパガンダ機関も帝国もないからだ。我々が騙されて巻き込まれた戦争に関する情報は、古代史で滅びた帝国が戦った戦争に関する情報と同じくらい急速に取るに足らないものになりつつある。プロパガンダによって引き起こされた昏睡状態から目覚め、我々の生物圏を殺し、核の瀬戸際政策で地球上の全ての生命を脅かしている権力構造を打倒する必要がもはやない世界。なぜなら、大反乱は既に起きているからだ。
結局、この戦いに身を投じた我々が本当に目指しているのは、我々自身の完全な時代遅れと無関係さだ。我々が集めた知識は全て無用の雑学となり、我々がした仕事は全て忘れ去られる日が来ることだ。なぜなら、我々は健康で調和のとれた世界に暮らしていて、もはやその知識は役に立たないからだ。そして我々は芸術と美と発見と愛に身を投じ、ついに平和になった社会で、他の全ての人々とともに全ての生き物にとっての一層の善のために協力するプロジェクトに身を投じることができるのだ。
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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/08/03/israel-is-never-defending-itself-and-the-us-is-never-defending-israel/
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Judge Napolitano - Judging Freedom
Col. Lawrence Wilkerson: Israel vs. Iran 30:55
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■【本日のニュースの一撃!】
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