大規模操作がなければ、こんな屑どもに誰も投票しないはずだ

欧米帝国の支配下では、富裕層や権力者によって自分たちの利益になるよう政治制度が強烈に操作されているだけでなく、世論も同様に操作されているのは十分証明されている事実だ。搾取や不正や環境破壊や軍国主義や戦争に依存する狂気の体制が、大規模心理操作のおかげで、強烈に当たり前のことにされているのだ。
ケイトリン・ジョンストン
2024年8月10日
この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。
選挙結果は国民が本当に望んでいることを正確に表しているというのが欧米政治で我々が思い込まされている最大の嘘の一つだ。平和と経済的正義を推進する候補者が選挙で負けるのは、彼らの政策が国民に不評だからだと教えこまれるのだ。まるで貧困や不平等や戦争や軍国主義を支持する世界観に国民が進んで自然に陥っているかのように。
「社会主義は人気がない!」と我々は聞かされる。何世代にもわたり、社会主義が現れるたびに、暴力的に撲滅し、国内では国民を洗脳して社会主義を嫌悪させてきた資本主義帝国の下で我々が暮らしていないかのように。
「アメリカ人は外交政策をさほど気にしない」と我々は聞かされる。まるで、血に飢えた政府の好戦主義を、当然の、容認できるものとして見るよう、日々アメリカ人が徹底的にプロパガンダを吹き込まれていないかのように。
欧米帝国の支配下では、富裕層や権力者によって彼らの利益になるよう政治制度が強烈に操作されているだけでなく、世論も同様に操作されていることは文書で十分証明されている事実だ。搾取や不正や環境破壊や軍国主義や戦争に依存する狂気の体制が、大規模心理操作のおかげで、激しく当然化されており、それら体制を支持する候補者や政策を我々は提示され、それ以外のものは全て極端な共産過激主義だと言われる。
放っておかれたら、投資物件が空き家になる一方、路上生活者がいるべきだとか、マキャベリ的金持ちが何十億ドルも蓄える一方、普通の人々は家族を養って暮らすために二つの仕事を掛け持ちすべきだとか、企業株主の利益を増やすため、生存に頼っている生態系を破壊すべきだとか、ワシントンの命令に従わない地球上のあらゆる人々を恐怖に陥れ殺害するため地球を戦争兵器で包囲すべきだとかいった結論に自然にたどり着く人などいないはずだ。しかし、選挙には自然なことなどないため、それが毎年、何十年も続く選挙で、我々にもたらされるのだ。
そこで、二人の専制的な資本主義戦争屋が対決して、膨大な資金がプロパガンダ操作に注ぎ込まれるがゆえに多数派になっているだけのアメリカ二大政党に票を集めようとしているアメリカ選挙を今我々は目にしている。そして、平和と正義について、正常で正気で常識的なことを言うジル・スタインのような候補者は、大手メディアという同意でっち上げ業者に過激な狂人に仕立て上げられてしまう。そして、この強烈に操作された選挙制度内の徹底的に操作された情報環境でスタインが負ければ、大多数の人々にとって、彼女の政治が余りに異端で、いかれていると思われている証拠に仕立て上げられる。
注目度の高い選挙時期にこの力学について話すと、必ず「じゃあ誰に投票すればいいんだ?」と聞く、反射的に的外れな連中の洪水に襲われる。これは、自分はずっとマトリックスの中で生きてきたとモーフィアスがネオに告げると、ネオが「わかった。でも、どうすれば仕事で、上司に昇給してもらえるんだ?」と尋ねるようなものだ。そんなことはどうでもいい、ネオ。全て幻想なのだ。重要なのは、この現実に人々の目を開かせ、本当に意味ある行動を起こさせることだ。
リンチをしようとしている群衆に追われる夢を見ている場合、あなたが唯一気にするのは、群衆の利益より自分の利益が優先されるようにすることだ。夢から目覚めた時、あなたは残りの一日を、どうやって群衆から逃げようかと考えながら過ごすことはない。目が覚めている時、人は自分の本当の物質的利益に心を砕く。
これが本来あるべき姿だ。ここで指摘されていることを本当に理解すれば、選挙シーズンのヒステリーという集団精神病に巻き込まれ続けることもなくなり、政党政治があなたの心を引っ張ることもなくなる。その代わりに、十分な数の人々が現実世界に目覚めるまで、我々をずっと騙し続けている暴君連中を数の力で倒す可能性はないので、これが全て巧妙に作られた幻想なのを人々に理解してもらうことに集中するだろう。
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画像は、ウィキメディア・コモンズから Gage Skidmore氏によるもの。
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/08/10/nobody-would-vote-for-any-of-this-bullshit-without-extensive-manipulation/
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