フィクション 歩きながら政治について語る二人のアメリカ人
死んだ子どもを胸に抱いたヒジャブ姿の女性をまたぎながら「トランプの暗殺事件は本当に恐ろしかったな」とカールは言った。
ケイトリン・ジョンストン
2024年7月16日
この英語記事の朗読を聞く。(ティム・フォーリーの朗読)
死んだ子どもを胸に抱いたヒジャブ姿の女性をまたぎながら「トランプの暗殺事件は本当に恐ろしかったな」とカールは言った。
「わかる! 見たものが信じられなかったよ」とスティーブは、大きな血の水たまりを素早く飛び越えながら言った。
「これで彼は確実に選挙に勝つだろうな?」二人で流血と人間の苦しみの山を抜けて歩道をのんびり歩きながらカールは尋ねた。
「彼は当選するはずだ!」とスティーブは答えた。「彼が拳を振り上げ、アメリカ国旗の下で顔中血だらけになっているあの壮大な写真を見たか? たとえ努力しても、これより良い選挙広告は作れまい。」
骸骨のように痩せた少女が両手を広げて彼らに近づき、アラビア語で急いで話しかけてきた。二人は少女を無視して歩き続けた。
首のない赤ん坊を抱いて叫んでいる男を避けながら「あいつは国を破滅させるぞ」とカールは言った。
「ああ、目覚めた暴徒が君を襲ったんだ!」野良犬にかじられている腐敗した死体の横を通り過ぎながら鼻をつまんでスティーブは叫んだ。
機関銃の音と悲痛な叫び声にかき消されながら「何だって? 俺はずっと民主党が好きだったんだ!」とカールは叫んだ。「私は代々続く民主党支持の家系だ!」
炎上する病院の熱から顔を守りながら「でもトランプはまさに今この国に必要な人だ」とスティーブは反論した。「君の子供はどうする? 図書館でドラッグクイーンからアナルプラグについて学ばせたいのか? 息子にドレスを着せたり女性代名詞を使うよう政府に強制させるつもりか?」
燃える小さな死体を踏み越えながら「ああ、なんてこった、それはただの馬鹿げた陰謀論だ」とカールは言った。「それにトランプは文字通りロシアのために働く秘密諜報員だ!」
死んだ女性の腸から足を解きながら「それはただの、ああくそ、それはリベラル・メディアのプロパガンダだ」とスティーブは答えた。「連中はロシアとの戦争を始めようとしている。我々の本当の敵である中国との戦争準備から我々の注意をそらすためだ」
人体の一部が詰まったビニール袋を二つ抱えて泣いている男の邪魔にならないよう避けながら「プロパガンダに煽られたのは君のようだな」とカールは言った。「君はたぶん、ニュースは全部RTとアレックス・ジョーンズから得ているんだろうな」
空のボウルを持って近づいてくる衰弱した子どもたちを避けながら「自分で調べるなんて無理だ。ほとんど4chanで調べるよ」とスティーブは言った。
爆音に耳をふさぎながら「まあ、彼があまりひどい目に遭わないよう願うよ」とカールは言った。「いずれにせよ、これは残酷な大統領選になるだろうな。」
「同意する!」とスティーブは言った。「くそ、これから数ヶ月、24時間365日、ニュースで取り上げられるのは、これだけになるだろうな。」
「ああ、でも、どうでもいい」とカール。「別に、世界で特にニュースになるような出来事が起きているわけでもないし。」
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私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。
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画像はAdobeより
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/07/16/two-americans-walking-down-the-street-and-talking-about-politics/
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Alex Christoforou マイクロソフトのクラウド・サーバー・ソフト更新ミスによる世界的被害
兵庫県知事記者会見で、まともな質問をする記者の皆様。
東京都知事記者会見で、まともな質問をする記者皆無。全員速記者。
東京新聞 国際総合面見出しで『アメリカン・ドリームという悪夢』を想起。文庫本化を切望する。
スポーツマン、必ずしも正義ならず。
高校参考書で覚えた格言を思い出した。
元のラテン語は詩の一部切り取り。
「健全なる身体に健全なる精神が宿る」というのは歪曲。
植草一秀の『知られざる真実』
日刊IWJガイド
ケイトリン・ジョンストン
2024年7月16日
この英語記事の朗読を聞く。(ティム・フォーリーの朗読)
死んだ子どもを胸に抱いたヒジャブ姿の女性をまたぎながら「トランプの暗殺事件は本当に恐ろしかったな」とカールは言った。
「わかる! 見たものが信じられなかったよ」とスティーブは、大きな血の水たまりを素早く飛び越えながら言った。
「これで彼は確実に選挙に勝つだろうな?」二人で流血と人間の苦しみの山を抜けて歩道をのんびり歩きながらカールは尋ねた。
「彼は当選するはずだ!」とスティーブは答えた。「彼が拳を振り上げ、アメリカ国旗の下で顔中血だらけになっているあの壮大な写真を見たか? たとえ努力しても、これより良い選挙広告は作れまい。」
骸骨のように痩せた少女が両手を広げて彼らに近づき、アラビア語で急いで話しかけてきた。二人は少女を無視して歩き続けた。
首のない赤ん坊を抱いて叫んでいる男を避けながら「あいつは国を破滅させるぞ」とカールは言った。
「ああ、目覚めた暴徒が君を襲ったんだ!」野良犬にかじられている腐敗した死体の横を通り過ぎながら鼻をつまんでスティーブは叫んだ。
機関銃の音と悲痛な叫び声にかき消されながら「何だって? 俺はずっと民主党が好きだったんだ!」とカールは叫んだ。「私は代々続く民主党支持の家系だ!」
炎上する病院の熱から顔を守りながら「でもトランプはまさに今この国に必要な人だ」とスティーブは反論した。「君の子供はどうする? 図書館でドラッグクイーンからアナルプラグについて学ばせたいのか? 息子にドレスを着せたり女性代名詞を使うよう政府に強制させるつもりか?」
燃える小さな死体を踏み越えながら「ああ、なんてこった、それはただの馬鹿げた陰謀論だ」とカールは言った。「それにトランプは文字通りロシアのために働く秘密諜報員だ!」
死んだ女性の腸から足を解きながら「それはただの、ああくそ、それはリベラル・メディアのプロパガンダだ」とスティーブは答えた。「連中はロシアとの戦争を始めようとしている。我々の本当の敵である中国との戦争準備から我々の注意をそらすためだ」
人体の一部が詰まったビニール袋を二つ抱えて泣いている男の邪魔にならないよう避けながら「プロパガンダに煽られたのは君のようだな」とカールは言った。「君はたぶん、ニュースは全部RTとアレックス・ジョーンズから得ているんだろうな」
空のボウルを持って近づいてくる衰弱した子どもたちを避けながら「自分で調べるなんて無理だ。ほとんど4chanで調べるよ」とスティーブは言った。
爆音に耳をふさぎながら「まあ、彼があまりひどい目に遭わないよう願うよ」とカールは言った。「いずれにせよ、これは残酷な大統領選になるだろうな。」
「同意する!」とスティーブは言った。「くそ、これから数ヶ月、24時間365日、ニュースで取り上げられるのは、これだけになるだろうな。」
「ああ、でも、どうでもいい」とカール。「別に、世界で特にニュースになるような出来事が起きているわけでもないし。」
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私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。
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兵庫県知事記者会見で、まともな質問をする記者の皆様。
東京都知事記者会見で、まともな質問をする記者皆無。全員速記者。
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トランプ氏 指名受諾演説特報面
銃規制 言及なし
派閥操作で浮上か 堀井学衆院議員事務所に家宅捜査
「自民裏金第二幕」か
スポーツマン、必ずしも正義ならず。
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A sound mind in a sound body本来はorandum est ut sit mens sana in corpore sano.「健全なる精神の健全なる身体にあらんことを祈らるるべし 」の意。
Mens sana in corpore sano
「健全なる身体に健全なる精神が宿る」というのは歪曲。
植草一秀の『知られざる真実』
疫病Xとレプリコンワクチン
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「オバマ前大統領がバイデン再選はほぼ不可能と表明! 完全勝利に近づく中、トランプ氏はミルウォーキーの共和党大会最終日に指名受諾演説!」
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