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2024年6月12日 (水)

イスラエルに関する全てが偽物

 イスラエルは土地や人々の有機的な社会政治運動を全く考慮せずに作られた全く人工的な国家で、深いルーツがある既存の古代文明上に根無し草のように押し付けられたものだ。

 

ケイトリン・ジョンストン
2024年6月8日

 

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。

 

 イスラエルに関する全てが偽物だ。イスラエルは土地や国民の有機的な社会政治的運動を全く考慮せずに作られた全く人工的な国家で、深いルーツがある古代既存文明の上に根無し草のように押し付けられたものだ。だからこそ絶え間ないプロパガンダやロビー活動やオンラインでの影響力操作や大規模軍事暴力で人工的に支えなければ存在できないのだ。

 

 イスラエルは余りに偽善的で、極右の国家安全保障大臣イタマール・ベン・グヴィルが神殿の丘(イスラム教徒にはアル・アクサとして知られている)で祈るよう過激シオニスト連中に奨励して宗教的緊張を煽っている。これはイスラエルとその政治イデオロギーがいかに偽善的か示す例だ。なぜならユダヤ法の下、歴史的にユダヤ人は神殿の丘で祈ることを禁じられていたからだ。そこに1967年に設置され、今もイスラエルの最高ラビに支持されている掲示には「トーラー法によれば神殿の丘地域は神聖なため立ち入りが固く禁じられている」と書かれている。これは自らの伝統や宗教書に反し、国家主義的狙いを推進するため、シオニスト連中が始めた連中版の奇妙な福音派キリスト教のようなものだ。

 

 ジャーナリストのダン・コーエンはツイッターでこう説明している

 

 「神殿の丘での『祈り』というのは100%シオニストの作り話で、ユダヤの法律に完全に違反している。ユダヤ人は神殿の丘に足を踏み入れず、ましてそこで『祈る』などあり得ない。そのために非イスラム教徒が使う入り口には下記表示が掲げられている。」

 

 「反応を挑発し、イスラム教徒をその場所から締め出し、追放し、エルサレムとヨルダン川西岸地区を爆破し、地域戦争を拡大する口実としてベン・グヴィルはこれを公式発表した。

 「ベン・グヴィルはネタニヤフを人質に取っている。二人は共にイスラエルを自滅へと導いている。」

 

 このような行為に本物の精神性はない。根源は皆無だ。深みはない。つながりはない。それは現代の思惑に追われるせわしい心の産物で、それ以上のものではない。

 

 イスラエルはあまりに偽物なので、シオニストはイスラエル国民が共通の「母国語」を話せるよう、死語を人工的に復活させ、偽の人工国家で、中東の土着の民として、全員一緒にライブ・アクションRPGができるようにしたのだ。

 

 イスラエルには本当の意味での独自文化はない。それは(A)ユダヤ人の離散により世界の他地域から持ち込まれた有機的なユダヤ文化、(B)パレスチナ人から盗んだ文化 (「イスラエル料理」を参照)、(C)現代シオニズム精神に織り込まれ洗脳された大量虐殺憎悪文化が混合したものだ。イスラエルがエレクトロニック・ダンス・ミュージックのメッカになった経緯は、国民が空虚な人工的ポップ音楽で必死に埋めようとしている痛ましい文化的空白を鮮明に示している。

 

 イスラエルに対する国際的支援さえ偽物で、上から下へ強制されなければならないでっち上げられた偽装だ。イスラエルが支援されるべきものだと自然に思いつく人など誰もいないためだ。

 

 ワシントンロンドンなどの強力な欧米諸国政府に親イスラエル外交政策を推進させるため驚異的な影響力を持つイスラエル・ロビーが活用されている。まさに昨日、彼に加えて共和党議員全員に対して「AIPAC担当者が任命され」常に連絡を取り合っているとトーマス・マシー下院議員がタッカー・カールソンに語った。イスラエル問題に関する立法に関し、その担当者が「ベビーシッターのように」活動しているとマシー議員は表現している。

 

 欧米帝国の戦争機構とその秘密諜報カルテルの完全な同意を得て、イスラエル・ロビーは存在している。イスラエルに対する欧米の軍事支援も偽りで詐欺的なのだ。中東の暴力と過激主義から直接利益を得る戦略的権益を持つ欧米帝国は、安定を推進し重要な同盟国を守るため、この地域での軍事的存在を絶えず拡大していると見せかけているが、実際は、この軍事的存在は、資源豊富な重要地域に対する支配力を高めるためだけのもので、そうでなければ、地域の住民は団結して自らの利益のために行動する強力な集団を形成しているはずだ。イスラエル・ロビーは、帝国がやりたいことを実行するのを支援する自己資金による同意製造業者なのだ。

 

 メディアにおけるイスラエル支持も偽物で、上から押し付けられたものだ。10月以来、ニューヨーク・タイムズCNNCBCなどのメディアは、イスラエルの情報権益に有利になるようにガザ報道を偏向させるよう幹部連中が要求していたという職員の漏洩によるスキャンダルと戦っている。ブリアナ・ジョイ・グレイは番組「ライジング」共同司会者としてイスラエルを批判したためザ・ヒルから解雇されたばかりだが、帝国お気に入りの民族国家への支持が不十分だとマスメディア従業員全員同じ運命をたどることを理解している。

 

 有名人連中によるイスラエル支持も同様に強制されている。最近流出した影響力あるハリウッドのマーケティング、ブランディング第一人者、アシュリー・マーゴリスの電子メールは「イスラエルに反対する投稿をするセレブリティ、インフルエンサー、流行の仕掛け人とは仕事をしない」よう彼女の会社の従業員に指示している。最近議論した通り、有名人は、その地位が帝国の現状を前提とする富裕層に依存しているため、欧米帝国のいかなる側面も批判するのを自然に思いとどまらされている。

 

 ソーシャルメディア上のイスラエル支持も偽物として悪名高い。何年もの間、イスラエルはソーシャルメディアの荒らしを利用してイスラエル批判者を攻撃して、BDS運動を弱体化させるなどの政策を推進している。ガザ攻撃が始まって以来、YouTube、インスタグラム、Facebookでの広告によるPRにイスラエルは何百万ドルも費やしており、イスラエルが偽ソーシャルメディア・アカウントを使ってアメリカ議員を標的にして、イスラエルに対する政策決定に影響を与えようとしているという以前の報道ニューヨークタイムズが確認したばかりだ。

 

 本当のところ、イスラエルを実際、本能的に支持している人は誰もいない。ロビイストや雇用主に言われたから支持しているのではなく、シオニズムやリベラリズムや保守主義などの愚かな政治思想の指導者またはキリスト教原理主義などの愚かな宗教指導者から支持するよう言われたから支持しているのだ。それは常に上から押し付けられるもので、彼ら自身の自然な利益や理想によって彼ら自身の内部から湧き出るものではない。

 

 イスラエルは国ではなく、偽映画セットの国のようなものだ。セットの個々の部分が自立しない映画セットなので、人々は常に建設作業の真っ最中で、物を支えたり釘で留めたり、倒れそうなものを拾い集めたり、セット部品を回転させてカメラの前で本物の建物のように見えるようにしたりしている。プロパガンダやロビー活動やオンライン影響力作戦や、休みなく続く大規模軍事暴力の絶え間ない喧騒がなければ、映画セットは丸ごと崩れ、人々は撮影班の人々や俳優全員やカメラの本当の姿を見ることになるだろう。

 

 明らかに、この計画のどの部分も持続可能ではない。明らかに、何かを犠牲にしなければならない。これら大道具は遅かれ早かれ崩れ落ちる。問題は、いつ崩れ落ちるか、そしてそれが起きるまでに、人間の死体の山がどれだけ高く積み重なるかだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/06/08/everything-about-israel-is-fake/

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 Duran EU議会戦機後のドイツ政状を語る

Scholz & Greens will learn nothing from election results 35:09

 

 耕助のブログ ジェフリー・サックス記事翻訳。

 

No. 2176 核のハルマゲドンに賭ける大統領たち

 

 日刊IWJガイド

 

「鬼畜のイスラエル軍の虐殺三昧! 具体的にイスラエルの所業を明らかにしている、4月16日発表のUNRWA報告書を全文仮訳!」

 

はじめに~鬼畜のイスラエル軍には、和平の兆しなどまったくなし! 和平案の協議中でもお構いなくガザで虐殺三昧! イスラエルの所業を具体的に明らかにしている、4月16日発表のUNRWA報告書を全文仮訳! その中には、UNRWA職員にハマスの攻撃に関与したと強制自白させた証言までがある! イスラエルの「やらせ」に乗って、UNRWAへの資金拠出を停止した日本政府をはじめ、米英独など15ヶ国以上はどう責任を取るのか!?

 

■【本日のニュースの連撃! 3連弾!】

■【第1弾! イスラエルが東エルサレムを占領したことを記念する「エルサレムの日」のデモ行進で、参加者が「アラブ人に死を」「あなたの村が焼かれますように」と叫ぶ! ベン=グヴィール国家安全保障相は「エルサレムは我々のものだ。我々がこの地域の主権者だと思えば、敵は我々を尊敬するだろう」と演説!】デモ参加者はパレスチナ人の店を襲撃! イスラエル警察は制御放棄!(『アルジャジーラ』、2024年6月5日)

■【第2弾! EUが出資する国際人権連盟(IFHR)が、ロシアのメドベージェフ元大統領や、著名なメディア関係者らを、ウクライナ人へのヘイトスピーチで国際刑事裁判所(ICC)に告発!】「ウクライナ人をナチスとして描写」したと主張! これに対し、メドベージェフ元大統領は「キエフのネオナチ政権に対する我々の共同の取り組みの有効性を認めたものだ」と開き直りの答弁!(『RT』、2024年6月8日)

■【第3弾! オーストリアのクナイスル元外相が「ロシアを分割するという西側諸国の計画を聞いたことがある」と証言! 計画は米国の著名なシンクタンク大西洋評議会によるもの!】西側諸国は今も、ロシアをユーゴスラビアと同じようにバラバラにする計画を持っている!! そのバラバラ計画の実践として仕掛けられたのが、ウクライナ国内におけるロシア語話者への差別とジェノサイドであり、その結果、ロシア軍の介入を招いた!!(『タス』、2024年6月9日)

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