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2024年5月29日 (水)

大量虐殺を終わらせる候補者を選ぶことさえできないなら、あなた方の「民主主義」は一体どれほど本物なのか?

 実際に国民が権限を掌握していれば、現在世界で起きている最悪の事態を終わらせるための何らかの選択肢を国民が選べるはずだ。だが国民は権限を掌握していない。最も重要な問題に関して、国民に投票権が与えられることは決してない。

ケイトリン・ジョンストン
2024年5月23日

 この英語記事の朗読を聞く (ティム・フォーリーによる朗読)。

 ガザ地区最後の多少安全な都市ラファへのイスラエル攻撃をバイデン政権が承認したと報じられており、戦争犯罪のかどでイスラエル当局者逮捕状を要求していることで国際刑事裁判所を罰するため、議会と協力する用意を公然と準備している。バイデンはハーグの独房にいるべき怪物だ。

 バイデンの犯罪性について私はよく話すが、トランプやケネディが大統領だったら、ガザの人々に対し、もっと親切に振る舞うと考えているから、そうしているわけではないのをはっきり言っておく。おそらく有力アメリカ大統領候補者三人全員、イスラエルの大量虐殺的残虐行為を断固たる熱意で支持することを明らかにしている凶暴シオニストだ。

 欧米諸国の民主主義を巡って大騒ぎだ。世界に民主主義を広め、政府の行動を国民が制御できるようにするという名目で侵略戦争が繰り広げられてきた。だが主流議論でほとんど議論されないのは、この形のいわゆる民主主義には国民が投票できない問題が多々ある事実だ。

 ガザでの虐殺は現在確実に世界で最も喫緊の問題だ。一つは、それ自体極めて恐ろしいこと、そして一つは、この地域に更に大きな破壊をもたらす戦争へと爆発する可能性があるためだ。しかし、それら全てを可能にしているアメリカ帝国中枢さえ、これを継続するか否かについての投票を誰も許されていない。

 当選の可能性がある候補者全員、この大規模残虐行為が継続するよう尽力している。大統領の座に近づきたければ、誰にも選出されていない強力な連中と膨大な取り引きをしなければならないからだ。

 そして、これがまさに、この言葉が文字通り「人民による統治」を意味する「民主主義」の本質を物語っている。人民が実際主導権を握っていれば、現在世界で起きている最悪の事態を終わらせるため人民が選べる選択肢がいくつかあるはずだ。しかし人民は権限を掌握していない。最も重要な問題で、人民は決して投票権を持たない。

 世界に広がる戦争機構に資金提供するため莫大な財産を注ぎ込むべきかどうかについてアメリカ人は投票権を持っていない。その選択肢が投票用紙に載ることは決してない。

 環境破壊を防ぐため必要な抜本的措置を講じるべきかどうかについて彼らは投票できない。

 ロシアや中国などの核保有国に対して、アメリカ帝国が益々攻勢をエスカレートさせるべきかどうかについて彼らは投票できない。

 生き残るため貧しい人々が益々苦労しなければならない一方、裕福な人々が益々裕福になるべきかどうかについて彼らは投票する権利がない。

 富裕層が益々富と権力を得られるよう政治情勢に影響を与えるために富を利用することが許されるべきかどうかについて彼らは投票できない。

 自分たちの考え方や行動や投票や買い物や仕事の仕方を操るのに注力している裕福で権力を持った連中によって、1日24時間、1週間7日、1年365日、帝国プロパガンダで自分たちの心を攻撃されるべきかどうかについて投票する権利が彼らにはない。

 警察組織を益々軍隊化すべきか、あるいはアメリカ諜報機関の監視活動を益々侵入的にすべきかについて投票する権利が彼らにはない。

 世界最高の収監率をアメリカが維持すべきかどうか、また、それを生み出す極めて不公正な法制度について投票する権利を彼らは持っていない。

 シリコンバレー大企業がアメリカ政府との協力関係を益々深めるにつれインターネットが益々統合され検閲が強化されるべきかどうかについて投票する権利が彼らにはない。

 路上で生活している人々がいるのに億万長者が存在すべきかどうかに投票できない。

 自国民が国内で苦しみ苦しんでいる中、地球を何百もの軍事基地で政府が包囲し、それに従わない国を破壊することに努めるべきかどうかに彼らは投票できない。

 権力者が気にも留めないことに投票したい場合、あなた方の投票が多少影響力を持つ可能性はある。たとえば女性の生殖に関する権利や同性愛者の結婚可否などに関しては、ほんの僅か影響力を持つかもしれない。しかし戦争や軍国主義やプロパガンダや寡頭政治や資本主義や権威主義といった帝国主義の仕組みに関して触れようとした瞬間に、あなたの手は叩き落とされるだろう。

 だから、これは本当は民主主義ではないのではあるまいか? もし隅の幼児用ベビーサークルに人々が閉じ込められ、代名詞や肥満恐怖症について議論している間に、最も重要で大きな影響をもたらす全ての決定が、有権者に対する説明責任を持たない連中に下されているとしたら、それは本当の意味で人々が支配しているとは言えない。

 そして本当にひどいのは、多くの人がこれが自由で民主主義だと信じていることだ。まず自分が本当はどれほど不自由か理解するまで、人々が自由を知ることはないだろう。

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 画像はアドビ・ストックから。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/05/23/if-you-cant-even-elect-a-candidate-wholl-end-a-genocide-how-real-is-your-democracy/

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 Dialogue Works

Putin's Deadly Serious Warning to NATO - Israel is Losing Everything | Larry C. Johnson 35:22

 Arc Times

The News ●小池「排除」発言を引き出した記者が語る… 現場で見た裏金自民4連敗/蓮舫氏の出馬/小池知事とメディアの闇【横田一、望月衣塑子、尾形聡彦】 2:38:40

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

ウクライナ戦争、戦場で露優勢。砲弾数、無人機、ミサイルで優位。西側の武器製造は軍需企業利益の為、ロシアは国防の為。「NATO諸国は砲弾の購入にロシアの4倍の金額を支払っている(RT)。露今年約450万発の弾薬製造予想、西側の合計生産量は約130万発」 U将校複数を戦場逃避と調査。

 日刊IWJガイド

「5月は残りあと3日間で約216万円のご支援が必要です! どうか財政難のIWJに皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!」

<速報!>EU3ヶ国がパレスチナを国家として正式承認! アイルランドのハリス首相「二国家解決こそ唯一の道」イスラエル軍は、ラファ中心部に戦車を乗り入れ、攻撃を強化! 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、過去3週間でラファから約100万人が避難したと発表!! イスラエル軍によるラファの難民キャンプ空爆に国際社会から非難が集まる! 国連安保理は緊急会合開催へ!

米国がやっと気づいた「中国は戦争しなくても台湾統一ができる」という「拍子抜け」の「脅威」ウクライナのように、「米ロ代理戦争」の「捨て駒」にさせられる「理由」がなくなった日本は速やかに自衛隊の指揮権奪回と「対米自立」! 日本の「主権回復」の道を進むべし!!

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! NATOのストルテンベルグ事務総長が「NATOがウクライナへ供与する兵器の、ロシア領内への使用制限の解除を検討すべき」と表明!】ストルテンベルグ氏は、「制限解除はNATOのウクライナ紛争への軍事的関与ではないから解除すべき」と主張! これに反対したイタリアのサルヴィーニ副首相は、制限解除は「第3次世界大戦につながる可能性がある!」と警告! クレムリンのペスコフ報道官は、ストルテンベルグ氏の発言を「個人的意見ではなく、NATO事務総長の発言と認識している」と指摘し、「NATOは『戦時中のエクスタシー』に陥っている」と非難!(『エコノミスト』、2024年5月24日)

【第2弾! イスラエル軍がラファで難民キャンプを爆撃! パレスチナ民間人を少なくとも45人虐殺!!】世界的な非難に、ネタニヤフ首相は「悲劇的な誤り」だったと釈明し、またしても偽りの「誤爆」を強調! イスラエル国防軍は調査を表明しながら、「ハマスが民間人を盾にしている」「イスラエルは自ら選んだわけではない戦争に巻き込まれている」と「誰を殺してもハマスのせい」と、みえすいた「人でなし」の論理を主張!!(『BBC』、2024年5月28日)

<IWJ取材報告>「真の主権」回復を求め、米国側代表である在日米軍のラウル副司令官に「日米合同委員会の廃止」「すべての議事録の公開」「密約の公開と廃止」を要求!~5.23 ニュー山王米軍センター前「日米合同委員会廃止」抗議街宣! 一水会の木村三浩氏もマイクを握る!

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