再び戦争機械反対が素晴らしいことになり、帝国は緊張し始めている
アメリカのラッパー、マックルモアがこれは、ガザでイスラエル軍に殺害された6歳のヒンズ・ラジャブに敬意を表して反虐殺反対デモ参加者がコロンビア大学のハミルトン・ホールに付けた名前だ。
ケイトリン・ジョンストン
2024年5月8日
「ヒンズ・ホール」という題名のシングルをアメリカのラッパー、マックルモアが発表した。これは、イスラエル軍によりガザで殺害された6歳のヒンズ・ラジャブに敬意を表して反虐殺反対デモ参加者がコロンビア大学のハミルトン・ホールに付けた名前だ。このシングルの収益を全てUNRWAに寄付すると彼は言っている。
この曲とそれに伴う映像は、アメリカが支援するガザ破壊に対する痛烈な告発なので、Google所有のYouTubeは即座に年齢制限を設けた。「ナクバは終わっていない、植民地者は嘘をついた」など何日も頭から離れないセリフで、バイデンや抗議活動参加者に対する警察の残忍な弾圧や、反シオニズムと反ユダヤ主義の混同や、アメリカ政治家やイスラエル・ロビーをマックルモアは攻撃している。
彼は広範囲に流通するのを狙う曲を使い、自分が選んだ媒体で、この問題に取り組んだ最初の本物の主流アーティストだ。おそらく最後ではないはずだ。ガザ虐殺反対は正しい行動から、素晴らしい行動へと急速に移行しており、これは帝国にとっては大問題だ。
HIND’S HALL. Once it’s up on streaming all proceeds to UNRWA. pic.twitter.com/QqZEKmzwZI
— Macklemore (@macklemore) May 6, 2024
問題に関して間違った側に立たされていても帝国は対処できる。全てのメディアや主流文化製造機関を味方につけているため、反対意見を鎮める形で、その問題に対する国民の認識を形成できるのだ。帝国が絶対に対処できないのは、帝国の殺人機構は最悪で、それに反対するのは楽しいし素晴らしいと決めている若者の決定的人数だ。
その場合、反対意見自体に勢いがつく。軍国主義や帝国主義に反対するのが道徳的に正しいことだが、それ自体に自然な磁力がほとんどないため、問題の正しい側にいるだけでは、権力者が管理する情報生態系では常に周縁的立場になる。だが、それが道徳的なものから楽しく素晴らしいものへと変わった瞬間、突然エネルギーが爆発し始め、通常自分たちに、さほど興味を持たないはずの膨大な数の人々を引き込むのだ。
帝国にはこれに対する答えがない。真面目な話、そうなったら、ワシントンDCやバージニアの退屈な帝国経営者集団は、どうやって競争しようと思うだろう? ウォール・ストリート・ジャーナルに解説記事を書いて若者を取り戻すつもりなのだろうか? トニー・ブリンケンがギターを弾く間、シオニズムがいかに素晴らしいか、ネタニヤフ首相がラップするのだろうか? 連中には何もない。
反戦抗議行動の背後にある、このはじけるような興奮は60年代以来起きておらず、帝国はベトナムから立ち直る前に尻尾を巻いてベトナムから撤退し、西洋文明を劇的に再構築せざるを得なかった。そして、問題解決に取り組んだ帝国経営者は全員亡くなり、今やもういない。現在それに取り組んでいる連中は、このようなことに対処する必要がなかったので心底びっくりしているのだ。今の帝国管理者連中は、これまで戦争機構に対する抗議行動に遭遇したことはあるが、それは非常に小規模か短期間で、容易にかわせるものだった。今回の動きは七か月経っても勢いは増すばかりだ。
しかもそ北半球の夏はまだ始まっていない。それができなければ、学生が自分の犠牲を払って、大いに楽しむことになるため、夏が始まる前に、大学を閉鎖しようと沼地の怪物連中が懸命に画策しているのは確実だ。
__________________
私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。
ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2
画像Markus Felixによる ウィキメディア・コモンズから( CC BY-SA 3.0 DEED )
----------
Alex Christoforou 冒頭 Sky News スロバキアのフィツオ首相暗殺未遂を正当化。
Blinken, Rockin' in the Free World. Pavel, stop the war. Georgia Maidan vibes. King Charles portrait 38:06
デモクラシータイムス
<こんな日本に誰がした>【山田厚史の週ナカ生ニュース】 1:49:25
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
相反する二つの指標 A政権交代望むかJNN(TBS系)の世論調査(4、5日実施)、「政権交代」支持48%、「自公政権継続」34%。JX通信社等13日比例投票先電話調査では立憲民主党が27.3%で、自民党の17.8%。他方政党支持ではNN自民23.4%、立憲10.2%、2009年次はほぼ拮抗。今10%差。
「ガザと隣接している親米国のエジプトが、イスラエル批判に回った! 南アの対イスラエル『ジェノサイド』訴訟をエジプトが支持!」
ガザと隣接している親米国のエジプトが、イスラエル批判に回った! 南アの対イスラエル「ジェノサイド」訴訟をエジプトが支持! イスラエル軍のラファ侵攻以降、エジプトとイスラエルの関係は史上最悪!
<速報!>ウクライナ支援を停止した親ロ派のスロバキア首相ロベルト・フィツォ氏が襲撃され、生命の危機に! 銃撃犯は「野党進歩スロバキア党の支持者」だという情報も! ウクライナ紛争がロシアとEU・NATOとの直接対決へと緊張が高まる中、欧州議会選挙を来月に控え、政治的な暗殺である可能性も!
« ウクライナは世界中でロシアや親ロシア派を標的にするテロに訴える可能性があるのか | トップページ | ガザ破壊は人々を過激化させるはずだ »
「アメリカ」カテゴリの記事
- トランプ大統領、関税問題で再び屈服 ― 高まる不確実性(2025.07.10)
- 不条理の頂点に至った「テロリズム」に関する帝国の偽善(2025.07.11)
「アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事
- ウクライナ - ドローン大量生産ではロシアが優位(2025.07.13)
- 不条理の頂点に至った「テロリズム」に関する帝国の偽善(2025.07.11)
「イスラエル・パレスチナ」カテゴリの記事
- アメリカとイスラエルによるイラン攻撃と国際秩序の崩壊(2025.07.07)
- イスラエルが戦争に負けた証拠はこれだ(2025.07.04)
- 自らの残虐行為をイスラエル軍兵士が述べるのは反ユダヤ的だとネタニヤフ首相(2025.06.30)
「Caitlin Johnstone」カテゴリの記事
- 不条理の頂点に至った「テロリズム」に関する帝国の偽善(2025.07.11)
- 自らの残虐行為をイスラエル軍兵士が述べるのは反ユダヤ的だとネタニヤフ首相(2025.06.30)
- トランプ大統領がイランを爆撃した。次に起きることは彼の責任だ。(2025.06.27)
「バイデン政権」カテゴリの記事
- あなたに安全を約束するアメリカにご用心(2025.04.05)
- 破綻国家アメリカ。ジョー・バイデンによる言論の自由の完全破壊(2025.01.25)
- トランプとウクライナは敗北を認めるべき(2025.01.27)
- 大統領の鳴り物入り宣伝など忘れろ アメリカ帝国主義によるホワイトハウス占拠だ(2025.01.19)
- 空騒ぎ:トランプ大統領のウクライナ大詰め計画(2024.12.19)
« ウクライナは世界中でロシアや親ロシア派を標的にするテロに訴える可能性があるのか | トップページ | ガザ破壊は人々を過激化させるはずだ »
コメント