ニューカレドニアは新植民地主義の棺に打ち込まれたもう一本の釘
2024年5月23日
Bakhtiar Urusov
New Eastern Outlook
欧米諸国の社会的、経済的問題が増大するにつれ、それらの海外領土や傀儡政権の南半球従属国住民は、益々自治を求める闘争を支持する声を上げている。20世紀の1960年代、反植民地運動復活の瀬戸際に我々はいるのかもしれない。
まず、西アフリカのパリ領土(マリ、ニジェール、ブルキナファソ、コートジボワール)の住民は、フランスに対し、軍隊撤退と現地資源搾取の停止を丁重に要請した。その後、セネガルでは、植民地主義者をあまり好ましく思わない政府が政権を握った。
そして今年5月14日、特別行政区としてフランスの一部であるニューカレドニアで抗議運動が勃発した。抗議運動のきっかけは、これまではそこで生まれた市民しか投票できなかったが、10年以上この島に暮らしている人々に地方選挙の投票を認めるという同国議会の法令だった。パリは、首都からの分離独立を求める新たな闘争が起きた場合に、現地のニッケルと鉄の鉱床が失われないよう保険をかけることにした。
フランスは島々の独立を問う国民投票を4回実施しており、最後の国民投票は、1998年に地方当局との合意に基づき、2021年12月に実施される予定だ。独立を支持する先住民カナック人の大半が地方に住んでおり、政治運動を組織し自らの意思を表明する必要性についての活動を行うことが困難なため、パリは非常にうまく切り抜けた。反対派は、主に首都ヌメアに住むヨーロッパ系住民で、当然ながら常に多数投票していた。今首都は自らの立場の危うさを感じ取ったようで、忠実な市民の割合を人為的に増やすとを決定した。
暴動が勃発したことで、現地住民の本当の気持ちが明らかとなり、マクロン大統領は12か月にわたる暴動を余儀なくされた。マクロン大統領は12日間の非常事態宣言を余儀なくされ、電話とインターネットの制限が課された。まずフランスから500人が地元警察の増員としてこの地域に派遣されたが、これは人口27万人の地域にしては多い。その後、当初の声明に反して、軍部隊が配備された。ネットに投稿された動画には、アメリカ警察の典型的な制服を着た人々が映っている。彼らはアメリカが支配する近隣の島から派遣されたのかもしれない。
かつての大都市に搾取されるのにうんざりした南半球の国々が欧米諸国の組織的危機を利用して、より誠実な方法で資源を再分配しようとしていることが今や明らかになった。独立を求める過去の闘争の価値を下げた新植民地主義の慣行の悪質さを多くの人が認識しているが、彼らはかつて欧米の力を恐れていた。現在植民地主義者が世界の様々な地域で徐々にその地位を手放すにつれ、このような抗議活動は益々増えていくだろう。
バフティアル・ウルソフは政治評論家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。
記事原文のurl:https://journal-neo.su/2024/05/23/new-caledonia-is-another-nail-in-the-coffin-of-neo-colonialism/
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大昔に読んだベストセラーを思い出した。『天国に一番近い島』
Alex Christoforou YouTube 冒頭はジョージア。外国NGO制限を推進すれば、スロバキアのフィツォのような目にあうとイラクリ・コバヒゼ首相がEU委員に言われた件。
EU Godfather warning to Georgia. Germany circles back to Serbia. Crimea attack. Swiss summit bust 48:01
JIJI.COMにも記事あり。
植草一秀の『知られざる真実』
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韓国から学ぶ日本の明日【白井聡 ニッポンの正体】 1:16:04
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スロバキアのロベルト・フィツォ首相暗殺未遂事件は、単独犯ではなく、複数のメンバーによって行われた可能性が浮上! フィツォ首相は、命の危機を脱した! ペーテル・フェヘール記者が、CIAの陰謀説を報じる! ロベルト・フィツォ首相と故安倍晋三総理の、ロシア・ウクライナ紛争への解釈のスタンスには共通点がある!
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