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2024年5月24日 (金)

「情報源」が夢想したハリコフ包囲網

2024年5月21日
Moon of Alabama

 

 昨日、エコノミスト紙は、部分的にハリコフを包囲するロシアの計画とされるものについて下記の通り報じた。

 

ハリコフを守るためのウクライナの必死の闘い(アーカイブ)

 

 これがロシアの計画である可能性は低いと私は考えている。

 

 取得され、エコノミスト誌が詳細を共有した軍事計画は、ロシアがハリコフを部分的に包囲し、ペチェニヒ貯水池の東にあるウクライナ軍陣地に圧力をかけられるかどうか調査していたことを示唆している。作戦は5月15日から16日に予定されていたとされるが、理由不明で一週間近く前倒しされた。

 

 計画によれば、ロシア軍は貯水池の両側に二つの攻撃軸を想定していた。西軸の攻撃は、72時間かけてロシア軍をハリコフ市ボルシチョワ村の砲撃範囲内に進入させることが狙いだった。彼らは急速に配置転換された精鋭第92旅団部隊に阻止され、当初目標からまるまる10キロも押し返された。
...
 東のヴォフチャンスク軸では、ロシアの計画は、貯水池にあるアンナの父親の家を通り過ぎ、ペチェニヒーの町まで戦うことだった。ロシア軍は当初この作戦に迅速に取り組み、地雷原や本格的要塞が準備されていたはずだったが準備されていなかった地域を掃討した。

 

 この記事には下記のあまり役に立たない地図が含まれている。

 ロシア軍のハリコフ侵攻のLiveUAmap地図に、国境からエコノミスト記事で名前が挙がった村まで私は矢印を付けた。


拡大する

 

 ボルシチョワは国境から 15km(約10マイル) の距離にある。

 

 ペチェニヒの町は貯水池の西にあり、国境からの距離は約45キロ(約30マイル)だ。

 

 ハリコフ侵攻に使用されたロシア軍全体は12~15,000人規模の1個師団以下で、ほとんどが後衛に配置されている。作戦時の様々な映像によると前線部隊の大部分は徒歩前進の歩兵で構成されている。戦車はあったにせよ数えるほどしかなく大規模補給車列もない。

 

 このような部隊がどのように(72時間以内に)ボルシチョワに向け一日あたり5キロ前進、更にはペチェニヒに向け一日あたり15キロ前進できるのか私には理解できない。

 

 そのような動きには、まともな戦車群、絶対的制空権と高度に機動性のある兵站を備えた少なくとも3個師団が必要だ。戦場の両側には無人機が蔓延しているのを考えると、そのような作戦は戦術上の利益はほとんどなく、多大な損失を確実に被ったはずだ。

 

 現在戦闘中のロシア軍にとって極めて異例な事態のはずだ。ロシア軍の損失を避けるためあらゆることが行われている。敵を破壊するため砲撃と航空攻撃が使用される。それが行われて、初めて歩兵が前進する。

 

 エコノミスト誌に掲載された計画を誰が立てたのか知らない。誰がそれを「取得」し「共有」したのかわからない。だが、ロシア軍の一員や、それに近い人物はどちらの件にも関与していないと私は確信している。

 

 これはロシア軍が実際より能力が低いことを示すのを狙った偽情報の可能性が高い。

 

 「ほら、連中はこんな大計画を立てたのに達成できたのは、これほどわずかだ。」

 

 未だに人々は、そんなたわ言に騙されるのだろうか?

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/05/kharkiv-incursion.html#more

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 The New Atlas ジョージア争乱はジョージア系移民の子、パリ生まれ大統領のEU化策と、反対する国民の闘い。

 

Modern American Imperialism Part 1: US Political Capture as a Game (& How to Win)  28:22

 

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そもそも、ウクライナ軍は、2022年2月24日の開戦直後の2月25日から大量の直接攻撃をロシア領に対して行っていた! 西側のメインストリームメディア、特に日本のマスメディアでは報道されていないウクライナ軍によるロシア領への攻撃の記録を、英語版ウィキペディアが詳細に整理!

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