そうこうするなか、我々は依然核戦争に極めて近い
ウクライナが領土を失い、要員が不足するにつれ、人類の生存にとって冷静な判断が極めて重要な前線において、欧米帝国全体で必死のあがきが見え始めている。
ケイトリン・ジョンストン
2024年5月24日
反戦の時代精神がガザでの大量虐殺に集中しているのは当然だが、過去数週間にわたり、帝国経営者連中がウクライナで核の瀬戸際政策のエスカレーションを強化しているという非常に不穏な報道がいくつか出ており、検討する価値がある。
AntiwarのDave DeCampは、いつものように、こうした展開をうまく報じている。ここでは、今日注目に値するAntiwar.comの最近記事をいくつか紹介する。
Blinken Pushing To Let Ukraine Hit Russian Territory With US Weapons
— Antiwar.com (@Antiwarcom) May 23, 2024
Many members of Congress are also calling for President Biden to lift the ban, which risks a major escalation
by Dave DeCamp@DecampDave #Blinken #Ukraine #Russia #NATO https://t.co/PK2zMnj8vz pic.twitter.com/GmTPTisR4t
「ブリンケン、アメリカ兵器によるロシア領土攻撃をウクライナに迫る」と題する記事で、バイデン政権内で、アメリカが供給した軍事兵器を使ってロシア連邦内の標的を攻撃することをウクライナに許可するかどうかを巡る「激しい議論」に関するニューヨーク・タイムズ報道をデキャンプは取り上げている。ロシアとNATO間の直接戦争に発展するリスクがあり、イギリスでの同様の展開に関し、最近モスクワは既に明確にしている。
「最近モスクワは、ウクライナがロシア領内でイギリス兵器を使用した場合、ロシア軍はウクライナ国内および海外のイギリス軍施設を標的にするとイギリスに警告した」とデキャンプは書いている。「この警告は、ロシア攻撃にウクライナにはイギリス兵器を使用する『権利』があるとイギリス外務大臣デービッド・キャメロンが述べた後出されたものだ。」
ロシアがウクライナを攻撃している以上、ウクライナにはロシアを攻撃する「権利」があるのは明らかで、誰もこれに異論を唱えない。もちろん異論があるのは、ハリコフを誰が支配するかを巡りロシアとNATO間で激しい戦争を誘発し、全ての陸上生物の命を危険にさらすことが賢明で道徳的かどうかだ。
「ジョンソン下院議長は、ウクライナはロシア領土でアメリカ兵器を使うべきだと考えている」という記事で、ウクライナがアメリカ提供の兵器を使って「適切と考える方法で」ロシア領土を攻撃することに対するあらゆる制限を解除するよう求める書簡を超党派下院議員団が大統領に送ったことをデキャンプは報じている。これは、ホワイトハウスと連邦議会両方で、このように核の緊張を高める圧力が高まっていることを意味する。
「エストニア、NATO諸国は訓練のため、ウクライナbk軍隊派兵を恐れるべきではないと発言」で、ウクライナに訓練目的で大規模NATO軍を公然と派遣することをエストニアのカヤ・カラス首相が何気なく支持しているのが分かる。NATO諸国の小規模で非公式な特殊作戦部隊は長年ウクライナで活動してきたが、エストニア首相が主張しているのは、そこからの大幅なエスカレーションだ。デキャンプは「エストニア、リトアニア、フランスはいずれもウクライナへの軍隊派遣に関心を示している」と指摘している。
この異常なほどタカ派的な発言は、既にモスクワの反応を引き起こしている。「ロシア、ウクライナ国境付近で核兵器演習を開始」の中で「ウクライナにNATO軍が侵攻する可能性を示唆した欧米諸国指導者への反応として」ロシア政府が発表した新たな軍事演習についてリバタリアン研究所のカイル・アンザローネが報じている。
Russia Begins Nuclear Weapons Drills Near Ukrainian Border
— Antiwar.com (@Antiwarcom) May 22, 2024
by Kyle Anzalone@KyleAnzalone_ #Russia #Ukraine #NATO #nuclearweapons https://t.co/TvT4US833V pic.twitter.com/iR7WbIz7Uv
ウクライナ戦争の不確実性とタカ派の影響力の拡大が明らかになるにつれ、NATOとロシアの核の瀬戸際外交は小休止状態となり、残酷で血なまぐさい安定の様相を呈した。しかし、ウクライナが領土を失い、要員が不足するにつれ、人類の生存に冷静な判断が不可欠な前線で、欧米帝国のあちこちで必死のあがきが見られるようになっている。
目が覚めて、無謀なエスカレーションと予測不可能な展開が続いた結果、後戻りできないほど急速な一連の出来事が起こり、核戦争が始まったと知ったら信じられないほど愚かなことに感じるはずだ。だが歴史の現時点では、それは不合理な恐怖ではなく、私たちはその瀬戸際に途方もなく短い距離に近づきつつあるのだ。
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画像はアドビ・ストックから。
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/05/24/meanwhile-were-still-way-too-close-to-nuclear-armageddon/
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Spectator TV
John Mearsheimer on Ukraine, Gaza & escalation dominance | SpectatorTV 47:50
Alex Christoforou YouTube ウクライナ用にチェコが世界中から買い集めた弾薬は欠陥製品だらけ。
NYT, US missiles will land on Russian targets. 'Ukraine finished' title change. Ursula Pre-Bunking 44:37
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