ガザでイスラエルがしていることを、ロシアや中国がしたらと想像してほしい

「もしロシアや中国がこれをしたらどうか想像してみろ」と言うのは、今のところは陳腐な言い回しだが、こうした比較は、欧米の政治メディア支配階級が、現在、ガザについて、どれほど邪悪かについての視点を維持するためには重要だ。
ケイトリン・ジョンストン
2024年3月28日
壁に包囲された200万人の住民をロシアや中国が爆撃し、飢えさせ、その半数が子どもだったら、欧米政治マスコミ支配階級がどう振る舞うか想像してほしい。真剣に、ご想像願いたい。怒りと辛辣さを想像願いたい。休みなしのメディア報道をご想像願いたい。
ウクライナにロシアが侵攻した際、その戦争に関するアメリカ・マスコミ報道は、過去30年間の全てのアメリカの戦争に関するマスコミ報道を越えた。ウクライナや他の場所で、ロシアが意図的かつ組織的に民間人を絶滅させたら、こうした戦争犯罪に関する欧米マスコミ報道は、その何倍にもなったはずだ。
「ロシアや中国がこれをしたらどうなるか想像してみろ」と言うのは、今のところは陳腐な言い回しだが、こうした比較は、現在ガザについて、欧米政治メディア支配階級が、どれほど邪悪かに関する視点を保つために重要だ。ガザの飢餓についてマスメディアで記事が出るのを目にするが「イスラエル」という言葉には一度たりとも決して触れない。もしこれを欧米帝国に逆らう政府が行ったとしたら、そうなると思われるだろうか? もちろんそうではない。
An entire Economist article on famine in Gaza doesn’t say the word “Israel” once. Not even when describing damage to farmland and water facilities or severely restricted aid deliveries.
— Assal Rad (@AssalRad) March 27, 2024
Saying *who* is destroying the farmland and restricting aid seems like basic info to include. pic.twitter.com/Z6fBtmc0Bp
投獄された何百万人もの人々に、ロシアや中国が意図的に食糧を封鎖したら、欧米の政治マスコミ支配階級がどう振る舞うか想像してほしい。
子供でいっぱいの密集した都市に、ロシアや中国が、容赦なく爆弾の雨を降らせたら、欧米の政治マスコミ支配階級がどう振る舞うか想像してほしい。
完全に人種差別的な理由で、抑圧された国民を、ロシアや中国が意図的かつ組織的に民族浄化したら、欧米の政治マスコミ支配階級がどう振る舞うか想像してほしい。
恐ろしい戦争犯罪をロシアや中国が犯している証拠が日常的に表面化したら、欧米の政治マスコミ支配階級がどう振る舞うか想像してほしい。
ロシアや中国が、このような大規模残虐行為をしながら、次から次へと嘘をついていたら、欧米政治マスコミ支配階級がどう振る舞うか想像してほしい。
ロシアや中国が、自分達の残虐行為を正当化するために、標的にされた人々が犯した犯罪の露骨に捏造した証拠を提示したら、欧米政治マスコミ支配階級がどう振る舞うか想像してほしい。
私たちは、異なる政治とメディアの風景の中で生きている。ロシアや中国がイスラエルがしていることをしていたら、大統領選挙運動全体が、誰が最も積極的に反対するかを中心に展開されるはずだ。この本に書かれているあらゆる制裁と禁輸措置が、加害者である政府に課せられていたはずだ。欧米マスコミは、あらゆる残虐行為や、あらゆる嘘を暴露し、あらゆるインターネットの場で、何ヶ月間も、それら博覧会を特集記事として大々的に宣伝し、そうすることで、お互い賞を浴びせ合うはずだ。
StateSpox was asked about UN Special Rapporteur @FranceskAlbs’s report on Gaza which said there’s reasonable ground that the threshold for genocide has been met.
— Assal Rad (@AssalRad) March 27, 2024
Miller said they oppose mandate of this rapporteur, accused her of antisemitism and rejected allegations of genocide. pic.twitter.com/R7s79FjYCQ
その代わりに、我々これを与えられている。イスラエルの「自衛権」やハマスが戦闘を続けなければ、この全てが終わると、政府高官は、ひっきりなしにしゃべりながら、イスラエルが残虐行為を続けるのを助けるため武器を注ぎこんでいる。「ガザの人々は何らかの理由で食料を見つけるのに苦労している」という見出しをマスメディアは絶え間なく大量に流し、これが全て10月7日のせいで起きていると絶えず思い起こさせ、絶対の真実であるかのように、イスラエル人が受けた残虐行為プロパガンダを繰り返す。有力なアメリカ大統領候補全員イスラエルへの無条件支持を誓いながら、完全な精神病質者と思われないように、イスラエルの残虐行為のあれこれに対し、時折無力に指を振って批判する。
ガザ虐殺に対して、欧米の政治・マスコミ支配階級が、どう行動しているか、もし非同盟諸国政府が似たようなことをすれば、連中が行動するだろうと我々皆が知っているのと、この対比こそ、アメリカに中央集権する帝国が、もはや我々の世界を支配するのを許されない理由だ。平和や正義や自由や民主主義を支持するふりをしているが、実際は、世界中の人々に絶え間ない死と苦しみを与え、卑屈な主流マスコミのプロパガンダ歪曲でそれを覆い隠しているだけだ。「ルールに基づく国際秩序」を支持すると称しているが、実際は、アメリカ帝国が思い通りにルールを作り上げ、好きなように変える国際秩序を支持しているのに過ぎない。
この殺人的で偽善的な地球規模の権力構造によって、これ以上虐待され、圧制されるのを人類は許せない。より良い世界は可能だが、まずは操縦ハンドルから、これら怪物のかぎ爪を力ずくで外す方法を見つけなければならない。
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画像はWikimedia Commons/ロシア連邦国防省から (CC BY 4.0 DEED)
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