虐殺ジョーが「イスラエルを見捨てた」と言う愚かな共和党員
ジョー・バイデンが「イスラエルを放棄」し、ハマス支配下に陥れたと愚かな共和党の評論家や政治家連中は主張し始めている。なぜなら、今年は大統領選挙の年で、全てがいつもの10倍愚かな必要があるためだ。
ケイトリン・ジョンストン
2024年4月11日
この英語記事の朗読を聞く (ティム・フォーリーによる朗読)。
ジョー・バイデンが「イスラエルを放棄」し、ハマス支配下に陥れたと愚かな共和党の評論家や政治家連中は主張し始めている。なぜなら、今年は大統領選挙の年で、全てがいつもの10倍愚かな必要があるためだ。
水曜日の遊説中、「民主党に投票するユダヤ人、あるいはバイデンに投票するユダヤ人は頭を検査する必要がある」とドナルド・トランプは述べ、バイデンについて「彼はイスラエルを完全に放棄した」と述べた。
トランプ元大統領発言は、6~8週間停戦をイスラエルは宣言すべきだというバイデン発言に呼応して行われたもので、イスラエル人質の解放を停戦条件にせずに停戦を宣言すべきだと示唆しているようだった。だが、この希望に満ちた発言は即座にバイデンに打ち消され、ハマスが我々が望むものを全て与えるまで、政権が半年にわたり傍観してきたのと同じ立場を大統領は繰り返した。どうやら、バイデンの認知症でいかれた頭脳は、話をまとめるのに苦労しているようだ。
一方、ガザ地区に対する左派の要求にバイデンが屈して、ハマスを「救った」という説をデイリー・ワイヤー創設者ベン・シャピロは推進し「今やハマスがバイデン政権を掌握している」とまで発言している。
We've reached the moment you've all been waiting for: "Joe Biden is Hamas" pic.twitter.com/mWmh6PJbTF
— Read Let This Radicalize You (@JoshuaPHilll) April 9, 2024
はっきり言っておくが、これは全て頭が空っぽな連中のたわごとだ。バイデンは半年費やして何の条件も付けずイスラエルに大量殺戮兵器を注ぎ込み、この間、政権は終始ガザでのイスラエルの凶悪行為全てを正当化し、歪曲し、言い訳してきた。歴史上ジョー・バイデンほどイスラエル戦争機構の残忍さに直接奉仕するため行動した大統領はいない。
シリアのイラン総領事館をイスラエルが攻撃し、複数のイラン軍将校が死亡したことに対してイランが報復するのではないかとの懸念が高まるなか、もしアメリカが、イスラエル防衛で動けば、アメリカも標的にするとイランがホワイト・ハウスに明らかにしているにもかかわらず、大統領は今日に至るまで「鉄壁の」イスラエル支持を宣言している。バイデンは非常に熱狂的な親イスラエルで、大量虐殺アパルトヘイト国家に対する彼の揺るぎない支持のせいで、起こり得る全ての中東紛争における最悪悪夢シナリオの崖っぷちに我々は近づいているのかもしれない。
実際、共和党がバイデンを反イスラエルに仕立て上げようとし始めている唯一の理由は虚構と夢想を通してしか、アメリカ二大政党が両者間に大きな違いがあるように装えないためだ。両党ともイスラエルとその犯罪を強く支持している。両党とも戦争や軍国主義や帝国主義や資本主義や寡頭制を支持している。両党間に意味ある意見の相違がある唯一の分野は、中絶が許されるかどうか、トランスジェンダーに対して意地悪するのが良いか悪いかなど、権力者に不都合でない問題だけだ。それら問題でさえ、人々の関心と注意を主流政治に固定し、革命的感情から逸らさせるためにのみ利用されている。
それが連中が実際に戦うための唯一の方法なので、連中は戦うため、これら愚かな架空戦場をでっち上げる。ジョー・バイデンはハマスの手先だ。ドナルド・トランプはクレムリンの手先だ。ジョー・バイデンは「中国共産党」に支配されている。ドナルド・トランプは、愚劣な共和党員ではなく、ヒトラーになる。民主党はあなたの銃を盗み、あなたの息子にドレスを着させようとしている。共和党はNATOを解体し、ウラジミール・プーチンに世界を征服させたいと考えている。
これらはどれも絶対に真実ではないが、共和党と民主党が本当に意見が異なる問題だけで選挙運動を強いられたら、話すことはほとんどなくなり、二大政党制詐欺は全て消え去ってしまうはずだ。あっという間に、中国への核攻撃を強化するのが先か、それともロシアを倒すのを優先するのが最善かといったことに関して、彼らが議論するようになり、人々はどちらの党も普通の人のためにならないことに気づき始めるはずだ。
それで、連中はプロレス演出のケーフェイ戦闘スタイルを維持し、極力多くのアメリカ人が両手人形の芝居に手拍子してくれるように、できるかぎり一生懸命売り込むのだ。
選挙が終わり、我々が通常レベルの愚か者に戻れるまで待ちきれない。
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