ガザでは狙撃ドローンが赤ん坊のように泣き叫んでいる
赤ん坊の泣き声や苦痛で叫ぶ女性の録音をドローンで再生して、人々を屋外に誘い出して射殺している。
ケイトリン・ジョンストン
2024年4月22日
この英語記事の朗読を聞く (ティム・フォーリーによる朗読) 。
武装クアッド・コプターを使って、連中はガザで民間人狩りをしている。
人々を屋外に誘い出して射殺するために、ドローンで苦痛で叫ぶ女性や赤ん坊の泣き声の録音を再生している。
ガザ中心部のヌセイラト難民キャンプで、これが起きていると報道で伝えられている。夜、そこでは人々が完全な暗闇の中で生活し、外界とのつながりがない。
場合によって、爆発音や銃声や戦車が走る音や、時にヘブライ語やアラビア語の歌をドローンで流し、命の危険を感じて暗闇に隠れている難民を恐怖に陥れることもある。
これは通常、何であれ他軍隊のしわざなら、馬鹿らしい虐殺プロパガンダだと批判的に考える人なら、切り捨てるしろものだが、我々が話しているのはイスラエル国軍で、こうした具体的な主張は今や十分根拠がある。
Also @Hind_Gaza confirmed this is happening: the IDF has quadcopters luring people to them with recordings of the sound of women and children screaming, then firing on them https://t.co/1ANe4myWLx
— Ryan Grim (@ryangrim) April 18, 2024
ガザの破壊が最初始まった際、イスラエル国防軍がしている、とんでもないことに関する主張を読んでは、「いや、まさか」と私は思ったものだ。「そんな話などあり得ない。まるで漫画のように邪悪だ。何か情報が欠けているに違いない。」ところが、数日か数週間後には、私が考えていた以上に酷いことが確認されるのだ。
このような物語を読む際、そのような:うさんくささ怪しさを感じることはもはやない。計り知れないほど卑劣な行為に関する新しい報道を読む前に、怪物のように嬉々としてイスラエル軍兵士が振る舞う様子を記録した映像も多々あり、実に多くの病院が攻撃されたのを目にし、実に多数の暗殺されたジャーナリストを目にして、「ああ、それは本当のようだ」と思っている自分に気がつくのだ。
だが、この赤ん坊の泣き声狙撃ドローンの物語は別の話だ。まるで世界の終わりの後の奇妙なホラー映画か何かのようだ。それは、人類や、世界や、我々がここで経験している現実について、これまでの思い込みを再評価させてくれる情報だ。
人間がどれほど残酷になれるかは実に驚くべきほどだ。しっかり洗脳されれば、国民まるごとと、どれほど残酷になれるのだろう。ある集団の人々は自分より劣っており、自分の集団が得ているのと同じ権利や待遇には値しないという考え方を吹き込まれて全ての幼少期を過ごし、気がつけば、難民キャンプで民間人を殺害するため、暗殺用ドローンで赤ん坊の泣き声の録音を再生したり、その集団に食糧を運ぶ援助トラックを阻止したりすることになる。
ナチス・ドイツは、そのようにして起きたし、イスラエルという虐殺的アパルトヘイト国家は、そうしてできたし、アメリカに集中する殺人的帝国も、そうしてできたのだ。現代プロパガンダと幼児期からの洗脳により、国民を操作し大規模な衝撃的虐待を支持させるのは、それほど難しくはないことが分かっている。人間の心は、我々が考えているより遙かにハッキング可能で、これを利用して、我々がくつろいで認識しているより遙かに簡単に、生きた悪夢を我々の世界に解き放てることが判明している。
このようにして、絶え間ない戦争や軍国主義や核の瀬戸際政策や帝国主義や搾取を立派で正常なものとして、欧米世界全体が受け入れ、より良い世界は不可能だと思い込むよう操作されているのだ。十分な割合の人口の考え方や発言や行動や投票方法を、権力者が操作できる限り、空から火の雨が無辜の人々に降り注ぎ、機械だ人体を引き裂き、狙撃用ドローンが赤ん坊のように泣き叫ぶ戦争で、戦争成金連中が暴利をむさぼる、この恐ろしいディストピアに我々は、はまり込むことになる。
プロパガンダは、自分の身に起きているのを知らない場合にのみ効果を発揮するのだから、帝国プロパガンダ機構が何をしているのか、どのように機能しているのかについての認識を広めることにより、我々は帝国プロパガンダ機構を弱体化できる。マスメディアが人々を騙す様子を人々が理解し、嘘の帝国下で我々が暮らしている、あらゆる兆候を指摘し、何が本当に真実で、何が本当に可能なのかについての認識を広めるのを助けて頂きたい。
あらゆる規模の人間行動における、全ての前向きな変化は、常に意識の拡大が先行する。意識を広めることは健全な世界への第一歩で、我々一人ひとりが毎日、自分なりの小さな方法でそれを行うことが可能だ。
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画像はアドビ・ストックから。
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/04/22/in-gaza-the-sniper-drones-are-crying-like-babies/
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