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2024年3月16日 (土)

ウクライナ - フランスはオデッサで既に敗北している

2024年3月15日
Moon of Alabama

 フランスのエマニュエル・ミクロン大統領は、いささかおかしくなっている

 エマニュエル・マクロンは、ウクライナでロシアが勝利するのを許せば、ヨーロッパの信頼性が破壊されると警告し、ウクライナへの軍隊派遣の可能性排除を拒否した。
...
 ウクライナでの戦争は「欧州とフランスにとって実存的だ」と、マクロンはフランス2とTF1のインタビューで述べた。

 「(ウクライナでロシアが勝利した場合)ポーランド人やリトアニア人、エストニア人、ルーマニア人、ブルガリア人が一瞬でも平和を保てると思うか?」と彼は尋ねた。「もしロシアがこの戦争に勝てば、欧州の信用はゼロになる」

 欧州には、失う可能性がある信頼性など全くないことをマイクロンは認識していない。ロシアを制裁していない150カ国に聞いてみれば良い。2014年のキーウでのアメリカ/EUクーデターが混乱の始まりで、特にフランスとドイツがキーウにミンスク合意を履行させるのに失敗したことがエスカレーションにつながったのを彼らは十分知っている。

 実施を強いる試みを一切せずに、契約の保証人として失敗すれば、その人は信頼を失う。

 10年前に失った土地を、ウクライナが取り戻そうとするのも同様のたわ言だ

 テレビインタビューで「ウクライナがロシアを打倒するのを支援するため我々はできる限りのことをしている。なぜなら主権がなく、クリミアを含む国際的に認められたウクライナ国境復帰がなければ永続的平和はあり得ないから」とマクロン大統領は述べた。

 興味深いことに、それをどう実現するかについてマクロンは言及していない。前線は至る所で亀裂が入り、ウクライナは戦う能力と意思のある兵士を使い果たしつつある。

 おそらく兵士30,000人をウクライナにフランスは派兵できるだろうが、それが何の役に立つというのだろう? ロシアとの本格的戦争のための兵力も装備もない。兵站だけでも、ロシアの攻撃に対して脆弱で、悪夢になるはずだ。

 オデッサを支配するフランスの夢は、105年前の第一次世界大戦末期の混乱の中で既に死んでいる(機械翻訳を編集)。

1918年12月12日。オデッサで荷降ろしするルノーの戦車 - 拡大する

 ウクライナ、特にオデッサにフランス軍を投入する可能性についてのエマニュエル・マクロン発言からキリの良い105年前、フランス軍は既にウクライナ領内にいた。しかし、ごく短期間。だがフランスは事態の成り行きに、かなり影響を与えた。だが決してウクライナにとって有利だったわけではない。彼らはウクライナ人民共和国軍によるオデッサ占領を許さず、都市の正式な権力をロシアの白衛軍に移譲し、実際、ボリシェヴィキ側に寝返ったヘトマン・グリゴリエフの現地政権と喧嘩し、その後のウクライナ人民共和国の軍事崩壊に大きな役割を果たした。

 結局、パルミラ南部に数ヶ月駐留した後、ボリシェヴィキの扇動により、パブで「インターナショナル」を歌い、その結果、フランス軍は徹底的に解体され、食糧不足を軽減するためオデッサを「荷降ろし」すると言って、フランス軍司令部は1919年4月初旬にオデッサ撤退を決定した。

 当時、そこで、フランス、ポーランド、セルビア、ギリシャ、ドイツ、イギリス、その他の軍隊が参戦していた。ロシア軍は赤軍と白軍に分裂し、いくつかの民族主義ウクライナ集団は、他の全ての国との戦争に勝とうとしたが失敗した。コサックの首長グリゴリエフは、おそらく最も興味深い人物だった。彼のような人物に、歴史上よくあるように、彼と部隊は事実上全ての戦争当事者のために戦い、都合の良い時はいつでも気まぐれに仕える相手を変えた。

 フランスが再びオデッサに行くとすれば、その戦いを一体誰が本当に信用するだろう?ナチス集団? 連中がほとんど反対しているキーウ政権? ウクライナでの活動を日々増やすロシア・パルチザン?

 そのようなミサイル攻撃が、たとえ偶然でも、自軍宿営地に命中した場合、彼らはどう反応するだろう?

自立心あるをロシア人 @RWApodcast - 2024年3月15日 13:46 UTC

これまでウクライナ・メディアで見る限り、オデッサのウクライナ軍臨時基地に対する今日のロシアのミサイル攻撃で死者が出た。
- アレクサンデル・ゴスティシェフ、 元オデッサ国家警察所長、(バフムトで戦った警官で編成される「リュート」旅団の一部で、前線にウクライナ警官を軍隊化し、動員する進行中のプロジェクト)「津波「「攻撃連隊」指揮官
- セルゲイ・テチュヒン、元オデッサ副市長、昨年ウクライナ軍入隊を志願
- ドミトリー・アブラメンコ、オデッサ警察副署長
 日が経つにつれ、更に多くの名が現れるかも知れない。

 一方、フランス国民は、この混乱に加わる興味はなさそうだ

 Odoxa世論調査で、ウクライナに駐留する欧米諸国の軍隊に関するマクロン大統領発言は「間違っている」とフランス人回答者の68%が答えた。

 次期欧州議会選挙でマクロンの党は敗北する可能性が高い。このような馬鹿らしい話で彼がする選挙離れ業に他の指導者たちが引っかからないよう願う。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/03/ukraine-france-already-lost-in-odessa.html

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 藤永茂氏の『私の闇の奥』最新記事はアルンダティ・ロイ記事翻訳

パレスチナは自由になるだろう。Palestine will be free.

 当ブログでも彼女の記事を二つ翻訳掲載している。

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