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2024年3月 1日 (金)

深遠で真摯な行動

 アーロン・ブッシュネルの焼身自殺が我々の社会にこれほど大きな衝撃を与えている主な理由の一つは、我々全員これまでに目撃した中で最も深遠で誠実な行為だからだ。

ケイトリン・ジョンストン
2024年2月28日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)

 アーロン・ブッシュネルの焼身自殺が我々の社会にこれほど大きな衝撃を与えている主な理由の一つは、我々全員がこれまでに目撃した中で最も深遠な誠実な行為だからだ。

 全てが偽物で愚かな、この詐欺的文明では、我々はそのような誠実さに慣れていない。ニューヨークやロサンゼルスで作り出される空虚な主流文化、本当のことを決して話さない気まぐれなセレブ、自己誇張するInstagram、ポピュリストの不満を現状維持政治の支持に集めるよう作られた人工政治派閥、偽のたわごと、「私はあなたの声を聞いている、私はあなたとともにいる[しかし実際には何もしない]」という見せかけ、マスメディアやそれに相当するものからの果てしないプロパガンダや陽動、アルゴリズムに後押しされるオンライン同等物に我々は慣れている。シリコンバレーのハイテク金権政治家、そしてマインドコントロールされたディストピアでは、心理作戦が誘発する霧の中で、ほとんどの人が夢遊病のように人生を歩んでいる。

 それこそが、西洋帝国の影で、我々がそうするよう期待されている条件づけられた行動だ。そして、どこからともなく空軍兵士がやってきて、実に重大なことをした。何よりも本物で誠実で、非常に崇高な意図を持ったことを。

 アメリカが支援するガザでの残虐行為が実はどれほど恐ろしいものかに人々の注意を引くため、彼は自分に火をつけ焼き殺すライブ・ストリーミングをしたのだ。それがどれほど辛いか知りながら。死ぬか、ひどい火傷を負って生き延びるか、死んだ方が良いと願うのを十分わかっていた。一度炎と燃焼促進剤を繋げてしまえば、もう後戻りできないと十分承知していた。

 彼は引き下がらなかった。彼は家に帰って、グループチャットでスナックやゴシップを詰め込んで、NetflixやPornhubでどんな類の愚かな現実逃避が利用可能か見たりしなかった。彼は炎を点けた。最初、火をつけるのに苦労したが、それでも火をつけた。

 我々の社会には、そのような誠実さに備えて準備できるものは何もない。そのような無私無欲。そのような純粋な意思。まるで我々の世界構造が引き裂かれたかのように、その場で我々の足を止める。そして、ある意味、それは実現した。

 我々は、2月25日午後1時にアーロン・ブッシュネルが火をつける前に住んでいたのと同じ世界に住んでいるわけではない。それは地球上最も誠実でない都市で行われたあまりに誠実な行為だ。それはあまりに大きく事態を揺さぶり、全てが完全に元の場所に戻るには至らなかった。

 私自身永久に変わった。新鮮な目と新たな活力と、無敵の決意をもって、ガザの虐殺に再び取り組んでいるのに気づいた。今性根に全く違った火をともして私は書いている。

 そして周囲を見回すと他の人もほとんど同じであることがわかる。以前は、ガザの焼却に反対する人々が絶望のため少しエネルギーを失い始め、何ヶ月も継続してエネルギーを維持するのがいかに困難かを目にし始めていたが、今や電撃的熱狂を目にしている。

 更に重要なのは、これがパレスチナ支持派の大衆だけでなく、主流社会の状況を揺るがしていることだ。アメリカ帝国の大量虐殺への共謀に関するブッシュネルの最後の言葉が、CNNやABCのような主流テレビ局で共有されるのを我々は見ているが、ブッシュネルが何をしたか、誰も気にしていないと人々に言おうとして、イスラエル擁護論者連中は、あちこち駆けずり回っている。「パレスチナを解放せよ」と叫びながら、アメリカ軍兵士が自らに火をつけたのは、他に類がないほど人々を目覚めさせるので、イスラエルとアメリカ合州国の情報権益にとって絶対に壊滅的だ。

 偽プラスチック・ディストピアのあちこちで、今人々は目を開けてこう言っている。「まてよ? あの男は何をしたんだ? なぜだ。自分の安楽と感情と大切な人々の小さな輪以外何も重要ではないと私は思っていた。私の国は今一体何に加担しているのか? 何か重要なものを私が見逃している可能性はあるのだろうか?」

 アーロン・ブッシュネルは、深遠な誠実さで、人生に対する非常に異なる見方への招待を世界に広げた。浅薄さや自己中心主義のベールを突き破り、根源的な誠実さと仲間の人々への深い思いやりへの招待。我々自身の深い誠実さで、我々は独自の方法で世界を目覚めさせることができる。

 2月25日午後1時、アーロン・ブッシュネルは複数の火をつけた。我々を行動に駆り立てる火。道を照らす火。我々を鼓舞する火。我々に別の在り方を示す火。我々により良い世界を示す火は可能だ。

 我々は彼のメッセージを決して忘れない。忘れようとしても忘れられない。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/02/28/a-profound-act-of-sincerity/

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 「ガザ戦闘で死者3万人超える」という大本営広報部大政翼賛会呆導。
 「イスラエルによるガザ・ジェノサイドで死者3万人超える」が正確。

 The Chris Hedges Reportも「アーロン・ブッシュネル焼身自殺」

Aaron Bushnell’s Divine Violence

Aaron Bushnell’s self-immolation was ultimately a religious act, one that radically delineates good and evil and calls us to resist.

Chris Hedges
2024/03/01

 スコット・リッター、欧米メディアは「報道」ではなくアメリカ政府の「宣伝機関」。

Scott Ritter - 2024 02 29 - NATO is Done, Ukraine Defeated, Netanyahu's Destructive Attitude 1:09:48

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