ウクライナ - クッキーモンスター退任
2024年3月25日
Moon of Alabama
大きな太ったネズミが船から離れつつある。
ウクライナにおける対ロシア戦争におけるアメリカの敗北を国務省が認めたのだと解釈する人もいるかもしれない。
ビクトリア・ヌーランド国務次官(政治担当)退任について - アントニー・ブリンケン/国務省、2024年3月5日
外交を外交政策の中心に戻し、わが国と世界にとって重要な時期にアメリカのグローバルリーダーシップを活性化するバイデン大統領の決意を体現する役割、政治担当国務次官を今後数週間内に辞任する意向だとビクトリア・ヌーランドが私に知らせてくれた。
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ウクライナに関するトリアのリーダーシップを外交官や外交政策の学生が今後何年にもわたり研究することになる。プーチンのウクライナへの全面侵攻に立ち向かい、彼の戦略的失敗を確実にするため世界的連合を結集し、ウクライナが民主的、経済的、軍事的に力強く自立できる日に向けて取り組むのを助けるため彼女の努力は不可欠だった。
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バイデン大統領と私は、ビクトリアの後任が決まるまで、ジョン・バス行政次官に政務次官代行を要請した。
ネオコン・ケーガン一族の一員ビクトリア・ヌーランドは、まだ62歳で引退するには時期的に若すぎる。
ウクライナ反政府デモ参加者にクッキーを配り、2014年クーデター政権を樹立したことで彼女は記憶に残るだろう。
それが国務省における彼女の主要プロジェクトだった。だがウクライナをロシアに対する破城槌に変えた2014年マイダン一揆は完全な失敗に終わった。
ロシアは決して戦争によって「弱体化」しておらず、ウクライナにはロシアが支配するヨーロッパ東部の内陸僻地として生き残る可能性しかない。
ほとんど管理もされずに何十億ドルもウクライナに費やされたが、ヌーランドや一族の取り組みの成果を示すものは皆無でも、片手間に多少稼いだのは確実だ。ブラックホール・ウクライナに関する進行中の調査や今後の調査で、連中が無事ですむのか疑問に思うむきもあろう。
ガーディアン紙の評論家さえ自分たちが作り出した混乱に今や目覚めつつあり、ヨーロッパ政治家連中も、とうとう現実を受け入れる頃合いだ。
長距離ミサイルの応酬を通じてウクライナ戦争をエスカレートさせることに西欧が関心があるとは思えない。ウクライナ軍への兵站支援は維持するだろうが、クリミアやドンバスのロシア語地域からロシアを追い出したいというキエフの願望には戦略的関心がない。早期解決を熱心に求め、ウクライナ再建開始に全ての関心を向けている。
欧米諸国の対ロシア「ソフトパワー」制裁は惨めに失敗し、その過程で世界の貿易経済を混乱させている。経済制裁は欧米外交官やシンクタンクには好ましいかもしれない。制裁は誰かを、特にイギリス人エネルギー使用者を傷つけたかも知れないが、ロシア経済を壊滅させたりプーチンの考えを変えたりはしていない。今年ロシアの成長率はイギリスを上回ると予想されている。
四半世紀にわたる欧米軍事介入の下劣な愚かさは我々に多少教訓を与えるべきだった。どうやらそうではなさそうだ。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/03/ukraine-cookie-monster-retires.html
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東京新聞 朝刊 一面
「戦闘機輸出は国益」首相明言
参院予算委 公明「地域の安定失う恐れ」
非正規スクールカウンセラー
都が雇い止め250人
会社の上司の鼻をひっぱったため懲戒免職。さらに三か月以内に就職しなかったとして失業罪で逮捕、追放の判決を受けた木田福一。
砲兵工廠跡地に追放された彼は、餓死寸前で野犬に食われそうになっていたところを、アパッチ族に助けられた。
赤銅色の肌を持ち、鉄を主食としているアパッチ族。木田は、彼らの一員となり、謎に包まれた生体と生き様について、記録していく。
という小松左京SF『日本アパッチ族』ならともかく、今の日本人は鉄を主食としていない。
原発を推進し、軍備に金を回し、非正規雇用を増やし、結婚や育児を困難にする与党、
鉄を主食とする代わりに、将来世代日本人を食い潰すだけ。
小松左京ではないが、日本人は将来核廃棄物を主食とするゴジラになるのかも知れない。
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