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2024年3月14日 (木)

ウクライナが終わっているのを認めるフランス国防報告書

2024年3月12日
Moon of Alabama

 最近、フランスのマクロン大統領はウクライナへの外国軍介入を推進している。この考えは、妥当な要員を送れる全ての国に即座に否定された。

 問題は、なぜマクロンが突然このような発言をしたのかだ。

 フランス国防当局による最近の一連の報告が彼の苛立ちを引き起こしたのかもしれない。

 ウクライナ情勢に関するフランス軍の「複数の機密防衛報告書」をフランスの雑誌「マリアンヌ」が入手した。

Guerre en Ukraine : de la prudence à l'affolement...Ce que cache le virage de Macron (archived) - マリアンヌ, 2024年3月7日

 Arnaud Bertrandが大部分を翻訳してくれた

 ウクライナにとって状況は極めて厳しいとみられ、それが最近マクロン大統領がウクライナへの派兵発言をした一因かもしれない。記事の重要部分を翻訳した。

ウクライナにとって状況は極めて厳しいとみられ、それが最近マクロン大統領がウクライナへの派兵発言をした一因かもしれない。記事の重要部分を翻訳した。

 「ウクライナ軍の勝利は今や不可能に思える」

 マリアンヌが参照した報告書は、ウクライナ反攻は「泥と血で徐々に身動きが取れなくなり、いかなる戦略的利益ももたらさなかった」と書いており、キーウと欧米の参謀本部が考案した計画は「壊滅的」と判明したと書いている:「計画立案者は、最初のロシア防衛線が突破されれば戦線全体が崩壊すると考えた[...]これら基本的準備段階は、防衛における敵の意志の力、つまり地域を維持するロシア兵の意志を考慮せず行われた。

 将校やかなりの数のベテラン兵士不足のため、ウクライナのこれら「2年目の兵士」は、しばしば、わずか「三週間」の訓練で、難攻不落なことが証明されているロシア要塞線攻撃に投入されたことも、この報告書は強調している。

 どういうわけか「クルスクの戦い」を聞いたことがない連中は、防御陣地にいるロシア兵は戦車が轟音を立てて近づいてくるのを聞けば、すぐ逃げ出すと確信していた。もちろん、ロシア兵はそうしなかった。

 これらロシア軍兵士は良く管理され、世話されている。

 また、ウクライナとは対照的に「ロシアは予備兵力をうまく管理し、作戦の耐久性を確保している」と報告書は強調している。この文書によると、モスクワは部隊が完全に消耗する前に部隊を補強し、新兵と経験豊富な兵士を混ぜ、後方での定期的休息時間を確保している。...そして「不測の事態に対処するため一貫した予備軍を常に持っている」。これは、ロシア軍は損失を考えずに兵士を虐殺に送りこんでいるという欧米で広く普及している考えとはかけ離れている。

 対するウクライナ側は終わっている。

 「これまで、ウクライナ軍参謀本部には、ロシアの防衛線突破に挑戦できる軍団レベルでの対敵作戦行動が可能な最小必要兵員がいない」と、この機密防衛報告書は結論付けており、「分析と判断の最も重大な誤りは、紛争を止めるため、軍事的解決策のみを追求し続けることだ」と結論付けている。「現存兵力を考えれば、ウクライナがこの戦争に軍事的に勝てないのは明らかだ。」と、あるフランス軍将校は要約している。

 アヴデーエフカ陥落は、たとえ守勢に立っていても、ウクライナ軍が戦争で必然的に負けることを示している。

 「敵攻撃にさらされている前線を保持するための人的および物質的能力がないことをウクライナ軍は戦術的に示した[...]」と文書は言い、更に続く。「アウディーイウカでのウクライナの失敗は、第3アゾフ空襲旅団という「精鋭」旅団の緊急配備にもかかわらず、崩壊した前線の一部を局地的に復旧する能力がキーウにないことを示している」と、この最新報告書は警告している。

 その結果、ロシア軍は、ひたすら前進する。

 ロシアがこの戦術的成功で何をするかは、まだわからない。前線全体を「徐々に前進しかながらゆっくり揺する」現状のやり方を続けるのか、それとも「深く突破する」のを目指すのか。「アウディーイウカの背後の地形がそれを可能にしている」と、この最新文書は示唆し、「強いのに弱く見せる」「マスキロフカ(情報偽装工作)」実践に長けているロシアを、欧米情報源は「過小評価」する傾向があると警告している。この分析によれば、二年の戦争後、「ウクライナ軍の継続的消耗を基本とする緩慢な長時間戦争」遂行を可能にする「作戦上の持久力を開発する」能力をロシア軍は示したのだ。

 現地の事実を追ってきた人々にとって、上記に本当に目新しいことは皆無だ。

 それなのに、なぜ欧米メディアやマクロンなどの政治家連中は本当の状況認識が遅れるのだろう?

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/03/french-defense-reports-acknowledge-ukraine-is-done-with.html

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 The Chris Hedges Report ガザの子ども より長いものが続くという。

Dear Child Film 1:20

Chris Hedges
2024/03/15

 デモクラシータイムス

軍事同盟は危険だ!~新日英同盟のマヤカシ【田岡俊治の徹底解説】20240314 40:12

 日刊IWJガイド

「英ロンドン大の研究機関が『イスラエルが「人道的措置」と位置付ける「避難命令」自体が戦争犯罪』だとする報告書を発表!」

はじめに~イスラエルのネタニヤフ首相がハマス壊滅の「完全勝利」が必要だとラファ侵攻の決意を表明!「民間人の犠牲を最小限に抑えるため、歴史上他のどの軍隊も取らなかった措置を講じてきた」とうそぶく!!「ラファ侵攻はレッドライン」と警告のポーズをしてみせた米バイデン政権は、実際にはジェノサイドの「共犯者」らしく、「限定的な対テロ作戦なら支援する」と密かにイスラエルに約束! 英ロンドン大の研究機関が「イスラエルが『人道的措置』と位置付ける『避難命令』自体が戦争犯罪であり、『人道的措置』の武器利用」だとする報告書を発表!

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! 令和バブルの、あまりに短い終わり!?「昨年来最近まで、日本株(特に日経平均)は根拠の薄い買われ過ぎ」に陥っていたとか!「円相場も新NISAの影響などをはやして売られ過ぎとなっていた」など、エコノミストらの株価高騰への評価も手の平返しに! 米国CFA協会認定証券アナリストの馬渕治好氏が「今後もっと株安と円高が進む」と分析!】春闘で大企業は満額回答! 来週の日銀金融政策決定会合で、マイナス金利が解除され、円高は進む!(『MAG2NEWS』、2024年3月11日)

【第2弾! ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官がマクロン大統領のフランス軍派兵発言を驚きの読み解き! なんと「ウクライナは同盟国によって分割され始めている」!!】(『マリア・ザハロワ報道官の13日のテレグラムへのポスト』、2024年3月13日)

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