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2024年2月14日 (水)

認知症患者が大統領になるのは大統領が誰だろうと関係ないためだ

ケイトリン・ジョンストン
2024年2月9日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 つまり、長い間「吃音」だとバイデン支持者が否定してきた認知症症状は、実際まさにそのように見えるものであることが判明したのだ。

 機密文書の不適切な取り扱いでジョー・バイデンを調査すべく任命された特別検察官は、捜査官たちが「副大統領退任後、民間人だった時にバイデン大統領が機密資料を故意に保持し、開示した証拠を発見した」と報告しているが「この件について刑事責任を問われることはない」と結論付けている。

 これは普通なら、この政権と支持者の安堵のため息の原因になるだろうが、この結論になった理由の一つは、大統領が年を取って、ぼけたことだ。

 メリック・ガーランド司法長官に宛てた書簡で「また裁判で、我々が面接した時のように、陪審員に同情を引き起こす、善意の記憶力の乏しい老人としてバイデンが出廷する可能性が高いと考える」とロバート・ハー特別検察官は述べ「録音された2017年のゴーストライターとのインタビューの際も、2023年の当事務所とのインタビューでも、そして我々の調査への彼の協力でもバイデンの記憶は著しく限られていた。...法律が要求する通り、故意に行動したのではなく、つまり法律を破る意図を持って行動したのではなく、無辜の間違いを犯したと一部の陪審員を納得させるだろう」と述べている。

 インタビューでバイデンは副大統領としての任期年数や息子のボーがいつ亡くなったかといった基本的なことすら思い出せなかったとハーは報告している。また前述の2017年のインタビューと昨年の大統領インタビューの間でバイデンの記憶力は悪化したとハーは書いている。

 要するに大統領の頭脳は機能していないのだ。駄目になったのだ。「自由世界の指導者」は頭脳が錆びついたのだ。まるで穴だらけのスイス・チーズのように。

 しかも確実に悪化している。自分の脳が正常に機能していると世界を安心させるつもりだった記者会見で、バイデン大統領はエジプト大統領をメキシコ大統領と呼び、息子が持っているロザリオをどこから手に入れたか思い出し損ね、演説途中で固まってしまった。今週、死んだヨーロッパ指導者たちを、まだ大統領の座にいるとバイデンは一度ならず二度も誤って言及した。

 誰がアメリカ大統領かは重要だという妄想に皆様がまだ苦しんでいるなら、実際文字通りの認知症患者が、その職に就いて三年もたっている事実が、その考えをきっぱり払拭するはずだ。采配を振るっているはずの人物が神経学的退化の自由落下状態にある事実に全く妨げられることなく、バイデンが大統領に就任する前と全く同じやり方でアメリカ帝国は進んでいる。

 文字通り誰でもその職に就くことが可能で、アメリカ帝国の運営方法に何の影響ももたらさないはずだ。昏睡状態の患者さえ大統領になり得るる。カラマタ・オリーブの瓶さえ大統領になるかも知れない。自分の国と世界に前向きな変化をもたらせると信じてアメリカ人が選挙する地位は、名目上の人物に過ぎないのだ

 これは、例えばガザでの活発な大量虐殺支持など、政府行動の特定側面を変えたいと思っているアメリカ人にとっては、ちょっとした問題だ。責任者と言われる人が実はそうではない場合、一体誰の良心に訴えれば良いのだろう。実際に采配を振るう連中が投票用紙に載っていないのに、一体誰に投票するのだろう?

 アメリカ大統領が痴呆を患っている事実は、帝国の機能が有権者の手に委ねるには余りに重要だという不愉快な真実を暴露している。年々、アメリカ政府の行動には、有権者が発言権を持つには余りに大きな権力が乗っているのだ。

 アメリカ合州国を中心とする地球規模の権力構造は、公式に選出された政府に運営されているのではなく、各政権に出入りし、政府機関や政府に隣接する機関で安定した存在感を維持している選挙で選ばれない帝国管理者に運営されているのだ。これらの帝国支配者連中は、大企業権力と同盟を結び、宣言せずにアメリカ帝国のメンバーとして機能する多くの国々や手先やパートナーと協力関係を築いている。

 つまり、選挙で、アメリカ人がこの混乱から抜け出す方法は実際ないのだ。大量虐殺、軍国主義、経済的不公正、権威主義、あるいはアメリカに中央集権した権力構造にとって、他のいかなる重要な構成要素にも問題があれば、公式の選挙制度を通じて、これらの事柄にいかなる影響を与えることも決して許されない。欧米「民主主義」における投票は、車の運転中、おもちゃのハンドルで幼児を遊ばせて参加しているように感じさせるのと同様、制御しているという錯覚を国民に与えるため行われているのだ。

 だからといって、この混乱から抜け出す方法がないということではなく、選挙でこの混乱から抜け出す方法はないということなのだ。パレスチナを支持する活動家たちが、イスラエル武器商人の活動に重大な障害を投げつけているのを既に我々は目にしており、ガザで起きていることについて一般の人々を教育し知らせようとする動きは、イスラエルが言説支配力をひどく失い、今や絶望的なオンライン影響工作に頼る原因になっている。このような措置は、帝国の権力構造を終わらせるため全面的に実施可能だ。本当の変革を強制するために我々の人数の力を使って、一旦十分な数の人々が帝国に反旗を翻し始めれば、不可能から可能へ、更には必然へと急速に移行するだろう。

 しかし我々はまず選挙制度に全ての希望を託すのをやめなければならない。魂の抜けたどの帝国管理者が恒久的な帝国機構の受付窓口の公式臨時名目上の人物になるべきかという空虚な人形劇に、四年ごとにアメリカ人の関心が吸い込まれるのを目にしている。しかし、仲間の人間を目覚めさせ、本当の変化を強制し始める本当のプロジェクトから、この見せかけの儀式で気をそらされないようお願いする。

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 画像はGage Skidmoreより (CC BY-SA 2.0)

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/02/09/a-dementia-patient-can-be-president-because-it-doesnt-matter-who-the-president-is/

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 タッカー・カールソン、モスクワ地下鉄大絶賛。アメリカの鉄道、地下鉄と比べれば当然。

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

岸田政権は在職日数が戦後10位と高位に。今、裏金問題、巨額の「政策活動費」問題(二階氏が47億円)、松野元官房長官が離任直前官房機密費5千万円使用、盛山文科相が旧統一教会団体から推薦状をもら「政策協定」、どれも自ら責任とる動きはない。どこまでも堕落していく

 日刊IWJガイド

「老化か、認知症か? 訴追されないほどのバイデン大統領の記憶力の問題! 報道官は、核コードを任せられるのかの記者質問に驚きの回答!」

※バイデン氏、機密文書持ち出しで訴追されず 検察報告書は記憶の衰え指摘(BBC NEWS JAPAN、2024年2月9日)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cyr4e65k825o

 8日に発表した報告書で、ハー特別検察官は、この機密文書が最高機密の「トップ・シークレット」に指定されたもので、アフガニスタンにおける軍事・外交政策に関するものだったことを初めて明らかにしました。

 これほど重要な国家機密文書を不当に取り扱ったバイデン大統領を、なぜ、ハー特別検察官は、不起訴にしたのでしょうか。

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