アウディーイウカ戦闘終了
2024年2月16日
Moon of Alabama
崩壊しつつあるウクライナのアウディーイウカ防衛。
アウディーイウカ - 2024年2月15日
アウディーイウカ - 2024年2月16日 (注: ズーム尺度は上記と若干異なる)
2月15日の地図に見られるように、アウディーイウカの南にある「ゼニト」要塞周辺の小さな大釜が陥落した。砲火を浴びながら野原を抜けて逃げたウクライナ軍は、負傷者を置き去りにしなければならなかった。
ロシアとウクライナの両メディアは、クレムリンによるウクライナへの最初の侵攻後、2014年に最初に建設され、それ以来改善された手ごわい要塞網からウクライナ軍が撤退したと報じた。双方の報告によると、友軍の前線に到達するため、ほぼ完全包囲網から抜け出すために戦うのを余儀なくされたウクライナ軍は、負傷者を見捨てなければならず、撤退する際に死傷者を出した。
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上層部は負傷者の医療搬送を拒否し、15〜20人の部隊のうち6人がロシア軍に放置された、とゼニトを拠点とする部隊、第110機械化歩兵旅団第1大隊第2中隊に所属するヴィクトル・ビリヤク(Viktor Bilyak)はインスタグラム投稿で、述べた。
もう一つの陣地、アウディーイウカの東にあるドネツク市浄水場も同様に陥落した。ウクライナ軍はそこから撤退した。
水曜日、アゾフ連隊ネオナチ部隊である第3独立突撃旅団が市内への入城を命じられた。準備された要塞は見つからず、砲撃や空爆から守られず、直ちに完全包囲された。短期間で大きな損失を被った後、旅団司令部は中心市街地からの撤退を命じた。
状況を安定させるため、ウクライナで最も著名な戦闘部隊の1つ、精鋭の第3独立突撃旅団がこの地域に配備された。
旅団司令官アンドリー・ビレツキーは「アウディーイウカは地獄だ」と語った。
状況を「不安定で不安定」と彼は表現し、ロシア軍は絶えず新しい軍隊と資源を戦闘に投入している。
「我々の戦士は未曾有の英雄的行為を示している」とし「敵が編成する新旅団に対し360度で戦うことを余儀なくされている」とメッセージアプリ「テレグラム」で司令官は述べた。
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ウクライナ軍のドミトロ・リホヴィイ報道官によると、ロシア軍とアウディーイウカを防衛するウクライナ軍との間の最前線に約5万人の兵士を集結させている。「アウディーイウカでは、ある場所では、より有利な位置に部隊を撤退させ、ある場所では(ロシア軍を)陣地から追い出すための作戦が進行中だ」と彼は付け加えた。
アウディーイウカから西に去る様子を第3旅団部隊が撮影した。アメリカ製M113アルミニウム装甲兵員輸送車 が高速で走行しており砲撃を受けている。12月下旬にゼレンスキーがアウディーイウカ西口で自撮りスタントをした背景となった「アウディーイウカへようこそ」看板を彼らは通り過ぎている。
第3旅団の残存部隊は市街地を出て、さらに北のコークス工場に移動した。ただし、その場所も守れない。
アジトパパ @agitpapa - 2024年2月16日 12:33 UTC
Suriyakmaps:ロシア軍は[アウディーイウカ・コークス工場]管理棟と隣接する複合施設(48.16201、37.7054)を占領した。この高層ビルは、アゾフ連隊ができることなら決してあきらめなかったはずの完璧な観測と射撃用陣地だ。
アウディーイウカとコークス工場に残された者全員が致命的砲火にさらされている。
ロシア軍砲兵隊が優勢で、ウクライナ軍砲撃が反撃することは滅多になく、ロシア軍空爆は絶え間なく続いていると事実上全証言が伝えている。アウディーイウカ地区の第25空挺旅団兵士が投稿したとされるソーシャルメディア記事は下記のように書かれている。
「彼らは週24時間無休で砲弾の雨を降らせており、もはや砲撃から逃れる塹壕も防空壕もない。私は誰かを裏切り者と呼ぶつもりはないが、少なくとも最低限の対空防御を要求する。(ロシア)爆撃機は自由に活動しており、これ以外彼らが我々に投下するもの全てと我々は戦える。必要な限り戦う...我々はあらゆることにうんざりしており、食料や装甲車の不足は遠い過去だ。(我々の経験だ)。敵の航空機が飛ばないようにしてくれ」
ロシア空軍は、アメリカのJDAMに相当する衛星による誘導装置を備えた滑空爆弾を使用している。これらの爆弾は安全な距離から発射される。最近ようやく大量に入手可能になった(機械翻訳)。
ロシアのFAB(誘導空中爆弾)をアウディーイウカにロシア連邦が進軍する主な要素の一つとウクライナ軍関係者は呼んでいる。
2.5日間に約250発の爆弾が市と地区に投下されたと「ニコラエフスキー・ヴァネク」は書いている。何千発ものミサイルや何百機ものFPVドローンも。
「FABは、相手がどの攻撃部隊出身かMTRのQ課程を修了したかどうか気にしない」とウクライナの無人偵察機専門家セルゲイ・フラッシュ・ベスクレストノフは書いている。
この500kg爆弾が「文字通り我々をなぎ倒した」と彼は言う。
現在コークス工場にいる第3アゾフ旅団報道官は、これを認めた。
「敵はリン弾を使い始めている。誘導爆弾使用が増加している。これらの爆弾は砲撃より遙かに悪い。
...一日50発以上の爆弾が投下されている。こんな小さな拠点に大変な数だ。
そして今やリン弾が使われている。前日そのニュースを聞いた」
...
「侵略者はリン弾を使っており、それは燃料油タンクに引火する。有毒な煙は(コークス工場-編集で補足)敷地全体に広がっている。ここは現在第3突撃旅団の新「本拠地」だ。何か想起されないだろうか?
アウディーイウカをできるだけ長く保持するようウクライナ指導部は命じた。
バフムートでの不適切な抵抗の繰り返しだ。まともな防衛線に退却するのではなく、防御不能な陣地を守ろうとして、何千人ものウクライナ兵が、この市内で死ぬだろう。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/02/the-end-of-the-avdeevka-cauldron.html
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Alex Christoforou YouTube 冒頭は、プーチンを責めるナワリヌイ未亡人。報道直後、欧米中の指導者連中一斉に判で押したようなプーチン非難。
Cui bono? Not Putin. Avdeyevka falls. Lavrov, EU aims at Russia's heart. Scholz-Elensky 10 year deal 43:56
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