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2024年2月15日 (木)

ウクライナ状況報告:とうとう謳い文句通りの強力兵器登場

2024年2月8日
Moon of Alabama

 アウディーイウカの戦いは、まさに終わろうとしている。

 アウディーイウカ市(バフムート近郊の小さな町アンドレーエフカと混同せぬよう)はドネツク市のすぐ北西に位置している。ここはドネツクへの砲撃に適したウクライナ要塞として長年使用されてきた。市全体、特に北部のコークス・化学工場は、ロシア軍の攻撃に対する防御態勢が整っていた。

 しかし、それを維持しようとするあらゆる試みにもかかわらず、市内のウクライナ守備隊は包囲され陥落されようとしている。

出典: ライブUAマップ - 拡大する

 ロシアの攻撃は複数方向から来ており、ウクライナに友好的な上の地図が示すより前進している。ウクライナにとって最大の危険は、北部の石炭・化学工場を通る供給ラインから都市を遮断する恐れがある北西部でのロシアの動きだ。

 この戦いでのロシアの勝利は、現在のウクライナでの戦争中に作成された、ある兵器の助けを借りて実現した。

 1990年代初頭、アメリカは無誘導爆弾用ベルト固定キットを開発し、無誘導爆弾を精密爆弾に変えた。

 統合直接攻撃弾(JDAM)とは...

 ...無誘導爆弾、つまり「ダム爆弾」を全天候型精密誘導弾に変換する誘導キット。JDAMを装備した爆弾は、全地球測位システム(GPS)受信機と結合した統合慣性誘導システムに誘導され、射程は最大15海里(28 km)。JDAMを装備した爆弾は500から2,000ポンド(230から910kg)の範囲だ。[5] JDAMの誘導システムは、アメリカ空軍とアメリカ海軍が共同で開発したため、JDAM「統合」と呼ばれている。
...
 JDAMは単独の兵器ではない。むしろ、無誘導爆弾を精密誘導弾(PGM)に変換する「ボルト締め」誘導パッケージだ。このシステムの主要部品は、空力制御表面を備えた尾部、(ボディ)フィン・キット、慣性誘導システムとGPS誘導制御装置の組み合わせだ。

 500,000発以上生産されたJDAMキットは、冷戦時代の爆弾を、それまで知られていなかった精度で大量に使用することを可能にした。

 2022年にウクライナでの戦争が始まった後、ロシアはJDAMキットに相当するものの開発計画を開始した。この計画は2023年末までに終了した。ロシア版は、500kgまたは1,500kgの無誘導爆弾に縛り付けられ、既存の無誘導爆弾に、翼、誘導キット、操縦翼面を取り付けて、射程距離を伸ばせる。

 (折りたたまれた)翼と誘導キットがついたFAB 500プロトタイプ


拡大する

 標的座標がプログラムされた後で、爆弾が投下され、長さ方向で180度回転し、翼を広げる。この翼により、爆弾は地面に着弾する前に約96キロ飛行可能だ。これにより、これら爆弾を投下する飛行機は、敵防空網の外側にとどまれる。

 この誘導キットは安価で、簡単に大量生産できる。

 昨日、約65発のFAB500とFAB1500がアウディーイウカの標的に使用された。

 300キロ以上の爆薬を積載したこれら爆弾を自軍の近くで使用するには、慎重な計画と観察が必要だ。自軍部隊がこれら爆弾の致命的範囲外にいること、および目標座標が正しく、安全かつ時宜を得て与えられているのを現地の観測員が確認する必要がある。パイロットは、受信した座標が爆弾にプログラムされ、爆弾投下が正しい姿勢と位置で行われることを確認する必要がある。

 この攻撃過程には、集中的な訓練と規律ある兵士が必要だ。昨日の攻撃は、ロシア陸軍と空軍がこの規律を習得したことを示している。

 検知されたあらゆるウクライナ軍の抵抗や陣地は僅か数分で正確なFAB攻撃を受ける。

 これら兵器に対する防御策はない。ロシアの猛攻撃に対するあらゆる抵抗が崩壊しつつあるのも不思議ではない。損失を被ることなくロシア軍は爆撃されたウクライナ軍陣地に前進できる。

 これまでの報告では、ロシア軍の砲兵力が5倍以上優勢だった。しかし、155mm砲弾の重量は約50キロで、その60%が爆薬なのをお考え願いたい。一発のFABは、普通の砲弾一発の10倍から30倍に相当する爆薬を搭載している。

 これに匹敵する兵器を、ウクライナ軍は何も持っていない。

 ウクライナ戦場にFAB500の大量攻撃を導入したことで、ロシア軍は新たな質的優位性を獲得し、戦争の行方を変えることになった(ただし結果は変わらない)。消耗戦がウクライナ軍にとって実行可能な戦略だと、いまだに信じているアメリカの政治・軍事専門家は、明らかに現実から大きく外れている。

 2月1日、ドイツの普通サイズの新聞ビルトは、ウクライナ指導部の対立を報じた

 ビルト紙によると、ザルジニーは数週間前アウディーイウカから軍隊を撤退させたかったが、ゼレンスキーはこれを拒否し、12月30日にウクライナ軍戦闘員を支援するため自らアウディーイウカの前線に赴いたという。

 だから、12月30日以降にアウディーイウカ近郊からウクライナに到着した全ての棺は、ゼレンスキーの判断力と強い自己中心主義が原因だ。

 ゼレンスキーはザルジニーに辞任を求めたが、将軍は拒否した。それ以来、ウクライナ大統領は、より人気のある将軍を解任したいと明言しているが、そうする適切な時期と理由をまだ探している。

 アウディーイウカ喪失で維持不能な陣地をウクライナが必然的に失い、それがザルジニーの助言ではなく、ゼレンスキーのナルシシズムが原因だったのが明らかな場合でも、最終的に、ザルジニー解任に使える口実を彼に与えることになるのかもしれない。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/02/ukraine-sitrep-finally-a-wonder-weapon-that-does-what-it-promised-to-do.html#more

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【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! 欧州諸国はロシア産エネルギーの禁輸を定めた対露制裁を事実上、守っていない! スペインとフランスがロシア産LNGの購入を増加し、世界第2位と第3位の輸入国に!】パイプライン経由の輸入は禁止だが、LNGならOK!? スペインは「ロシアのLNG輸送に制裁を課す法的根拠はない」、フランスは「(ロシアのLNG輸入禁止が)実施される条件が満たされるかどうかを吟味しているが、現段階ではそうではないようだ」!? 日本も出資した「北極LNG2」はどうなる!? エネルギー資源の輸入を絶対的に必要とする日本が対露制裁を律儀に守る必要があるのか!?(『スプートニク日本』11日ほか)

【第2弾! 昨日、15時29分、京都南部を震源とするM4.3の地震が発生! 京都府で最大震度4を観測! その6分後、能登半島沖でM3.9、深さ10km、最大予測震度3の地震が発生! この二つの地震は連動したのか!?】石川県の能登半島と、京都府の中間に「原発銀座」を抱える福井県が位置する! この一帯が大地震に見舞われたら、「原発震災」は免れない!(『tenki.jp』2024年2月14日)

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