中東で能力の限界に達しているアメリカ
2024年2月5日
Moon of Alabama
イスラエルを正気に戻すことが可能な二つの手段、財政支援と軍需品支援の撤回を除き、イスラエル政府の状況を改善するため、バイデン政権はあらゆることを試みている。
現在、中東ではいくつか小さな戦争があり、すぐ大きな戦争に発展するかも知れない。イスラエルはガザでハマスとイスラム聖戦と戦っている。ヨルダン川西岸地区では沈黙の抵抗と戦っている。北部国境では、ヒズボラや様々なパレスチナ抵抗集団との衝突が日常的に起きている。
イスラエルはシリアを爆撃し、シリアへのイラン特使を殺害している。イラクとシリアの抵抗運動集団はシリアとイラクの米軍基地を攻撃している。アメリカは彼らを余り傷つけないようにして多かれ少なかれ対症療法的にこれら集団を爆撃している。紅海では、イエメンのアンサール・アッラー政権が、イスラエル、アメリカ、イギリスに関連する船舶航行を封鎖している。どんなに爆撃しても姿勢は変わらないと知りながら、アメリカとイギリスはアンサール・アッラー陣地を爆撃している。
他のアラブ諸国の人々は一見平静に見えるが、ガザでのイスラエルの大量虐殺行為に激怒している。指導者たちは戦争から距離を置こうとしているが、ある時点で参戦せざるを得なくなるかもしれない。
一方超大国とされるアメリカは、不運で無力に能力を遙かに超えた結果を実現しようとしている。
一例として、レバノンとの更なるエスカレーションを阻止しようとするアメリカ特使による最後の試みを見てみよう。
米国、ヒズボラをイスラエル国境から遠ざけるための新たな青写真を提示 - Ynetnews, 2024年2月4日
日曜にユダヤ国家を訪問した際、ジョー・バイデン米大統領の中東特使エイモス・ホッホシュタインはイスラエルとヒズボラ間の緊張を緩和するための政治的解決の重要要素を説明した。
計画は二段階で構成されている。第一段階で、ヒズボラはイスラエルとの国境沿いでの敵対行為を停止し、国境から北へ8キロから10キロの地点に撤退する。
イスラエル住民は故郷に戻り、レバノン軍とUNIFIL平和維持軍の大規模展開により、レバノン南部と国境沿いの安定が維持される。
第二段階では、イスラエルとレバノンは、共通の国境に沿った紛争に関する13項目の議論を含む国境確定交渉を開始する。同時に、アメリカと国際社会は、レバノンに「経済的インセンティブ」を提供を模索する。
ホッホシュタインはレバノン政府から提案の許可を受けたが、ヒズボラがこの合意に同意するかどうかは不明だ。
最近アイザック・ヘルツォーク大統領、ベンヤミン・ネタニヤフ首相、ヨアブ・ギャラント国防相、ベニー・ガンツ国防相と会談した特使は、彼の計画にチャンスを与えるようイスラエルに促した。
素晴らしい計画だ。しかし、それを実施するため、一体何ができるだろう?
一体どうやって、アメリカは、ヒズボラにイスラエルとの国境沿いでの敵対行為をやめさせ、国境から8キロから10キロのところに撤退させることができるのだろう?
国境のヒズボラ戦闘員は国境の町に暮らしている。彼らはそこで生まれた。彼らはそこで死にたがっている。一体どのようにして彼らを押し出せるとアメリカは考えているのだろう? ガザでのパレスチナ人殺戮がイスラエルの主要プロジェクトであり続けているのに、なぜヒズボラが停戦に同意するだろう?
ヒズボラに停戦を迫ったり国境線から撤退させたりする手段はアメリカに全くない。
レバノン政府はその動きを支持しているのだろうか? もちろん、口頭で、いくらかの金を払う限りは。だがヒズボラはその政府の一部だ。またレバノンの優れた軍事力でもある。レバノン軍も国連軍も、ヒズボラと戦う能力はない。
従って第一段階は無意味だ。第二段階はイスラエルとレバノン間交渉の約束だが、イスラエルがいかなる譲歩もしたがらないことで悪名が高いので同様に意味をなさない。
上記のような根拠のない空想がアメリカが思いつける全てだとすれば、まさに能力の限界だ。
レバノンでイスラエルとヒズボラが戦争する可能性は日々高まっている。既に毎日衝突が発生しているが、これらは特定の超えてはならない一線と標的によって制限されている。両陣営とも、まだそれらを越えることは避けている。
しかしイスラエル政府は勝利を必要としている。ガザにおける戦争目的は明らかに実現不可能だ。損失は増え続けている。イスラエル人住民、特に故郷を追われなければならなかった北部からの入植者は手に負えない。
イスラエル政府が勝利を必要としているからこそ、イスラエルはヒズボラとの全面戦争を始めるとアラステア・クルックは考えている。ネタニヤフは今でも勝利を実現できると考えていると彼は考えている。しかし疑問を抱く人もいる。今日のヒズボラは、2006年のイスラエルとの戦争時より遙かに装備と訓練が整っている。前回の戦争は引き分けに終わったか、あるいはイスラエルの敗北で終わったと見る人もいる。この分野の専門家で、今日のイスラエルが前回よりうまくいくと考える人を私は知らない。
彼らに試させれば良いと私は思う。それで彼らは学ぶかも知れない。
しかし、なぜ圧力をかける手段がない計画を提示して、そのような紛争を止められるとバイデン政権が考えているのか私には理解できない。
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Alex Christoforou 最新YouTube 冒頭、メキシコ大統領を「シーシー」と言うボケ。タッカー・カールソンがスノーデンにも会った噂
Putin and Tucker. Biden, Sisi President of Mexico. Zaluzhny finally fired. Elensky goes with Syrsky 43:28
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
ウクライナは前線で露軍に押されている。その主因は砲弾、無人機等のハイテク、兵員数で劣勢にある事。この中ゼレンスキーは軍総司令官を交代させる。これまで地上軍司令官。米国を含め、彼の就任が軍事情勢の好転になるとは見ていない。国民人気の者の交代は政治的リスク。
「イスラエル軍によるパレスチナ人最終抹殺、イスラエル兵らは笑顔で破壊の動画をSNSで世界中に発信! ジェノサイドを隠す気もない!」
はじめに~イスラエル軍によるパレスチナ人への最終抹殺、ガザ南部ラファへの地上侵攻が刻一刻と迫る中、ラファへの砲撃が急増、破壊の規模とレベルが著しく激しさを増す! イスラエル兵らは、ガザの建物を爆破したり、ブルドーザーで押し潰す様子を娯楽を楽しむようかのにSNSで世界中に発信! 罪の意識ゼロ! ナチスですらホロコーストを隠したが、シオニスト・イスラエルには、ジェノサイドを隠す気もない! これは「ジュネーブ条約に違反する破壊」と専門家! ラファに避難したパレスチナ人は、「たとえイスラエル軍が侵攻してきたとしても、逃げる場所はどこにもない」「ガザでは絶望が増大」「ラファは絶望の圧力釜」と悲鳴!
タッカー・カールソン氏によるプーチン大統領インタビュー全編の翻訳を開始!(第1回)冒頭は、プーチン大統領による仰天のロシア・ウクライナの歴史講義! IWJは慎重にインタビュー内容を吟味しながら、可能なかぎり注や補説で補い、あるいは間違いの検証をしながら全文の翻訳を進めます!
※はじめに~全世界の目前で狂気のジェノサイドが最終段階を迎えるのか!? イスラエルのネタニヤフ首相が停戦を拒否し、パレスチナ人を追い込んだガザ南部ラファへの空爆と地上侵攻準備を命令! この緊急事態に対し、本日午後6時から、2月2日収録「『ガザとは何か? イスラエルとは何か?』岩上安身による早稲田大学文学学術院教授 京都大学名誉教授 岡真理氏インタビュー」をフルオープンで撮りおろし初配信します! さらに明日午後6時から、2月7日収録「『ガザ攻撃における植民地主義の視点』岩上安身による 東京経済大学教授 早尾貴紀氏インタビュー」をフルオープンで撮りおろし初配信します!
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240209#idx-1
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