ウクライナ状況報告:嫌われている新司令官-致命的な歩兵不足
2024年2月9日
Moon of Alabama
ウクライナのゼレンスキー大統領はウクライナ軍最高司令官ザルジニー将軍を解任した。
ザルジニーはシルスキー将軍に取って代わられたが、シルスキーは勝利の見通しなしに肉挽き器に押し込むことで軍隊に嫌われていたため、やや予想外の選択だった。ロシア人として生まれたシルスキーはデバルツェヴォ(2015年)、ソレダル(2023年)、バフムート(2023年)の壮絶な戦いに敗れている。現在アウディーイウカは騒然たる状況で陥落する可能性がある。
噂によると、シルスキーは既にアウディーイウカの部隊を増強するため予備役を命じたという。ロシアのFAB爆弾が彼らを歓迎するだろう。
エコノミスト誌はシルスキーを以下のように評している。
シルスキー将軍は、たとえ人員や兵器の代償が高くとも敵と交戦するのを厭わないという評判がある。彼は、現役将校から強い反発を引き起こす分裂的人物だ。彼のプロフェッショナリズムを称賛する人もいれば、部下を怖がらせ、恐怖で支配していると言う人もいる。彼は大統領の優先事項に疑問を呈する可能性が低い。彼が国防大臣職を引き受けた後、指揮スタイルを和らげ、権力に真実を語ることを学ばなければなるまい。
この再編は将校が指揮系統の新役職に異動するので混乱を引き起こすだろう。これら変更がウクライナの戦闘能力を低下させないことが重要だ。やがてシルスキー将軍が主に防衛のために軍隊を使うにせよ、この国は新たな動員が必要だ。当面そうすべきだ。
ザルジニーが解雇され、シルスキーが昇進した最ももっともらしい理由についてシンプリキオスが論じている。
なぜ全軍が嫌っているとされる司令官をゼレンスキーが任命するのか自問願いたい。
実際、これはバグではなく「意図的変更」だ。
ザルジニーが解任された理由は余りに強力になりすぎたためで、軍隊と民衆に愛されすぎたことを想起願いたい。なぜだろう。理由の一つは、彼が軍隊のために何度も戦ったゆえの可能性がある。2023年初頭、バフムートから部隊を撤退させるようゼレンスキーに懇願したのを示す文書が流出したが、ヤク漬け総統がスターリングラード防衛戦のロマンチックな妄想に駆られ、象徴的な都市防衛にしたくて、それを拒否した。
夏の壮大な「反攻」の間、ラボティノとマラ・トクマチカ付近の悪名高い死の道で、最初の数回の掃討でレオパルトとブラッドレー隊列が壊滅的打撃を受けた後、スポンサーのアメリカは大いに悔しがり反対したが、ザルジニーは第10軍団の旅団を後退させ、それを控えめに使い始めた。
最近では、ザルジニーが同様にアウディーイウカからも完全撤退させようとしたとされている。無駄な努力とわかっていることのために兵士を浪費するのが彼は好きではないようだ。一方、シルスキーは兵員を喜んで粉砕しているように見える。
それで、それはもう明らかになっただろうか? ゼレンスキーは支配できる最高司令官を必要としているが、その人物は軍隊に広く愛されているわけではない。機会を捕らえて「キーウに進軍」し、ゼレンスキーを城塞から追い出すために軍隊を使えない人物。シルスキーは反抗的でなく、人気がなく、カリスマ性がなく、最も重要なことに政治的野心に誘惑されず、ゼレンスキー政権に対して理想的な従属的雑用係という完璧な役割にふさわしいように見える。
ザルジニーが今後何をしようとしているのか、まだ何も語られていない。彼は軍隊から尊敬されており、「民族主義者」つまりウクライナ・ナチス民兵とも良好な関係を築いている。彼はゼレンスキーに反対する一部政治家の支持も得ている。
それゆえ、クーデターが、この変化のあり得る結果だ。
昨日、ウクライナ前線でのインタビュー情報で、ウクライナ軍が置かれている全くの修羅場をワシントン・ポスト記事が描いている。
ここ数日、前線でのインタビューで、十数人の兵士と司令官がワシントン・ポスト紙に語ったところによると、戦場で攻撃の主導権をロシアが取り戻し、攻撃を強化している今、人員不足が最も重要な問題になっているという。
彼の部隊で現在、ロシア軍の攻撃を食い止めるため最前線の塹壕に配備されている歩兵部隊は40人未満だとウクライナ東部で戦闘中の機械化旅団の大隊長は述べた。完全装備の大隊は200人以上になるはずだとこの司令官は言った。
通常の状況下では機械化大隊は長さ3kmの前線を保持することになっている。歩兵が40人しかいないので、それは不可能だ。枯渇状態の更なる悪化は急速に進むだろう。
彼の部隊の中隊は平均して本来あるべき人員の約35%しか配置されていないと大隊長オレクサンドルは述べた。2番目の突撃旅団大隊長は、これは戦闘任務を遂行する部隊の典型だと述べた。
負傷から帰還した兵士は含めずに、何人新兵を受け入れたか尋ねられたオレクサンドルは、彼の大隊は過去5カ月間に5人送り込まれたと答えた。新兵は訓練が不十分な傾向があり、ノウハウが不足しているため負傷したり殺されたりする可能性があるにもかかわらず、援軍がひどく必要とされているため、すぐ戦場に送るかどうかというジレンマを生み出していると彼や他の司令官は述べた。
「全ての根底にあるのは人手不足だ」とオレクサンドルは言う。
「今後どうなるか? 私にはわからない」と彼は付け加えた。「前向きな可能性はない。皆無だ。それは多くの死、壮大な失敗で終わるだろう。そして、おそらく、2022年にハルキウ州で敵が陥ったように、どこかで前線は崩壊すると思う」と彼は述べた。
新しいウクライナ動員法は、軍に新兵を補充することになっているが、ウクライナ議会で依然ノロノロ審議中だ。4月にようやく成立する可能性が高い。その下で徴集される最初の新部隊が戦闘能力を持つには7月までかかる。現在のウクライナ軍がそこまで持ちこたえられるか疑問に思うむきもある。
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ダグラス・マグレガー氏解説、ごもっとも。こういう解説を聞くと大本営広報部大政翼賛会御用評論家や学者怪説、耐えられない
Douglas Macgregor reaction to Russia-Ukraine Catastrophe and Tucker Carlson Putin Interview 41:48
「ブリンケン米国務長官はウクライナ出身の曽祖父が『ロシアから逃れた』と主張!「ウクライナは存在しなかったことに」とプーチン大統領!」
はじめに~プーチン大統領がタッカー・カールソン氏によるインタビュー収録後、カメラがオフになってから話した内容が明らかに! ユダヤ人のブリンケン米国務長官の曽祖父は、現在のウクライナのキエフ出身で、反ユダヤ主義者によるポグロム(殺戮)を逃れて米国へ移住。しかし、ブリンケン氏は「ロシアから逃れてきた」と主張してきた! プーチン大統領は、「(ブリンケン氏は)ウクライナは存在しなかったと信じていることになる。彼は『我々(ロシア)の男』だ」と痛烈な皮肉!
【本日のニュースの一撃!】
【第1弾!「ドイツの産業大国としての時代は終わりつつある」!】工場閉鎖、規模縮小、人員削減など、ドイツ産業の衰退は明白! にもかかわらず、ショルツ首相は米紙に「ロシアの勝利を阻止するために全力を尽くさなければならない」とウクライナ支援の継続を訴え! EUとNATOのもとで欧州の中核国であるドイツも主権と国益を追求できずに、ボロボロに! それでもドイツでは、ショルツ首相のようなアメポチが権力を握り、ロシアに向かって吠えている! ドイツ内部も分裂!「欧州の分裂の激化」第4弾(『ブルームバーグ』、2024年2月10日)
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