彼の言うことに耳を傾ける
2024年2月17日
Moon of Alabama
カナダ人ロシア専門家パトリック・アームストロングは、残念なことに、ロシアに関するブログをやめた。
しかし彼が最後に投稿したのは「彼の言うことに耳を傾けよ」という助言だった。
「彼」とは、もちろんウラジーミル・プーチン(そしてラブロフや他のロシア高官...)
パトリックの助言に従い、私は長い間プーチン・インタビューや会談に目を通すため時間を使ってきた。それら全て大統領ウェブサイトで優れた英語翻訳が入手可能だ。
タッカー・カールソンとのインタビュー直後に、プーチンはロシア人ジャーナリスト、パヴェル・ザルビンと別のインタビューをした。
ここでは、興味深い部分を二つ紹介する。
一つ目は、アントニー・ブリンケン国務長官についてだ。
[カールソン]インタビューの録音された部分で、ロシアを中傷し、悪魔化する方法として、民族間関係とロシア帝国内のユダヤ人ポグロムを利用する取り組みについて議論すべきだった。カメラがオフになった時に話し合った話題の一つは、ブリンケン国務長官が何度か言及したことだ。彼の親戚、つまり曽祖父はユダヤ人ポグロムから逃れてロシアを去ったと彼は言った。
この話題はヨーロッパやアメリカなど世界中で浮上し続けている。繰り返すが、ロシアを悪魔化し、信用を失墜、ロシアが野蛮で残酷な人々や無法者の本拠地なのを示すため利用されている。しかし米国務長官が実際何を言っているか理解しようとして、中身に着目し、政治スローガンの先を見据えれば、多くの問題を明確にすることが可能だ。
これら情報は全てアーカイブに保存されている。例えば、ブリンケンの曽祖父はロシア帝国を去った。彼はポルタヴァ県のどこかで生まれ、キエフに移り住んだ後、移住したと思う。これはこういう疑問を生じさせる。ブリンケンはキエフと周辺地域は歴史的にロシア領と考えているのだろうか? これが私の最初の要点だ。
第二に、彼の曽祖父がユダヤ人ポグロムから逃れるためにロシアを去ったと彼が言うなら、これは少なくとも、ブリンケンの曽祖父がキエフを離れ、アメリカに向かったのが1904年なので、ウクライナは存在しなかったことを意味し、私はこの点を強調したい。このように、ブリンケンは我々の見解を共有しているようだ。とはいえ、公の場では控えるべきだった。これは彼の大義を損ないかねない。
...
ところで、このポグロムに関し、今あることを思い出した。それは主にロシア帝国の南部と南西部で行われた。実際、ここは現在のウクライナ、例えば1905年のキエフの場所だ。ブリンケンの祖先が1904年にキエフを去ったとすれば、キエフでの最初のポグロム、つまり大ポグロムは1905年に起きたので、彼の曽祖父あるいは高祖父は、新聞か、当時キエフにいた人々からしか、そこで起きたことを知れなかったはずだ。
次に話したいのは、ドイツの偽緑の党についてだ。
ナショナリズム、ナチズム、ファシズムといえば、奇妙に聞こえるかもしれないことをお話しする。まず、女性の、彼女の名前は何だった?
アンナレーナ・ベアボック。
ウラジーミル・プーチン:そう、ベアボック(彼女の姓の発音を間違えたくないので)は緑の党を代表している。ヨーロッパの政治勢力のこの派の多くは、人々の恐怖を憶測し、気候変動のために世界で何が起きるかについて恐怖を煽っている。その後、彼らはこれら恐怖を憶測し、自分たちで煽り立て、権力掌握以前の綱領と大きく異なる政治路線を進んでいる。これが今ドイツで起きていることだ。例えば、ドイツのエネルギー・ミックスに占める石炭の割合は増加している。石炭の割合は既にロシアより高く、現在更に増加している。つまり「グリーン」アジェンダは一体どうなったのか? これが第一だ。
第二に、ドイツ外務大臣や彼女のような人々は、もちろんロシアに対して敵対的だ。私の意見では、彼女は自国に対しても敵対的で、そのような高位政治家が自国や国民の経済的利益をこれほど軽蔑して扱うとは想像しがたい。今詳細には触れないが、これはまさに現実に起きていることで、私たちはそれを見ることができる。
私の発言の次の部分は、おそらく私が今言ったことと調子が合わないように聞こえるだろう。ナチス・ドイツが犯した全てのことに対し現世代のドイツ人が全て政治責任を負わなければならないと私は思わない。ヒトラーと彼の取り巻き連中がドイツや世界の他の地域、ヨーロッパなどで犯したことについて、現世代の人々を非難するのは不可能だ。これは不公平だと思う。率直に言って、ドイツ国民全体にこのレッテルを貼るのは不公平な立場だ。これは人々が経験したこと、ソビエト連邦の人々が経験したことの誤用だ。これは不公平で不適切だと私は思う。今の現実から、誰が何をしているのか、どんな政策をとっているのか見えて来る。
最後の段落はドイツがロシアとの友好関係を新たにする提案だと私は解釈している。
残念なことに、欧米マスコミの誰もそれを取り上げていないようだ。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/02/listening-to-what-he-is-saying.html
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ナワリヌイは、アメリカが入念に育てた手先だとスコット・リッター氏。後半はマスクのスターリンクの強烈な戦略を語っている。
SCOTT RITTER on NAVALNY's ROLE and on RUSSIA PLACING NUCLEAR WEAPONS IN SPACE. 45:27
リッター氏と対談しているThrough the eyes ofのAniaさん、モスクワ訪問中?
SCHOLZ BLOCKED VAN DER LEYEN. MEDVEDEV:"NAZIS UNITE WITH BANDERISTAS". 100K SUBS, THANK YOU ALL!! 11:23
The Chris Hedges Reportはジュリアン・アサンジ上告問題
Julian Assange will make his final appeal this week to the British courts to avoid extradition. If he is extradited it is the death of investigations into the inner workings of power by the press.
タッカー・カールソンがロシアで買い食べ見たもの検証する番組! 都心のキエフ駅から始まる。(ロシアでは行き先が駅名。)
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