今までに起きたことで最もアメリカ的なこと

今日、ワシントンのイスラエル大使館前で男性が焼身自殺した。ガザでの大量虐殺への抗議だと彼は言った。
ケイトリン・ジョンストン
2024年2月26日
今日、ワシントンのイスラエル大使館前で男性が自身に火をつけた。ガザでの大量虐殺への抗議だと彼は言った。
事件の映像を入手できたとフリージャーナリストのタリア・ジェーンが報じているが、匿名男性は自分で記録したもののようだ。男性は自分は「アメリカ空軍現役隊員」で「もはや大量虐殺に加担しない」と言ったとジェーンは報じている。着火後、彼は繰り返し「パレスチナを解放せよ」と叫んだ。
ジェーンによると、警察官が現れ、燃えている男性の体に銃を向けた。アメリカ人警官が、どうしたらいいかわからない時にすることだと思う。実際男性を救おうとしていた人は「銃はいらない、消火器が必要だ!」と叫んだと伝えられている。
これは私が今まで聞いた中で最もアメリカ的なものかも知れない。ハリウッド映画に登場する偽のハクトウワシの鳴き声よりアメリカ的だ。クラッシュ・カーレースのモンスタートラックや銃乱射事件よりアメリカ的だ。救急隊員が、戦争犯罪に抗議して恐ろしい死に方をしている男性に、銃を向けるのをやめ、消火器を取りに行けと警官に叫ぶ出来事ほど、アメリカにぴったりなものはない。アメリカ帝国の本質や表現を要約する歴史上の瞬間を一つ挙げるとすれば、これのはずだ。
更新: ワシントンDCのイスラエル大使館前での焼身自殺の映像を入手した。
軍服を着たこの人物は「自分はアメリカ空軍の現役兵士だが、もはやジェノサイドの共犯者であることには耐えられない」と自己紹介した。
着火後、彼は「パレスチナ解放」と繰り返し叫んだ。https://t.co/wk5LGK4Hp2 pic.twitter.com/EX1L8zG8tR
— Talia Jane ❤️🔥 (@taliaotg) 2024年2月25日
この男性は「命にかかわる怪我を負って近くの病院に運ばれたが現在も重体」とニューヨーク・タイムズ紙は報じている。報道によれば米空軍広報担当者がこの男性は現役隊員だと確認したという。
事件前に「これから過激抗議行動をする」と発言するのをこの男性が記録していたと報じられている。「しかし、入植者の手によってパレスチナで人々が経験していることに比べれば、これは全く極端ではない。そのことを我々の支配階級が、あたりまえのことと決めた」
この無名の抗議者は正しい。ガザの人々は生きたまま焼かれ、倒壊した建物の下で窒息死し、麻酔なしで手術や切断を受け、飢え死にし、愛する人が目の前で死ぬのを見て、欧米にいる我々の大半には想像さえできない苦しみを経験している。そして、支配階級は絶対に、これを我々にとって、当たり前のことにしようとしている。
I just watched a video of a little girl vomit animal-feed. And then die. If you don't care about that I have nothing further to say to you. #Gaza
— George Galloway (@georgegalloway) February 24, 2024
これは、10月7日以降アメリカが支援するイスラエルの残虐行為に抗議して我々が目にした最初の焼身自殺でさえない。昨年12月、パレスチナ国旗を掲げた匿名抗議者が、アトランタのイスラエル領事館前で焼身自殺した。
これを考える時、10月7日への抗議行動として焼身自殺したイスラエル支持者が一体何人いるか考えずにいられない。自分たちの社会が安全でないとユダヤ人が感じていると主張する超深刻な反ユダヤ主義の危機に抗議して、イスラエル支持者が一体何人焼身自殺しただろう? 確かに彼らの主張はパレスチナ支持者の主張と同じくらい深刻で本心だ。
もちろん、いない。そういうことは起きておらず、考え自体ばかばかしい。彼らの大量避難と死をイスラエル兵が公然と祝う中、何万人ものパレスチナ人が絶滅されるのを見てきたガザ住民ではなく、彼らと彼らのお気に入りの民族国家こそが、この全ての真の犠牲者だとイスラエル擁護者連中は主張する。しかし彼らが焼身自殺するのを見ることはない。民族浄化や大量虐殺の応援団は見かける。彼らお得意の狙いを推進するため自分に苦痛や不便をもたらすようなことは決してしない。そのためにブランチさえ食べ損ねない。
生きながら燃えるとは恐ろしいことだ。焼身自殺する人は、ほとんど皆最初の数秒で深刻な後悔をするのではなかろうか。そのような痛みの経験に準備するためできることは何もない、痛みが始まってから意識を失うのにどれほど時間がかかるかわからない。その時点で、おそらく彼らが自分に与えられる唯一の慰めは、それが永遠に続かないことだ。
しかし、そのような行動をする人がいる事実は、彼らがこの問題をどれほど深刻に認識しているか、そして反対側の人々よりどれだけ誠実かを示している。
更新:抗議者は亡くなった。名前はアーロン・ブッシュネルだった。
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Moon of Alabamaもこの話題を記事にしている。
ベトナム北爆反対で首相官邸前路上で焼身自殺した由比忠之進氏を思い出す。
Alex Christoforou YouTube カナダ、トルドー首相失言。「ロシアが勝利すべく、我々はできるかぎりのことをしなければならない。間違えた。ウクライナがだ。」
Elensky 31K. NYT, Ukraine's secret CIA spy bunkers. Bolsonaro protests. Annalena escapes drone 38:09
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
サウスカロライナ州の予備選挙でトランプは59.8%対39.5%でヘイリーに圧勝。トランプ支持の高い順、教育非大卒72%、年周5万ドル以下72%、宗教 福音派71%、年齢17-29・65%、男性63%、勝ち目ないヘイリー続投は、トランプを対バイデン戦に資金遊説集中させないため
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