ガザに対する戦争 - イランは自衛手段を披露
2024年1月16日
Moon of Alabama
ガザの全住民に対してイスラエルが行った100日の戦争中、「抵抗枢軸」メンバーは猛この攻撃に応戦した。
侵略するイスラエル軍への攻撃にガザのハマスは成功した。昨日でさえ、北ガザからイスラエルに向けミサイルを発射した。レバノンのヒズボラは国境でイスラエルを攻撃した。イラクの抵抗集団はシリアとイラクの米軍基地を攻撃した。イエメンのフーシ派は、イスラエルと関係する船を攻撃した。
そこからアメリカ/イスラエル枢軸はエスカレートしていった。ベイルートで公然と暮らしていたハマス幹部をイスラエルは殺害した。シリア人IRGC職員とレバノンのヒズボラ職員も殺害された。アメリカはフーシ派とイラクとシリアの抵抗集団を爆撃した。アメリカが扇動したとみられるISIS攻撃により、イランのケルマーンで約100人が死亡した。
シリアとイラクのイラク人抵抗集団をアメリカが攻撃した後、これら抵抗集団は米軍基地への攻撃を強化した。イスラエルのレバノン攻撃に対する反撃の範囲をヒズボラは徐々に拡大していった。アメリカによるイエメン爆撃後、フーシ派は、アメリカとイギリスの関連艦船を標的リストに加えて対応した。昨日、アメリカ所有の船がフーシ派ミサイルに攻撃された。
抵抗枢軸はイランとゆるやかに結びついた集団の集合体だ。イラン革命防衛隊は、これら集団を訓練している。しかし、それは通常の米軍訓練より遙かに多くのことをしている。IRGCは各集団が互いに連絡を取り合い知識を交換するよう奨励している。両国は今あらゆるレベルで協力している。イランは新技術や兵器を持ち込み各集団に自国兵器の複製品製造方を教えた。現在ヒズボラ諜報機関は、アメリカの行動を体系的に解釈する方法をフーシ派に教えている。フーシ派とイラク人はミサイルと無人機製造計画を交換している。
抵抗枢軸は、もはやイランからの物資や命令に依存していない、極めて自律的な組織の集合体となっている。しかし彼らは皆同じ反植民地主義イデオロギーに従っている。
2020年、アメリカはIRGC司令官で抵抗枢軸の創設者カセム・ソレイマニを殺害して抵抗運動の発展を阻止しようとした。それは無駄だった。抵抗運動は既に発達しすぎていた。アメリカの干渉の試みにもかかわらず自力で成長し続けた。ソレイマニ司令官死後、抵抗運動パートナーへのイラン支援は増えた。
2020年、ドナルド・J・トランプ大統領がコッズ部隊指導者ガセム・ソレイマニ少将殺害を命じた際「国民的英雄暗殺に対するイランの対応は非常に慎重だった」とイラン・サウジアラビア関係を専門とする中東政治専門家アドナン・タバタバイは指摘する。
その後起きたのは「特にその後二年間、イラン領土で最も屈辱的作戦をイスラエルが実行したため、イランにとって深刻な抑止危機と私は呼んでいる」とタバタバイは述べた。その中には、ナタンツ核濃縮施設周辺での破壊工作や、核計画の中心にいた科学者の遠隔操作による暗殺も含まれていた。
しかし、その後の4年で、イランは代理軍を深化させ、大いに改善し、新世代兵器や独自兵器を組み立てる能力や、より多くの訓練を彼らに行った。
昨日まで、一つを除き全ての抵抗枢軸メンバーがイスラエルの攻撃に対応していた。
昨夜イラン自身もとうとう加わった。イランから弾道ミサイルを発射し、遠く離れた二つの標的を攻撃した。シリアのイドリブにあるISIS関連のトルキスタン・イスラム党本部が破壊された。アルカイダと連携するハヤド・タハリール・アル・シャム本部も攻撃された。
イラク北部のクルド人居住区アルビル市にミサイルの集中砲火が降り注いだ(映像)。裕福なクルド人実業家ペシュラウ・ディザイーの家が攻撃され破壊された。ディザイーはアメリカと多くの事業をし、イラクのクルド人地域からトルコを経由してイスラエルへの石油販売に関わっていた。彼の家はイスラエル・モサドの基地として使われていたとイランは主張している。それは少なくとも、もっともらしく聞こえる。
イランからシリアのイドリブまでの最短経路は少なくとも1,200キロだ。こうしてイランは、その距離で標的を確実に攻撃できることを実証した。使用されたミサイルは「ハイバル・シェカン」と名付けられており、最大射程は1,450キロだ。
これらの攻撃はイスラエルとアメリカに対する警告で、海外に兵士を配備せずに、的を絞った攻撃でイスラエル全土を攻撃できることをイランは示した。
イランが攻撃された場合、同様の対抗手段で応酬する意志と手段をイランは持っている。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/01/war-on-gaza-iran-demonstrates-its-means-of-self-defense.html
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