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2024年1月30日 (火)

本当は服従を望んでいるのに、平和を望むと言う多くの人々

 「平和」を望むという人々の言葉には余り注意を払わずに、代わりに、目的を実現するため、彼らがどんな行動を支持しているかに焦点を合わせて頂きたい。そうすれば連中が本当に望んでいることの真実をあなたは見られるはずだ。

ケイトリン・ジョンストン
2024年1月24日

 『物語のマトリックスの端』からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 平和を望むと誰もが言うが、その意味は違う。反帝国主義者にとって、平和とは暴力、抑圧、搾取の終焉を意味する。シオニストにとって、平和とは、パレスチナ人が屈服して自分たちの運命を受け入れ、近隣諸国がイスラエルに逆らうのをやめることを意味する。アメリカ帝国支持者にとって、平和とは、世界中の全ての国が、アメリカ一極覇権に服従することを意味する。平和が欲しいと多くの人が言うが本当に欲しいのは専制政治だ。

 もしあなたにとっての「平和」が、他の住民がひれ伏して、あなたの意志に服従することを意味するのなら、あなた方の戦争が平和を実現するために行われていると信じるのは、あなたにとって全く理にかなっている。もし平和の定義が、あらゆる暴力と虐待の停止を意味するなら、あなたは停戦、和平交渉、外交、緊張の緩和、帝国主義的搾取の停止、アパルトヘイトや不正の終焉を支持するはずだ。

 「平和」を望むという人々の言葉には余り注意を払わず、代わりに、その狙いを実現するためどんな行動を支持しているかに焦点を当てて頂きたい。そうすれば彼らが本当に望んでいる真実を、あなたには見えるはずだ。

 「ハマスがいなければ世界はもっと良くなると我々全員同意できるだろうか?」と問う人々がいる。

 これは、ハマスを、パレスチナ人に強制された物質的状況から自然に出現したものではなく、外部からパレスチナに押しつけられた、ある種侵略的な異質な存在と見なす場合にのみ意味をなす類の質問だ。支配権力に徹底的に抑圧され、暴力的に迫害されている人々の集団があれば、傷口から血が出るのと同様、確実に支配権力に対する暴力的反対が出現するのを目にするはずだ。

 ハマスが10年前に完全に抹殺されていたら、今日イスラエルに対する暴力を組織するパレスチナ人集団が、その名か別の名で存在していたはずだ。もし明日ハマスが完全に殲滅されれば、数年のうちにイスラエルに対する暴力を組織するパレスチナ人集団が出現するはずだ(もちろん、これが全て終わった時パレスチナ人が残っているのを前提としている)。だれかが私の首を絞め始めたら、どこかの時点で私は彼の目をえぐり睾丸を潰そうとする。人間が十分な実存的圧力にさらされているのに気づいた際、それが起きる。

 ハマスがいなければ世界はもっと良くなるだろうかと問うのは、コートがなければアラスカはもっと良くなるだろうかと問うのと同じくらいばかげている。アラスカにおけるコートの存在は、その地域の物質的条件の自然な帰結で、アラスカ住民にとって、その物質的条件が持続する限り、必然的にコートが存在するだろう。

 ハマスがいなければ世界は良くなるのかと問うのではなく、ハマスを不可避にする条件がなければ世界はもっと良くなるのかと問うべきなのだ。

 バイデンは、ガザでの大量虐殺を支持する一方、イエメンで新たなアメリカ戦争を始めたが、どちらも彼に反対するはずの政党に全面的に支持されている。しかし、ぜひとも、今年の残りの期間、アメリカ大統領選に集中してお過ごし願いたい。

 アメリカ大統領が誰かなど、もはや重要ではないと、どうして言えるかご存知だろうか? 彼らが暗殺されなくなったからだ。

 バイデン政権によるイエメンでの戦争行為の正当化は、世界経済は活発な大量虐殺の中、全く抑制されずに進むべきだという馬鹿げた仮定を前提としている。

 ジェノサイドを阻止しようとしている中東の最貧国を爆撃する世界最強の政府を支持するのは、 あなたが一つの政治的意見に詰め込める最も精神病質的追従だ。

 イスラエルが容赦なく殺人的で虐待的なのはユダヤ人が運営しているからではなく、それが既に存在している文明上に突然作った民族国家を維持する唯一の方法だからだ。モルモン教国やロマ国が存在していたら、同じことになっていたはずだ。

 独自の民族的・宗教的成り立ちで、周辺諸国と関係がある既存の国を奪い、その上に、その地域の人々よりも特別で優位だとされる移民の洪水で、真新しい人工民族国家を作れば途方もない紛争が発生する。また、支配的集団が至上主義的イデオロギーを信奉して、自分たちは他集団より上位で、国家から優先扱いを受けても、なぜ問題ないか正当化するのを見ることになる。こうしたことは、民族的、宗教的構成がたまたま何であろうと必ず起きる。

 どうして、そう確信できるのだろう? なぜなら、歴史で、ユダヤ教徒やイスラム教徒と全く無関係な他の入植者・植民地主義者プロジェクトで、それが何度も起こるのを見てきたためだ。

 ユダヤ人やユダヤ教の問題ではなく、1940年代に既存の文明上に置かれた民族国家の性質と性格の問題なのだ。そのような国家を樹立し維持するため、どれほどの暴力が必要かという点において、宗教や民族は、ほとんど全ての他ものと置き換え可能なのだ。

 ガザにおけるイスラエルの行動には反対するが、ガザにおけるイスラエルの行動をバイデンが支持するのに強く反対しない人々は、実際は、ガザにおけるイスラエルの行動に反対していない。

 大半はアメリカ人による「イスラエルとハマスのことなど知ったことではない。我々に関係ないし、我々は関わらないようにすべきだ。」という類いの無知な発言を私は良く目にする。

 この発言は、ガザでの虐殺を止めるため、アメリカが中東問題に干渉して欲しいと人々が望んでいるという誤解から生じるものだが、この地域におけるアメリカの「人道的介入」は一貫して悲惨で、しばしば非常に高くつくのを学んだため、最近は多くのアメリカ人が反射的に反対するようになっている。

 だが介入は求められているものではない。求められているのは、アメリカがイスラエルとガザへの介入をやめること、つまり既に行われている介入を終わらせることだ。もう何年間も、毎年何十億ドルもの兵器をアメリカはイスラエルに注ぎ込んでおり、10月7日以来、ガザで起きているイスラエルによる虐殺を支援するため更に多くの兵器を送っている。ガザにおけるイスラエル戦争行為を支援するのをアメリカがやめれば、この戦争行為は必然的に終わらざるを得ないはずだ。

 11月にイツハク・ブリックという名の退役イスラエル少将がユダヤ・ニュース・シンジケートに語った通り「我々のミサイル、弾薬、精密誘導爆弾、飛行機、爆弾は全てアメリカ製だ。蛇口を閉めた瞬間、戦いは続けられない。あなた方には能力がない...アメリカ合州国なしで、この戦争を戦えないことは全員が理解している。以上終わり。」

 自国政府が外国紛争に関与して、外交問題に介入するのを望まないなら、アメリカが支援するガザでの虐殺に反対すべきだ。アメリカ人がとるべき反介入主義の立場は、この大規模残虐行為をバイデン政権が積極的に助長するのをやめるよう要求することだ。

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 画像はPicrylから。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/01/24/many-say-they-want-peace-when-what-they-really-want-is-obedience/

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 デモクラシータイムス 司会の高瀬毅氏、石橋克彦神戸大名誉教授の『大地動乱の時代―地震学者は警告する』を読んでいると言われた。

 石橋克彦氏については2011年8月20日の下記記事で触れた。

福島メルトダウンの背後にある衝撃的事実

【白井聡 ニッポンの正体】「公助」崩壊の時代~地震救援失態とショックドクトリン~  1:26:44

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