過去のホロコーストを追悼しながら現在のホロコーストを応援
過去のホロコースト記念日に、帝国経営者連中が敬意を表し、厳粛な言葉を述べる一方で、今のガザでの大量虐殺を熱心に支援しているのは何ともシュールだ。
ケイトリン・ジョンストン
2024年1月28日
『物語のマトリックスの端』からのメモ
職員30,000人で構成される国連難民救済事業機関UNRWAの職員12人が10月7日のハマスによる攻撃に関与したというイスラエルの主張を受けて、ガザの主要人道支援機関、国連難民救済事業機関に対しアメリカと同盟8カ国が資金提供を停止した。この疑惑は、南アフリカがイスラエルに対して起こしたジェノサイド訴訟で、国際司法裁判所のイスラエルに不利な判決と都合よく同時期に起きて、欧米マスメディアの見出しは即座にICJ判決と置き換わった。南アフリカの主張は根拠がないとアメリカは否定し続けている。
主に「10月7日の攻撃で逮捕された過激派の尋問」により、国連難民救済事業機関職員に関するこの情報をイスラエル諜報機関が入手したとイスラエル高官がAxiosに語った。尋問に拷問を利用する長い歴史がイスラエルにはあり、ここ数カ月、捕らえられたハマス戦闘員に拷問が利用されなかったと考える理由はない。
おさらいしよう。
信用できると国際司法裁判所が判断したジェノサイド告発は、荒唐無稽なウソだ。たった一件の虐殺にさえ反対する価値がない。
拷問で引き出された国連難民救済事業機関職員に関する根も葉もない主張は、絶対真実だ。ガザの人々への人道支援を終わらせるに値する。
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イスラエル政府の証明されていない主張を皆が真剣に扱うのは一体なぜだろう? 何かに関し、あなたが主張するたびに
、政治/メディア支配階級全体があなたを笑い始める前に、あなたが広められるウソの数には限界があるはずだ。
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ホロコースト記念日に哀悼の意を表して帝国経営者連中が厳粛な言葉を発する一方、今のガザでの大量虐殺を熱心に支援するのを見るのはなんともシュールだ。
Today, we mourn the more than six million Jews and persons of other groups murdered and persecuted during the Holocaust by the Nazis and their collaborators. We must apply the lessons of the Holocaust to combat all forms of intolerance and build a world where hate has no place.
— Secretary Antony Blinken (@SecBlinken) January 27, 2024
過去のホロコーストを追悼しながら、今のホロコーストを支援するのは一段上のディストピアだ。
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「安全地帯」とされている場所で、ITVニュース・クルーの目の前で、イスラエル国防軍が白旗を掲げたパレスチナ人男性を銃撃して殺害し、世界中で大見出しになった。
先月、白旗を振っていた逃れたイスラエル人人質三人をパレスチナ人と間違えて殺害して以来、白旗を振るパレスチナ人をイスラエル国防軍が日常的に殺害しているのは否定できない。欧米マスコミがそれを撮影したのは、今回が初めてだった。
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民主党大統領再選運動の年は、同じ大統領が支援する大規模な大量虐殺と重なり、民主党の本当の顔を、私の記憶より、はっきり暴露している。
子ども殺しジェット機50機と子ども殺しヘリコプター12機をイスラエルに送る準備をバイデンはしているが、今年は選挙年で、トランプが実に悪人なので、我々はこれに余り焦点を当ててはいけないのだ。
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ましな方に投票するという論理を私は知っている。文字通り大量虐殺を支持し、核の瀬戸際政策を進める大統領を「ましな方」と呼ぶ論理を私は理解できない。
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何千人もの子どもをイスラエルが殺すのを支援したいと考える大統領候補二人のどちらかを選ばなければならない政治体制は存在を許してはならない政治体制だ。
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Crazy how this murderous ethnostate is still demanding the world's sympathy. https://t.co/CmYdJ5bFH0
— Caitlin Johnstone (@caitoz) January 27, 2024
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10月7日以来、ウソに次ぐウソをイスラエルは見破られてきたのに、10月7日に起きたことのいくつかについても、イスラエルがウソをついた可能性があると考えるのは、狂気の反ユダヤ主義で、ホロコースト否定主義だと信じるように我々は期待されている。
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2020年、若者は人種差別や不正義への抗議に費やし、2022年、人々に占領軍が爆弾を投下するのは悪いと言われて過ごしたが、2023年、人種差別的で不当な爆撃作戦をイスラエルが開始した際、若者がそれに反対するのを見て、どういうわけか年配世代は驚いた。
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アメリカ帝国の軍事力こそ、イスラエルの存在を可能にしているので、イスラエル防衛はアメリカ帝国防衛だ。この二つは切り離せない。イスラエル擁護論者は、中東の強靭な弱者国家、迫害されている宗教的少数派を擁護するふりをしているが、実際は、これまでに存在した中で最強力な帝国、21世紀最も残忍な専制的権力構造を擁護しているのだ。
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画像はU.S. Institute of Peaceから (CC BY 2.0))
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/01/28/commemorating-a-past-holocaust-while-cheerleading-the-current-one/
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Judging Freedom NATOは張り子の虎。
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
1月の内閣支持率、能登地震で(不思議に)政府対応を62%が評価する、安倍派解散を6割近い人が評価する。世論調査は総じて1-3%程度上昇、しかし支持率が30%を切ると政権の維持が難しくなる「危険水域」と呼ばれる中、日経27%、読売24%と信頼戻らず。政権政権は深刻な状況で推移。
「本日で1月も終わり! 今月のご寄付の目標額までまだあと60%が必要です! IWJはピンチです!! 緊急支援をお願いいたします!」
<岩上安身によるインタビュー決定のお知らせ>岩上安身は2月7日(水)、東京経済大学の早尾貴紀教授に、イスラエルによるガザでのジェノサイドについて、第2弾のインタビューを予定しています!
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