戦闘の一時停止で、ガザで起きていることをジャーナリストに見せるのをホワイトハウスは恐れている
事実と真実に大衆が一層気づくようになるのを連中は懸念している。
ケイトリン・ジョンストン
2023年11月23日
イスラエル軍が拘束している50人の人質と引き換えに、ハマスが拘束している150人の人質を解放する四日間の停戦にイスラエルとハマスは、合意したと報じられている。
「バイデン政権高官、人質取り引きで戦略がうまくいっている証拠を見る」と題する記事で、この取り引きを「この紛争における政権最大の外交的勝利」と表現し、バイデン意思決定の「正しいことの証明」とホワイトハウス当局者は呼んでいるとPoliticoは報じている。数日間子供を殺さないという最小成果に対する実に不適切なレベルの言葉の自慰だ。
この報告書の多くの段落に挟まれているのは、今日ソーシャルメディアで大きな注目を集めている一文であり、Politico情報源によると、イスラエルがこの飛び地もたらした惨状について報道するためジャーナリストがガザに入るのを可能にするのではないかという恐れから、政権内では戦闘の一時停止に抵抗があったと述べている。
「そして、この一時停止がもたらす意図せざる結果に関して、政権内には懸念があった。多数のジャーナリストがガザに入り、ガザの惨状をさらに明らかにし、世論を反イスラエルにする機会を与える結果になることだ」とPoliticoは報じている。
The Biden administration worries that the pause in Gaza will allow journalists to show us the extent of destruction from Israel’s genocide. These people are vile. https://t.co/AsOBfVcJ3I pic.twitter.com/D3NxUsEPXY
— Rania Khalek (@RaniaKhalek) November 22, 2023
言い換えれば、イスラエルによるガザでの民間人虐殺を一時的に停止すれば、イスラエルによるガザでの民間人虐殺の真実をジャーナリストが報道できるようになるのをホワイト・ハウスは懸念しているのだ。事実と真実に大衆が一層気づくようになるのを連中は心配しているのだ。
言うまでもなく、自分が歴史の正しい側に立っていれば、時事問題に関する真実をジャーナリストが報道し、それによって自分の思惑に対する国民の支持を損なうのを心配することは普通ない。しかし、アメリカとイスラエルは常に正しくない側に立っており、だからこそ、アメリカ戦争犯罪について良いジャーナリズム活動をしたかどで、アメリカ帝国は現在ジュリアン・アサンジを投獄しており、ジャーナリストを脅迫し標的にする何十年にもわたる歴史がイスラエルにあるのだ。
2021年のイスラエルのガザ爆撃作戦では、イスラエル国防軍は、この飛び地の20以上のパレスチナ報道機関やAP通信やアルジャジーラなどの国際メディアが入居する棟を標的にしたと報じられている。現在の猛攻撃で、イスラエルは何十人ものパレスチナ人ジャーナリストを殺害しており、時には彼らが家族と暮らす住宅さえ積極的に爆撃している。不都合な報道記者を抹殺するイスラエル国防軍作戦を、ジャーナリストにとって、これまでで、あらゆる場所で史上最悪の紛争だとジャーナリスト保護委員会が呼ぶ結果になっている。
“The spiralling death toll over a six-week period compares with the 42 journalists killed worldwide in the whole of 2022, including 15 who died covering Russia’s invasion of Ukraine, widely considered a highly dangerous conflict for news media.”https://t.co/u7JIA6VChZ pic.twitter.com/wg7DwLiFpj
— wsbgnl (@wsbgnl) November 21, 2023
言説を支配する者が世界を支配するのを両国政府が理解しているからこそ、アメリカもイスラエルも、マスコミをこのように攻撃しているのだ。権力が何が起きるかを支配しているのに対し、究極の権力は、起きていいることを人々がどう考えるかを支配するのを連中は理解している。人の意識は精神的な物語に支配されているので、社会の支配的物語を支配できれば、人を支配できるのだ。
これが、権力者連中が、権力の座にとどまれる理由だ。連中はこのことを理解しているが、我々一般大衆は概して理解していない。だからこそ連中はマスコミ・プロパガンダを絶え間なく我々に浴びせ、インターネット検閲に取り組み、ジュリアン・アサンジを刑務所で苦しめ、ジャーナリストをイスラエルが頻繁に殺害し、世界中のニュース記者がカメラをガザに持ち込んだらどうなるかホワイトハウスが恐れているのだ。
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The Middle East's Changing Tides: Farewell to American Dominance | Ray McGovern 1:08:58
アイゼンハワーは大統領退任演説で「軍産複合体」の存在とその高まる影響力を抑え込なければならないと警告した。
この状態に対抗するのは、正しい情報を持った国民だ。ところが実際は軍産複合体どころか、「軍産・議会・諜報・メディア・アカデミア・シンクタンク複合体」(MICIMATT)によって言論は完全封殺されており、人々は正しい情報を知ることができない状態なため、あるべき反対が存在しない状態だと彼は指摘している。この用語ミキマトMICIMATは21:30のあたりで使われている。長いyoutubeだが、属国大本営の虚報番組を一ヶ月見るより遙かに有意義。
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
私の『戦後史の正体』より。・中曽根元首相は著書で「キッシンジャーは “ロッキード事件は間違いだった”と密かに私にいいました。・バンカー駐南越大使と会談、その時の 'キッシンジャーの発言「Of all the treacherous sons of bitches, the Japs take the cake」
「本日から12月です! 11月は非常に厳しい財政状況となりました! IWJが倒れてしまう前にご支援ください!」2023.12.1日号
【IWJ・Ch5】14:30~「平和のための学習会 塩原俊彦さんが語る『ウクライナ戦争をどうみるか』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5「平和のための学習会実行委員会」主催の講演会を中継します。これまでIWJが報じてきたウクライナ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/ukraine
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