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2023年12月12日 (火)

私は目をそらさない

 ガザを見つめ続け、どれほど人間の苦しみを目の当たりにしても私は目をそらさない。

ケイトリン・ジョンストン
2023年12月9日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 私は目をそらさない。

 どんなに恐ろしいことがあろうとも、私は目をそらさない。

 想像しうる限り最も陰惨な方法で殺され負傷する子どもを何人見ても私は目をそらさない。

 ガザを見つめ続け、どれほど人間の苦しみを目の当たりにしても私は目をそらさない。

 どんな悪夢を見ても私は目をそらさない。

 どれほど涙を流しても私は目をそらさない。

 プロパガンダや人を操る連中者が、他の場所に私の視線を向ける理由をいくつ考えようと私は目をそらさない。

 目をそらすのを拒んで、どれほど侮辱や非難を浴びせられようと、私は目をそらさない。

 目をそらすほうがどれほど楽だろうと、私は目をそらさない。

 私は目をそらさない。気をそらされはしない。鎮静剤を打たれたような現実逃避の昏迷に身を任せるつもりはない。全て正常で人生が基本的に順調なふりをするため最善を尽くすつもりはない。

 実際、取るに足りない貢献だ。ほとんど無力だ。だが、それが我々が貢献できる全てだ。犠牲者に加えられていることから目をそらすのを拒否して、犠牲者に敬意を払う単純で神聖な誓いだ。できる限りそうするために、ここにいる。

 私がこれまで苦しんできたことよりも、そして、おそらく私が苦しむだろうことより遙かに多くの苦しみをガザの人々は味わっている。だが私自身の貧弱で完全に不十分な方法でも、彼らが自ら進んで苦しんでいるわけではないことは確認できる。

 一人の視線、一人の注目、一人の畏敬の念で出来る限り、世界が彼らに背を向けていないことを私は確認できる。その限り、私は決して彼らが忘れ去られないようにできる。

 そのようにすれば、たとえ私の他の努力が失敗に終わったとしても、我々の集団的努力が全て失敗に終わったとしても、もし我々が十分目を開き、必要な場所に十分な圧力をかけられれば、少なくとも彼らの死、損失、苦悩は見過ごされるまい。ないがしろにされたり。軽視されたり。目撃者なしだったり。

 なぜなら、これらの命は重要で、私には彼らを尊重する義務があるからだ。

 私は目をそらさない、ろくでなし連中に彼らが望むものを与えることになるから。

 助ける力がない時でさえ、私には証言できるからだ。

 両親が死にゆく時、私は彼らの手を握り、亡くなるまで枕元にいる。

 これを止めることはできずとも、少なくとも我々が見ていると彼らに知らせられる。

 少なくとも、我々には彼らに対して、その義務がある。

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 画像はAdobe Stockから。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/12/09/i-will-not-look-away/

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