In Vino Veritas 酔えば本音が出る:頭がもうろうとしたNATOの対ロシア・ワイン戦争
デクラン・ヘイズ
2023年12月27日
Strategic Culture Foundation
対ロシア制裁の主要推進国リトアニアとラトビアという屑国家とともに、ロシアに対するワインの主要輸出国としてジョージアが浮上している。
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ロシアに対するNATOの自滅的なワイン封鎖をジョージアのワイン生産者は喜んでいるに違いない。対ロシア制裁の主要推進国リトアニアやラトビアの屑国家とともに、ロシアへのワインの主要な輸出国としてジョージアが浮上しているためだ。
私自身はジョージアの赤ワインが好きだが、リトアニアやラトビアのワインは試したことがない。というのも、これらの屑国家はどちらもワインを生産しておらず断続的なロシア憎悪暴言の合間に他のEU屑諸国の高価なワインをロシアに転売しているだけだからだ。
リトアニアのアウシュリン・アルモナイテ経済・イノベーション大臣は、どれもしていない。彼女にとって、リトアニアがロシアに高級ワインを流して暴利をむさぼり損ねているのは「リトアニアは、おそらくロシアとプーチンに対する経済制裁の最大提唱者の一つで」他のNATOの手下と一緒だが、もちろんドルやルーブルを手っ取り早く稼げる取り引きを円滑に進めるのは実に幸せなことだ。
この狂人がEU隠れ家担当の唯一の囚人というわけではない。クレムリンのワイン愛飲者を屈服させる狂気の計画の一環として、フォン・デア・ライエンや他の欧州連合のカリギュラは、一本300ユーロ以上の価値があるワインのロシア輸出を禁止したが、この考えは、シュヴァル・ブラン・ボルドー・ブラン(一本30万ユーロ)でプーチンやラブロフやロシア企業幹部連中が泥酔するという構想を巡って芽生えたのは確実だ。シャトー・ムートン・ロートシルト1945(これも1本30万ユーロ)と、大いにお勧めするシャトー・ラフィット1869(1本20万ユーロの本物のお買い得品)だ。
NATOのように頭がおかしくない中国やインドの連中と何十億ドルもの取り引きを成立させるため、ガスプロムの連中はこうした酒を手元に置いているかもしれないが、ジョージア、南アフリカ、アルゼンチンにNATOが実に親切に与えている、より広範なロシア・ワイン市場は(もし彼らの新指導者が、それを理解するのに十分なだけ酔いを覚ませば)それ自体魅力的だ。
ブドウ栽培の歴史は、大地を辿った後にブドウ畑を植えて、素敵な赤ワインを自分で造ったノアにまでさかのぼるが、バッカス、ディオニュソス、オシリスなどの神々やサラゴサのヴィンセントなどの聖人やモランやアルマンの星人や、ラングレーのウルバン司教や、マルムジー・ワインの大桶で溺死したとされるクラレンス公爵ジョージ・プランタジネットは言うまでもない星人たちの好みの飲み物ワインより、ウォッカ(そして最近ではNATOのおかげでインド・ウイスキー)を愛することでロシア人は有名だ。
ありがたいことに、この歴史的な不足を若いロシア人女性が補っており、現在ロシアのワイン市場全体の38%しか占めていない赤ワインより白とロゼの方が彼女たちの間で人気がある。
ピョートル大帝もエカテリーナ大帝も、いずれも上質なブルゴーニュが好きで、1876年には皇帝アレクサンドル2世がルイ・ロデレールにクリスタル・シャンパン開発を依頼したほどなので、ロシアは完くの未開市場ではない。
アレクサンドル皇帝の幽霊がいようといまいと、ウォッカではなくワインが大多数の若いロシア人が好むお酒だ。NATOのワイン生産国にとって、もし彼らが集団の中で現実を直視できれば、それは素晴らしいニュースだが、NATOの負担でワインを造っているジョージア人は文句を言っていない。
また多種多様なブドウ産地であるクリミアや北コーカサスのロシア人や広大なロシア市場に大きなギャップがある起業家精神にあふれたロシア人も増えている。
サンクトペテルブルクのラドガやモスクワのベルーガなど、多くのロシアのアルコール飲料生産者は現在強力で多様なワインの品ぞろえを開発している。彼らと同盟を結んでいるのは、ヴィノテラ、グレープ、L-ワイン、リアル・オーセンティック・ワイン、ワイン&オンリーなど最近の新興企業で、ワイン試飲会やクリミア半島や北コーカサス旅行を企画して、現地製品を味わったり、スペインやイタリア、フランスの競合他社と同じように、特定ニッチ市場に対応したりしている。
フランスのAuchanやドイツのMetro Cash & Carry小売りチェーンがロシアでは重要なプレーヤーだが、X5 Retail、Pyaterochka、Perekrestok、LentaやMagnitなどの現地チェーンは独自の地位を十二分に維持できている。一方 Azbuka Vkusa チェーンは最高級ワイン市場を抑え、しっかりまとめている。
ロシアのレストラン部門は活況を呈しており、ロシア農家はヨーロッパの肉やチーズに取って代わるのに成功し、モスクワの2つのレストラン、ホワイト・ラビットとツインズガーデンは世界の上位20レストランに入っている。
これら全て、NATOが連中の安物ワインで支配すると宣戦布告したロシア・ワイン市場にとっては素晴らしいニュースだ。
そして、モスクワやロストフ・ナ・ドヌやノヴォシビルスクやウラジオストクの無数のワイン・バーでクリミアの白ワインやジョージアのロゼを飲みながら、車の不凍液を入れたオーストリアの白ワインであのフォン・デア・ライエンの馬鹿が窒息してはいまいかと疑問に思うのがロシア・ワインの主要消費者ロシア人女性にとっての楽しみだ。
ご心配なく。人生は素晴らしい。クリミア・ワインをすすり、コーカサス・チーズをかじるのは戦争の取り組みを支援し、ドン旅行でのプレミアム・ファントム・ワインの一杯は良い御馳走かも知れない。
『別れのワイン』でソムリエ役のドナルド・プレザンスを騙す刑事コロンボに笑い声をあげる女性たちは、NATOによるロシア産ワイン禁輸措置をリトアニアが破ったことについてアレクセイ・ナワリヌイの相棒ロマン・ドブロホトフが言っていることは何よりも愚かな言い訳だと感じているが、率直に言って、そのような果てしない独創性のない愚痴を聞くより、ずっと重要なことが彼女たちにはあるのだ。
こうした女性たちのワイン嗜好は、ナワリヌイやドナルド・プレザンスの制約に縛られることはない。ボルドーやブルゴーニュやシャンパーニュといった地名は、自分や仲間とドン川やクリミア半島などロシアの土地をワインびたりで訪問する機会より彼女らにとって益々意味をなさなくなってきている。
もちろん全て戦争遂行支援のためだ。そしてワインを愛する様々な国の間で平和と親善を育むためのジョージア旅行だ。そして、うまみある熟したロシア・ワイン市場の中心に置くのをNATOが愚かにも無欲に支援したジョージアの多くの素晴らしいワインでNATO進行中の自滅狂気に乾杯。
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70年代初期、ソ連旅行で、ビールを飲んだことがある。ビールと言うより、栓を開けて数日、日向に放置すれば作れそうな代物だった。
その時、更に、ポーランド、チェコスロバキア、東ドイツを旅行した。
カレル橋のたもと、チャペックやラダも通ったことで有名ビアホール、ウ・カリハで飲んだチェコスロバキア・ビールはさすが旨かった。
当時、有名なビール小話があった。
評価を求めてソ連が国産ビールをビール発祥の地、チェコに送った。
やがてチェコから回答が来た。
「貴国の馬は健康です。」
ちなみにバドワイザーという名はチェコのビール名産地České Budějovice チェスケー・ブジェヨヴィツェにちなんだもの。ミケローブも、ザーツ・ホップで有名なザーツ近くの村Měcholupyのドイツ語名Michelobにちなんで命名されたものだ。
ところがロシアに変わった後、仕事で訪れ、バルチカ・ビールを飲んで驚いた。
どれを飲んでも文句なしのうまさ。やれば出来るではないかと驚嘆した。当時確か濃度で、1から10まで種類があった記憶がある。
ハバロフスクでの仕事での宴会乾杯でウォッカをしたたか飲み、翌日仕事にならなかったこともある。
ロシア人必ずしもウォッカではなくビールを好むというのが本当かどうか最近行っていないためわからない。確かめたいものだ。
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