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2023年11月 4日 (土)

社会病質者と低能に私たちは支配されている

 欧米諸国の指導者やマスコミや著名人のガザ危機への対応は、私たちが最低の連中に率いられていることを実に明確に示している。最も愚かな連中。最も知能が低い連中。最も思いやりのない連中。洞察力に乏しい連中。私たちは社会病質者と低能に支配されている。

ケイトリン・ジョンストン

2023年10月31日

『物語のマトリックスの端』からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 欧米諸国の指導者やマスコミや著名人のガザ危機への対応は、最低の連中に実際我々が率いられていることを実に明確に示している。最も愚かな連中。最も知能が低い連中。最も思いやりのない連中。洞察力に乏しい連中。私たちは社会病質者と低能に支配されている。

 二つの物語から選択するよう我々は言われているのだ。

  1. ガザのパレスチナ人は、架空の生物オークのようなユダヤ人を殺したいだけの邪悪な野蛮人で、それゆえ檻に入れ、殺さなければならない。
  2. ガザのパレスチナ人は、自分たちに課せられた耐え難い虐待に対応している思慮深い人間だ。

 どちらにより信憑性があるだろう?

 ハマスを抹殺するため、何千人もの民間人を殺害する容赦ない爆撃作戦をイスラエルは行う必要があると我々は言われている。全てが明らかなウソだ。

 第一に、和平を実現するためにはハマスを抹殺しなければならないという前提は誤りだ。平和は、人権侵害を根絶し、そもそもハマスを生み出した過ちを正すことで実現できる。1948年以来の盗みや不正が元に戻され、難民が帰還する権利を持ち、アパルトヘイト人権侵害が終結し、人々が基本的な人間的ニーズを奪われる巨大な強制収容所に収容されなくなったとしても、ハマスが現在の形で存在し続けたり、暴力的な抵抗を続けたりすると信じる合理的理由はない。

 第二に、虐待的現状を受け入れさせるために人々を爆撃できるという前提は、自明の不条理だ。たとえイスラエルがハマス・メンバーを一人残らず殺害したとしても、イスラエルの堕落を見て、それを受け入れるのを拒否するこの猛攻の何十万人もの生存者がいるだろう。孤児となった少年や愛する人が爆弾で引き裂かれるのを見た男が、この現状を今後ずっと冷静に受け止められると思われるだろうか? もちろん、そんなことはない。

 そして、イスラエルはこのことを知っており、だからこそ、この猛攻の生存者全員をガザからシナイ半島の難民キャンプに追い出すことがイスラエルにとって好ましい解決策なのだ。イスラエルは自分がしていることが実際何一つうまくいかないのを知っており、意味ある償いをするのを拒否しているので、唯一の選択肢としては、いずれにせよ、ガザの人々を抹殺するしかないのだ。民族浄化と大量強制退去は、どう考えても「平和」ではないが、イスラエルが虐待的現状をそのまま維持するのを可能にするかもしれない。

 これこそが、イスラエルの持続可能な安定のための唯一現実的選択肢だ。これをもたらした全ての過ちを正すか、あるいは逆方向に向かい、パレスチナ問題にきっぱり答えるため、遙かに多くの過ちを犯すかのどちらかだ。これら全てを見れば、イスラエルが後者を選んだのは明らかだ。

 パレスチナ人が強制収容所から脱走し、大勢のイスラエル人を殺害したと発表すると、不都合なほど大勢の人々が「待てよ、彼らは強制収容所で何をしていたんだ?」と問い始めた問題に、言説管理者連中はいまだに苦しんでいる。

 恐ろしい強制収容所のトラウマを抱えた囚人たちが、制限から解放された後、どのように振る舞うべきだったかについて、教皇として語ることほど道徳的にも哲学的にも、興味深いものはない。私から見れば、10月7日に起きたことは全て何世代にもわたるイスラエルの虐待の結果で、それを可能にしたイギリスの決定と、それを可能にしたアメリカの支援の結果だった。

 イスラエルの政策はハマスを生み出した。これは通常の「ネタニヤフがハマスを後押しして和平を妨害し、より穏健なライバルを弱体化させた」という意味で言っているのではなく「平和革命を不可能にする者は暴力革命を不可避にする」という意味で言っているのだ。平和的抵抗の道を踏みにじれば、当然暴力的抵抗を支持する派閥が台頭する。

 この紛争を理解する上で最も大きな出来事は、2018年、抗議行動参加者者にイスラエル兵が狙撃銃で実弾を発砲したことだ。これは違法だとB’Tselemは明確に非難した。そのようなことをして無事で済むはずはなく、イスラエルがパレスチナ人を平和的解決への通常の道から切り離したことを実に明確に示している。

 この全てが始まった時、ハマス攻撃は最終的にパレスチナ人にとって全体としてマイナスになると思うが、パレスチナ人が取るべき肯定的方向性を明確に言えないので、良心に照らして「ハマスを非難する」ことはできないと私は言った。全ての平和的抵抗の道が断たれた事実は、パレスチナ人のせいではなく、ハマスのせいでもない。イスラエル政府の責任だ。

 耐え難いほど虐待的なアパルトヘイト国家を作り、何百万人もの人々を強制収容所に閉じ込め、その住民を基本的な人間の必要性から切り離し、平和革命を不可能にした場合に。出現するものがハマスなのだ。ハマスは病気ではなく、病気の症状だ。この病気は、終わりのない暴力、戦争、虐待なしには存在し得ないアパルトヘイト入植者-植民地主義者プロジェクトだ。

 平和を支持するかどで、何千人もの子供の殺害を支持する連中に、恥をかかされたり、悪者扱いされたりするのを私は拒否する。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/31/we-are-ruled-by-sociopaths-and-morons/

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