戦争には負けた - ゼレンスキーは去る - ホワイトハウスは失敗した
2023年10月31日
Moon of Alabama
一年でこれほど変わるものだろうか...
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タイム誌の特集記事は実に多くを物語っている。
「私ほど我々の勝利を信じている人はいない」 ウクライナを戦いさせ続けるためのウォロディミル・ゼレンスキーの闘いの裏側 - Time - 2023年10月30日
反攻は耐え難いペースで進み、莫大な損失を被り、提携相手に勝利が間近に迫っているとゼレンスキーが納得させるのが益々困難になっている。イスラエルで戦争が勃発したことで、世界の注目をウクライナに向け続けることさえ大きな課題になっている。
反攻最前線の兵士の言葉を引用して、エコノミスト誌も同意している。
下手を打ち、無人機の働きもあり、ウクライナ軍の損失は憂慮すべきレベルに増大しているとロボタインとバーボーブの前線で戦う歩兵は語っている。ザポリージャの平原は命を見捨てていると彼は言う。「地獄のようだ。死体、死体の匂い、死、血、恐怖。生の匂いではなく死の匂いしかしない」彼のような部隊の兵士たちは生き残るより死ぬ可能性の方が高かった。「七 三だ。中には、最初の戦いさえ見ていない人々さえいる」
それでも、ゼレンスキーは彼らを促している。
だが彼の信念は変わっていない。最近の戦場での挫折にもかかわらず、彼は戦いをあきらめたり、いかなる種類の平和を訴えたりするつもりもない。
それどころか、究極的にウクライナがロシアに勝利するという彼の信念は、顧問の何人かを心配させるほどにまで硬化している。それは不動で、ほとんど救世主的信念だ。「彼は自分を欺いている」と側近の一人は苛立たしげに私に言った。「我々には選択肢がない。我々は勝っていない。だが彼にそう言ってみれば。」
ゼレンスキーの頑固さは、新たな戦略、新たなメッセージを打ち出そうとするチームの努力を傷つけたと側近の何人かは言っている。戦争の将来について議論する中、ロシアとの和平交渉の可能性という問題はタブー視されている。最近の調査から判断すると、特にそれが占領地喪失を伴う場合、大半のウクライナ人はそのような動きを拒否するはずだ。
戦争は負けた。彼らはそれを知っている。しかし彼らはあきらめようとはしない。
ゼレンスキーの部下は、この混乱を引き起こした連中以外のあらゆるものの責任のせいにしている。ゼレンスキーと彼の仲間による「勝利」メッセージが、国民を全くの自己満足に導いたのだ。
Strana紙の見出し(機械翻訳):
社会状況認識が不十分なため、ウクライナはロシア連邦との戦争に負けている - ウクライナ軍司令官 - Strana.news - 2023年10月30日
戦略的にウクライナが戦争に負けているのは、社会状況認識が不十分だからだ。
この意見は、ウクライナ軍司令官ドミトリー・クハルチュクがチャンネル5とのインタビューで表明したものだ。
戦争が始まった時、全てのウクライナ人は国を守る準備ができており、多くの志願兵がいたと彼は主張している。しかしロシア軍がキーウから撤退した後、状況は変わった。
「その直後、メディアで、我々はホームレス連中と戦っている、ロシア軍は戦い方を知らない、原則として勝利は1、2週間、最大で1か月後だという記事があるのに気がついた。最初は春、次は夏、次は秋、そして冬、どの冬かは指定せず、クリミアに進撃する。勝利は基本的に勝利だ。そのため、国民は暖かい浴室に入れられた。私たちは現実の構想を粉砕した。だが、ロシアではそうならなかった。彼らは戦争が彼らにとって容易でないことに気づき始めた。彼らは長い間戦わなければならないことに気づいたのだ」とクハルチュクは信じている。
ロシアは日ごとに「強くなっている」とも言い、もしウクライナが本当に「退廃した」連中と戦っていたら、とっくの昔に彼らを打ち負かしていたはずだと彼は述べている。
「だから我々は負けているのだ。連中はこれらの過程を続けており、ロシア大衆の覚悟は我々社会のそれより遙かに高い。そして、彼らが核兵器や万人対万人の闘争について話す際、何らかの理由で、彼らはこれらプロセスの用意ができているように私には思える」と大隊長は付け加えた。
ナポレオン、ヒトラーや、ロシアとの戦争を模索した他の何人かは、資源の奧深さを決して過小評価してはならないことを学ばなければならなかった。今や、NATO、アメリカ、そして、その代理人ヨーロッパは、その教訓を学んでいる。
ゼレンスキーは、いまだに学んでいない。彼は認めようとしない。
また、寒さは軍事的前進をより困難にし、少なくとも春までは前線を封鎖するだろう。しかし、ゼレンスキーはそれを受け入れるのを拒否している。「私にとって戦争を凍結することは、戦争に負けることを意味する」と彼は言う。冬が始まる前に、側近は、軍事戦略の大きな変更と大統領チームの大改造を予期するよう私に警告した。少なくとも閣僚を一人解雇し、反攻担当上級将軍を解任し、ウクライナの前線での進展の遅さに対する説明責任を果たす必要があると彼らは述べた。「われわれは前進していない」とゼレンスキー側近の一人は言う。前線司令官の中には、大統領府から直接出た命令でさえ、前進命令を拒否し始めている者もいると彼は続ける。「彼らは塹壕に座り戦線を維持したいだけだ」と彼は言う。「しかし、これでは戦争に勝てない」
私が軍の上級将校にこれら主張を提起したとき、彼は、一部の司令官は上からの命令を二の次にする選択の余地がほとんどないと言った。10月初旬のある時点で、ロシアが10年近く保持し、激しく守ってきたウクライナ東部の戦略的前哨基地であるホルリフカ市を「奪還」する作戦をキーウ政治指導部が要求したと彼は述べた。答えは質問の形で返ってきた。何で?「彼らには兵士も武器もない」と将校は言う。「武器はどこにある? 大砲はどこにある? 新兵はどこにいる?」
軍の一部部門では、人員不足が武器や弾薬の不足より更に深刻になっている。アメリカと同盟諸国国が約束した全ての武器を開放したとしても、「それを使う人材がいない」とゼレンスキー側近の一人は私に語った。
侵攻が始まって以来、ウクライナは公式死者数と負傷者数公表を拒否している。しかし、アメリカと欧州の推計によれば、犠牲者は両陣営で100万人を遙かに超えている。ウクライナ軍の兵卒をひどく損なったため、徴兵局はかつてないほど高齢の兵員を招集するのを余儀なくされ、ウクライナ兵士の平均年齢は約43歳に引き上げられた。「今や彼らは良い大人で、そもそもそれほど健康的ではない」とゼレンスキー側近は言う。「ここはウクライナだ。スカンジナビアは違う。」
ウクライナの古い問題、何よりも腐敗が続いている。
汚職を根絶せよというあらゆる圧力の中で、ウクライナの役人は、賄賂を受け取ったり、国家資金を懐に入れたりする前に、よく考えるだろうと私は素朴にも推測した。しかし、10月初旬に大統領補佐官にこのことを話したところ、もっと自由に話せるよう、録音装置の電源を切るよう彼は私に頼んだ。「サイモン、君は間違っている」と彼は言う。「人々は、たがが外れたかのように盗みを働いている」
船が沈みかけているのを知ったら、私もそうするだろう。手に入るものは何でも私物の救命いかだに持ち込んで、母船との舫綱を切る準備をする。
Timeの記事は予兆だ。ゼレンスキー政権終焉を告げているのだ。国家安全保障会議(NSC)と国務省は、代替案を熱心に模索しており、それを実施するため面目を保つ方法を探していると私は確信している。
まさにその目的のため、誰かがアレクセイ・アレストビッチを保護し、宣伝しているようだ(機械翻訳)。
2023年1月にスキャンダルで大統領府を去った後、アレストビッチは当局の行動を批判し始めたが、それでも最近までは慎重にしていた。
しかし、今や彼はもっぱら支配チームを糾弾している。
国家指導者の軍事的決定と国内政策の二つにアレストビッチは焦点を当てている。
...
第2の説:ウクライナの政治的多様性を望んで、ゼレンスキーの権力独占に興味がないアメリカ人の支持をアレストビッチは得ている。この説を支持して、大統領府元顧問言説の過激化が彼のアメリカ訪問後に始まった事実を彼らは挙げている。また、この点に関し、10月初旬のゴードンとのインタビューで、1991年の国境に到達せずに戦争を終わらせると欧米が決定し、ゼレンスキーが抵抗した場合、ウクライナ大統領は選挙で「変更」されるだろうと述べたのを思い出す。
...
「アレストビッチはウクライナの意見の幅広さを気にする欧米エリートの一部に支持されている可能性がある。彼らはウクライナにはゼレンスキーの声だけでなく様々な批判的意見もあると言う」と政治評論家ルスラン・ボルトニクはストラナにコメントしている。
大戦略上、ホワイトハウスは、アジアに軸足を移そうとしていた。しかし、アメリカにとって、まずウクライナでの、アメリカ自身が引き起こした全く不必要な紛争と、中東では、再びガザが炎上している。
最近のオーストラリアでの講演で、ジョン・ミアシャイマー教授が、このジレンマを深く掘り下げている(ビデオ)。彼は良い結果を予想していない。
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