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2023年11月 1日 (水)

イスラエル擁護者ができるのは人身攻撃だけ

 連中に真実はなく、連中に道徳はないので、連中にできるのは、イスラエルと欧米同盟諸国の犯罪性に人々の目を開く考えや情報の源を攻撃するだけだ。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月26日

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 ワシントン・ポストは、彼らや他の主流メディアが、進行中のイスラエル爆撃作戦による毎日の死者数の情報源としてガザ保健省を引用する理由を説明する新記事を掲載し、同省にはそのような死を真実かつ正確に報告するしっかりした実績があると指摘している。

 「誰もがガザ保健省の数字を使っているのは、一般的に信頼できると証明されているからだ」とヒューマン・ライツ・ウォッチのオマール・シャキールはポスト紙に語った。 「特定攻撃の数字を独自に検証した時代、大きな矛盾があった時期を私は知らない。」

 この点は、ガザ保健省がハマス統治下で運営されていることを根拠に、ガザの死者数は信頼できないと最近示唆してきたイスラエル擁護者(アメリカ大統領を含む)にとって不都合だ。

 水曜日「何人殺されたかについてパレスチナ人が真実を語っていると思えない」とバイデンはマスコミに語り「パレスチナ人が使用する数値は信頼できない」と付け加えた。

 わずか数ヶ月前まで、ガザ保健省の死者数を報告に引用するのに十分信頼できると国務省が考えていたのを考えると、バイデン発言は少し奇妙だと上記のワシントンポスト記事の筆者アダム・テイラーは正しく指摘している

 何が変わったのだろう? アメリカ帝国の情報権益が変わったのだ。

 数時間前Twitterでこうしたことに私が注意喚起した際、ヒューマン・ライツ・ウォッチは悪くて信頼できないし、ワシントン・ポストは悪くて信頼できないし、ガザ保健省は悪くて信頼できないという彼らの信念を擁護するために、イスラエル擁護者たちから、私が書いている情報をはねつける意見を即座に受け始めた。

 これは議論に負けた人々の戦術だ。彼らはガザで進行中のイスラエルによるパレスチナ人虐殺による死者数の急増が、彼らが支持する側の情報権益に壊滅的打撃を与えていることを理解しているので、ワシントンポスト、ヒューマンライツウォッチや、アメリカ国務省がイスラエルを悪く見せるため長年にわたる陰謀にどう関与してきたかに関するおとぎ話を作り上げる必要があるのだ。

 もちろん、ワシントン・ポストやヒューマン・ライツ・ウォッチの主張を皆が無批判に信じるべきだと言っているわけではない。私は長年にわたりこれら両機関に対し多く批判してきた。彼らが完全無欠だと信じるのは、彼らが常にウソをついていると信じるのと同じくらい見当違いだ。

 それが、まさに私がここで主張しようとしている要点だ。問題は情報源ではなく、議論の強さだ。議論を攻撃する代わりに情報源を攻撃するのは、議論を攻撃できない時に人がすることだ。それは典型的な人身攻撃だ。

 人身攻撃というものは、同意しない人の気持ちを傷つけるようなことを皆様が言った時にされると多くの人は考えるが、それはその用語が指しているものではない。人身攻撃とは、議論自体を攻撃するのではなく、議論をしている人の性格や動機を攻撃することだ。これは、会話を真実や事実の追求から、気に入らないという理由で、人の主張を切り捨てるため、すり替えるべく考えられた誤った討論戦術だ。誰かの動機や性格を問うのは、それがあなたが対処しなければならない唯一の情報で、会話に関連する場合、適切な可能性があるが、証拠や議論に対処する代わりに、それが利用される場合、それは誤りだ。

 そして、それが最近イスラエル擁護者が道具箱に持っているように見える唯一の道具なのだ。あなたがイスラエルを批判すると、連中があなたを「テロリスト支持者」や「反ユダヤ主義者」だと非難する際、まさに連中がしていることだ。ガザでのイスラエルの行動は弁護の余地がないため、あなたの本当の批判に彼らは対処できないので、議論を封じて、人々があなたの言うことを聞けなくするため、あなたの性格や動機を中傷しようとする。

 「敵政府の保健省のものだから、それら死者数は信頼できない」という台詞は、文字通りあらゆる敵との文字通りあらゆる戦争で利用できる。事実を気にする人々は、情報源が政府にどのような忠誠心を持っているか見るのではなく、該当機関が信頼できる実績を持っているかどうか、その主張が証拠に裏付けられているかどうかを調べる。

 子供で一杯なことが分かっている地域で、街区全体を瓦礫に化しているのを示す写真映像を見て、現在ガザで膨大な数の民間人が死亡していると思わないためには完全な馬鹿でなければならない。Antiwarのデイブ・デキャンプが最近指摘した通り、ガザでの死者数の劇的増加は、投下する爆弾の数を増やしたというイスラエル政府声明に直接対応する。それが、省が死亡者を正確に報告している場合、人々が見ると予想されるものだ。

 もし欧米人が犯罪そのものを客観的に見始めれば、欧米政府が全面的に支持しているこの恐ろしい大量虐殺に同意するのをやめるからだ。

 彼らの側に真実がなく、彼らの側には道徳もないので、連中にできるのは、イスラエルと西側同盟諸国の犯罪性に人々の目を開く考えや情報の源を攻撃することだけだ。
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 画像はアドビ・ストックから。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/26/all-israel-apologists-have-are-ad-hominem-attacks/

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 属国大本営広報部洗脳番組は見ず、マクレガー氏youtubeを拝聴。紛争を鎮めず、煽る宗主国。二つのアパルトヘイト国家、終わりの始まり。バイデンやブリンケン発言、到底正気の人間と思えない。堕天使。

Douglas Macgregor: "U.S made a mistake when participating in conflicts in the Middle East" 24:53

Douglas Macgregor: "Potential measures for conflict resolution" 37:11

 小泉のちゃらんぽらん、安倍のウソ八百、菅の強引さを併せ持つ最強首相と思っていたが、隷米メガネも人並みに年貢の納め時?

 上川外相、宗主国国務長官訪問にならってイスラエル訪問。属国は宗主国の劣化コピー。

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「今日から11月! IWJの第14期も4ヶ月目に入ります! どうか引き続き、IWJをご支援ください!」

「もう知らないなんて言い訳は通用しない。おそらく歴史的にこの2023年というのは、ガザでジェノサイドがあった年として記憶されるだろう」~10.27 緊急セミナー〈歴史の忘却に抗して――パレスチナにおけるジェノサイドを見すえながら、危機の時代における人文知の役割を問う〉 2023.10.27

岡真理 早稲田大学大学院文学研究科教授

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