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2023年10月17日 (火)

これは「イスラエル-ハマス戦争」ではなく、イスラエル-ガザ虐殺だ

 これをイスラエル-ハマス戦争と呼ぶと、ガザのパレスチナ人全員に対する民族浄化なのに、ハマスだけに対する戦争という誤った印象を生む。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月15日

 物語マトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 これを「イスラエル-ハマス戦争」と呼ぶのはやめろ。これはイスラエル-ガザ虐殺だ。これをイスラエル-ハマス戦争と呼ぶど、ガザのパレスチナ人全員に対する民族浄化なのに、ハマスだけに対する戦争という誤った印象を生む。

 子供の遺体数だけでも、これがハマスとの戦争でないのは明らかだ。国連によると、この猛攻の一週間で殺害された子供の人数は、ウクライナでの一年半の戦争で殺された子供の総数を既に上回っていると匿名アカウントがTwitterで指摘しているのを見た。

 民間人を完全包囲し、何であれ立っているものを爆撃するのは、どんな戦争でも並外れて忌まわしいことだ。そして、これは戦争ではなく、爆弾と人間標的を備えた密閉された射撃場だ。

 人々を殺す政府を支持している民間人は全員正当な標的だという考え方の急速な正当化を、おそらくアメリカ人は懸念すべきだ。

 ガザとハマスに関して広まっている集団懲罰論理によれば、ハマスより桁違いに暴力的で破壊的な政権に支配されるのを許しているので、アメリカ民間人全員、大いに死に値する。

 ハマスはハマスの決定に責任があり、イスラエルはイスラエルの決定に責任がある。ハマスはハマスの攻撃に責任があり、イスラエルはアパルトヘイト虐待を通じて、この攻撃を引き起こし、それに対する報復として民間人を爆撃する責任がある。実際は複雑ではない。

 インターネット利用とビデオカメラ付きスマートフォンをパレスチナ人が使い始め、イスラエルのアパルトヘイト虐待暴露を始めて以来、イスラエルは急速に悪化するPR危機に苦しんでいる。だから、連中がなぜガザのインターネットと電力を遮断したのか疑問に思っておられるなら、それが理由だ。

 ガザへの電力とインターネットを遮断することで来るべき戦争犯罪の映像をパレスチナ人が記録し公開するのを阻止できるとイスラエルは100%認識していた。彼らはガザの市民ジャーナリズムに致命的打撃を与え、それにより、そこで起きていることを全世界に見えなくしたのだ。

 ハマス攻撃は「いわれのないものだ」と信じるようマスメディアは皆様に要求した。それから連中は銃剣で赤ちゃんを殺す露骨な残虐行為プロパガンダを信じるよう皆様に要求した。今、彼らはイスラエルの土曜朝の夜明け前に、イスラエルの児童が学校にいたと信じるよう皆様に要求している。欧米ジャーナリズム連中が。

 証拠を示す代わりに斬首された赤ん坊や集団強姦に関する未確認の話を広めるべくこれほど多くのイスラエル擁護者連中がスクランブルをかけた唯一の理由は、イスラエルが犯し、ガザで犯し続けるろう本当の残虐行為を合理的で適切なものに見せるためだ。

 この現在の危機が終わった後、イスラエルのガザ攻撃中、イスラム教徒には報道してほしくなかったため、MSNBCが三人のイスラム教記者を停職にした事実に関して、私はおそらく、じっくり考えるつもりだ。

 私は全ての大量虐殺は悪いことだと思っていたが、この大量虐殺の加害者は正当な理由で正しいことをしていると一部の本当に賢いイスラエル擁護者は信じているため、この大量虐殺は全く違うと私に説明した。

 もし200万人のユダヤ人がキリスト教徒によって巨大な野外刑務所に閉じ込められ、完全包囲され、彼らの半数が残りの半分に移動しないと殺されることに24時間猶予すると言われたとしたら、誰も目撃することに対して混乱することはないはずだ。

 今や全員、9/11脳という深刻な病気を抱えている。

 皆様は9/11脳をご存知だろうか? 何か恐ろしいことが起こって、皆気が狂い、たくさんのウソを信じ始め、最初のトラウマより指数関数的に多くの損害を与える権力奉仕の思惑に同意するのだ。

 イスラエルはアパルトヘイト国家だと私が言うと、それは物議を醸すとか、風変わりだと人々は対応し続けている。そうではない。イスラエルの一流人権団体同様、欧米の主要人権団体は、イスラエルはアパルトヘイトだと言っている

 コロナのため、より多くの検閲が必要だと連中は言った。ロシアのせいでもっと検閲が必要だと連中は言った。1月6日のため、より多くの検閲が必要だと連中は言った。今、ハマス攻撃のため、もっと検閲が必要だと連中は言っている。

 連中はより多くの検閲を望んでいるだけなのかも知れない。

 進行中のガザ粛清に関する議論で、イスラエル擁護者に発言させる前に、イスラエルがしていることを支持するのをやめる原因になる、イスラエルがそこで加える可能性がある死や破壊の量があるかどうか明確にするよう連中に要求するのは、おそらく良い考えだ。彼らが余りに多すぎると考える死者数はあるのか? 今の作戦で、パレスチナ民間人の死者を連中は一体何人容認する用意があるのだろう? 人数を言えと彼らに言おう。

 連中が人数を答えられず、受け入れるのをいとわないイスラエルによる虐殺人数を限定できない場合、それは実際連中は人道的懸念や人命を大切にすることに関係ある理由でイスラエルを擁護してはいないことを示している。連中のイスラエル支持は完全にイデオロギーや宗教に基づいており、イスラエルが何をしようと、どれほど多くの残虐行為を犯そうとイスラエルを擁護すると言っているのだ。彼らの支持をもたらすキリスト教原理主義やシオニズムやイスラム恐怖症やら何であれを主張する人とは議論できない。彼らは道徳や正義や真実や事実への関心から皆様と議論しているのでなく、連中の思惑を推進するためだけに皆様と議論しているのだ。

 白人反ユダヤ主義者がこれまでにした最大の芸当は多数のユダヤ人を西洋社会から去らせ、イスラム教徒を殴打するため人生を費やすべく遠く離れた国に移動させることだった。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/15/its-not-the-israel-hamas-war-its-the-israel-gaza-massacre/

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 Alex Christoforou 冒頭は宗主国大統領の妄言。ポーランド選挙結果。天候理由のイスラエル軍現地侵攻開始延期は真実ではない。理由は他にあるはず。

Poland, Tusk 2ND place win. EU split on Gaza. Biden, put Putin down. Ukraine, hard to get money 42:34

 耕助のブログ

No. 1945 さあぐるぐる回りだ

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「イスラエル軍は避難する幼児たちにも爆撃! 集中爆撃・砲撃でガザのライフラインは壊滅! この『民族絶滅』これは公然のホロコーストだ!」

<本日のタイムリー再配信>本日午後7時から、2013年10月23日収録「伝統的ユダヤ教の絶対的平和主義から逸脱した”軍事国家”イスラエル~岩上安身によるインタビュー 第365回 ゲスト モントリオール大学教授・ヤコブ・M・ラブキン氏」を冒頭のみオープン、その後は会員限定で再配信いたします! 会員にぜひ登録してください!

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