実態はまさにこうだ
イスラエルは一見そう思える通りの虐待的アパルトヘイト政権だ。ガザで死体が積み重なり燻るクレーターに変わる中、これをご記憶願いたい。実態はまさにこうだ。
ケイトリン・ジョンストン
2023年10月11日
物語マトリックスの端からのメモ
私がイスラエル支持者だったら史上最悪の大量虐殺の一つと見なされかねない準備中のことの実行に関するオンライン投稿内容を大いに慎重に考えるはずだ。インターネットは忘れない。今日皆様がツイートする内容は、皆様を一生悩ませる可能性があるのだ。
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イスラエル・パレスチナ問題は複雑ではない。アパルトヘイト政権が他民族と同じ権利を持たない先住民族を虐待し抑圧しているのだ。それを複雑だと皆が思いこんでいる唯一の理由は、もし単純ならニュースがそう報じるはずだと皆が想定しているためだ。
実際世界の舞台でイスラエル・パレスチナは理解するのが実に容易な紛争の一つだ。ウクライナやシリアのような紛争は遙かに複雑だ。権力を掌握する集団と、その集団によって非常に残虐に扱われる集団が一目瞭然なのに、マスコミがアパルトヘイト政権に大いに同情し複雑な問題として描きだすがゆえに一見見えるほど単純ではないと考えるのだ。
だが、そうなのだ。イスラエルは一見そう思える通りの虐待的アパルトヘイト政権だ。ガザで死体が積み重なり燻るクレーターに変わる中、これをご記憶願いたい。実態はまさにこういうものだ。
Netanyahu once again casually posting Israeli war crime videos on his timeline. https://t.co/dS7OUbZiFL
— Alan MacLeod (@AlanRMacLeod) October 10, 2023
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爆撃で民間人を殺害することは、実際、銃器で彼らを殺すことより人道的でも文明的でもない。爆弾は窒息や火傷や外傷による恐ろしい怪我や、緩慢な耐え難い死を引き起こす。爆弾は恐ろしい大量殺戮兵器だ。
爆撃による殺害に対する反応では銃による殺害ほど衝撃や恐怖が見られない唯一の理由は爆撃による殺害は遠くから行うためだ。爆破される建物の映像を映す際、その下で人が押し潰されて死んだり爆風で引き裂かれたりするのを皆様は見ない。アクション映画を見る時やビデオゲームで遊ぶ時のように不適切部分を削除した楽しい爆撃映像なのだ。
イスラエル国軍がライフルで民間人を撃ったり剣で突破したりする場合より実際良いわけではないが、身近ではないため、実際に起きていることから人々が心理的に隔離できるのだ。
それがアメリカや同盟諸国の最近の認識管理手法だ。彼らが世界に解き放つ恐怖から国民が自ら隔離するのを助けるのだ。連中はプロパガンダで不作為によるウソや「パレスチナ人の子どもは撃たれるべく歩いてゆく」という見出しでそれをし、政府高官による統一された「いわれのないテロ行為」声明でそれをし、実際大量殺戮行為をする手法でそれをする。
全て国民を眠らせ、政府の支援で行われている恐ろしいことを決して国民がはっきり認識し、驚かないようにするのが狙いだ。
Israel has a right to defend itself from Palestinian babies. https://t.co/4giVfEb0wi
— Caitlin Johnstone (@caitoz) October 10, 2023
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ガザの電力遮断は、そこで暮らす民間人を傷つけるだけでなく、そこで何が起きているか世界中が把握するのを大いに阻止する。ガザの人々がビデオ映像を録画しインターネットにアップロードすることがどれほど困難かお考え願いたい。
そしてもちろん、それは全て意図的にそう仕組まれているのだ。連中の虐待行為が人々の目に見えるのを阻止するあらゆる誘因がイスラエルにはあり、連中は常にそうしている。そのためにイスラエルがジャーナリストやメディアを標的に恫喝している膨大な実績がある。
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Never in Hamas’ history have they been known for committing acts of rape, or executing women and children.
— Q. Anthony Ali (@NobleQAli) October 10, 2023
But white people see Muslim militiamen dressed like this, and their imaginations run absolutely wild pic.twitter.com/eFZNEWTQXk
ハマス戦士が赤ちゃんを斬首したり、残虐行為プロパガンダによく似た集団レイプを犯したりしていることに関する疑わしい情報源や全く証拠のない主張を多々目にするが、これはウクライナでもあったように戦時中は実に一般的だ。ウクライナで、戦争中日常茶飯事だったのを想起するが、政府由来である限り、プロとして責任を負うことなく残虐行為プロパガンダをオウム返しできるのをマスコミ社員は学んだのだ。ニュースは大いに批判的にお読み頂きたい。
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イスラエルとシオニズムの問題に関し、ユダヤ人が完全一枚岩ではないことを理解するのは重要だ。私が読んでいるイスラエルに対し最も激しく最も鋭い批判者は皆ユダヤ人だ。実際は、公正 対 不正なのに、プロパガンダ屋連中に「ユダヤ人嫌い 対 ユダヤ人」のように表現させてはならない。
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それは偽善の問題ではない。ウクライナとイスラエル両方を支持する矛盾を強調する要点は、欧米帝国主義者が実際は連中が支持していると主張するものを支持しておらず、これら紛争における連中の立場の枠組み全体がウソなのを示すことだ。
敵対的占領と戦うある集団を支持しながら、同じことをしている別の集団に反対するのは、あなたの支持が本当に占領者に反対で、人々の自決権支持に基づいている場合のみ偽善的だ。ユダヤ人を憎むネオナチに満ちた集団を支持し、ユダヤ人を保護するという名目で別の集団を支持するのは、あなたの支持が実際宗教的少数派の保護と関係がある場合、偽善にすぎない。
実際、帝国は、それぞれの場合、権益がたまたま推進される場合に、支援している相手を支援しているに過ぎない。ウクライナを代理にすることで、ロシアに対するアメリカの戦略的権益が推進され、イスラエルを代理にすることで、イランとシリアに対するアメリカの戦略的権益が推進されるのだ。彼らは全く偽善的ではない。それらは全て首尾一貫している。連中は実際の価値観と完全に一致し、最も好都合な方法で権力と支配を掌握しているのだ。
偽善者であること自体は決して大きな悪ではない。我々全員何らかの点で少々偽善的だ。決定的なことは、大きな悪が世界覇権追求のため世界中に暴力と破壊をもたらし、そうする理由についてウソをつくことだ。
だから我々は矛盾を強調するのだ。帝国とその支持者が偽善者なのを示すためではなく、それらの矛盾の背後に隠された遙かに大きな悪を示すために。
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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/11/this-is-exactly-what-it-looks-like/
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