ガザの通信をイスラエルが遮断したのは殺人犯連中が目撃者を好まないためだ
自分の犯罪が白日の下に記録され、世界と共有されるのがいかに不利か、おそらく地球上他のどの政府より、イスラエルは痛感している。
ケイトリン・ジョンストン
2023年10月28日
イスラエル地上部隊はガザでの活動を強化しており、匿名アメリカ当局者が報道機関に語ったところによると、これは長年期待されていた地上侵攻の「ローリング・スタート」だ。
他の全てを叩きのめし、同時に、イスラエルは、飛び地に最後に残った外界との接点だったガザ最大の通信サービスを麻痺させた。現代未曾有レベルの情報遮断により、ガザの連絡先との連絡は途絶えたと人道支援団体や主要報道機関は述べている。
「この情報遮断は、大規模残虐行為を隠蔽し人権侵害をしても何のおとがめもなく済むのを助長する危険性がある」とヒューマン・ライツ・ウォッチは正しく指摘している。
一歩先に進んで、それはおそらくイスラエルにとって単に都合の良い偶然ではないはずだと私は言いたい。真っ暗闇の中での大量虐殺は虐殺をする連中に非常に有利に働く。
Human Rights Watch notes that Gaza's communications blackout was caused by Israel's intensified bombing campaign.
— Jonathan Cook (@Jonathan_K_Cook) October 28, 2023
It adds: 'This information blackout risks providing cover for mass atrocities and contributing to impunity for human rights violations.'
Genocide in darkness
イスラエル包囲戦がガザの人々を電気と通信両方から遮断する中、ガザの明かりがさまざまな形で消えるのを我々は目の当たりにしている。
イスラエル軍によるジャーナリスト殺害の横行により、光はさらに暗くなった。ウィキペディアは、悪名高い不正編集システムで、アメリカ情報権益に有利なよう情報を歪曲する傾向があるが、それでも現在、この猛攻撃で、イスラエル国防軍によりガザで殺害された17人のジャーナリストと南レバノンで殺害されたジャーナリスト一人を列記している。NPRはもう少し多い数値を挙げているが誰が殺害したかは都合よく言うのを避けている。
ガザ地区でのイスラエル空爆で妻、息子、娘、幼い孫を失い、死んだ息子の遺体にひざまずきながら「連中は私たちの子供を殺して復讐しているのだ!」とアルジャジーラ記者ワエル・ダフドゥーは放送で語った。報道によると、彼はイスラエルの退避命令に従って、それが彼らの安全を守ると信じて彼らをガザ市の南に移動させていた。
ロイター通信によると、現在イスラエル国防軍は、ロイター通信とAFP通信両社に対し、ガザ地区で活動を続ける記者の安全は保証できないと伝えている。過去3週間、イスラエルがジャーナリストに対し歴史的に未曾有の攻撃をしているのを考えると、これは脅迫としか解釈できない。
The Israel Narrative Is Crumbling Because Of Phone Cameras And The Internet
— Caitlin Johnstone (@caitoz) May 11, 2021
There are only so many viral videos of unconscionable acts that can be dismissed with "Actually this is way more complicated than it looks."https://t.co/RYWZVyMdpW
以前にもお話しした通り、スマートフォンの登場とソーシャル・メディアの普及により、人権侵害の生のビデオ映像を共有し、流通させる能力が出現したため、益々悪化するPR危機にイスラエルは何年も苦しんでいる。
「内部告発、異議申し立て、説明責任国際フェスティバル」で2021年にビデオ出演した際、イスラエルを拠点とするジャーナリスト、ジョナサン・クックはイスラエルがガザ地区の全ての明かりを消そうと躍起になっている中、私がしばしば考えていることと同じ発言をした。スマートフォンとインターネットによって同情的な欧米活動家の活動に対するパレスチナ人の依存度が下がり、自ら虐待映像の直接共有が可能になったとクックは説明している。
以下は引用だ。
「悲しいことに、ほとんどの企業ジャーナリストは、これら活動家の活動にほとんど注意を払っていなかった。いずれにせよ彼らの役割は直ちに消し去られた。それは、イスラエルが、彼ら何人かを銃撃することが、他の人々に近づかないよう警告する非常に効果的な抑止力として機能すると学んだためだ。」
「しかし、それはまた、テクノロジーがより安価で利用しやすくなり、やがて誰でも持つと期待される携帯電話に到達するにつれ、仲介なしに、即座に、自分たちの苦しみをパレスチナ人が記録できるようになったためでもあった。
「兵士や入植者によるパレスチナ人への虐待を描いた初期の粗い画像を『パリウッド』(パレスチナのハリウッド)としてイスラエルが切り捨てたことは、イスラエル自身の支持者にとってさえ益々説得力がなくなった。やがて、パレスチナ人は自分たちが虐待される様子を高解像度で記録し、YouTubeに直接投稿するようになった。
自分の犯罪が白日の下に記録され、世界と共有されるのがいかに不利かをおそらく地球上の他のどの政府より、イスラエルは痛感している。それが、ガザの明かりを消した理由だ。殺人者は目撃者を好まないためだ。
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