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2023年10月30日 (月)

イスラエルが何千人もの子供の殺害をやめれば悪者が勝つかもしれない

 イスラエルが執拗な爆撃作戦で何千人も子供を殺すのをやめれば、イスラエルは殺人テロリストに乗っ取られる可能性がある。

ケイトリン・ジョンストン
2023年10月24日

物語マトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 イスラエルは、子供が大勢いる建物に爆弾を投下し、包囲戦で民間人を標的にし、ヨルダン川西岸のパレスチナ人を殺害し、メディアを検閲し、反体制派を逮捕し、ジャーナリストを殺害し続ける必要がある。

 イスラエルが執拗な爆撃作戦で何千人もの子供を殺すのをやめれば、イスラエルは残虐なテロリストに乗っ取られかねないのだ。

普通の人:彼らがいると分かっている場所に爆弾を投下して何千人もの子供を殺すのは間違っている。

狂った人:ああ、あなたはハマスを愛していて、世界中の全てのユダヤ人を殺してほしいと言っているのだな???

普通の人:子供でいっぱいの建物に爆弾を投下するのは間違いで、今すぐ止める必要がある。

狂った人: しかし二週間前に悪いことが起きた

 イスラエル擁護者連中が我々に信じさせようとしている最も愚かなことの一つは、イスラエル爆弾で殺された子供の責任の100パーセントをハマスが負い、イスラエルはゼロパーセントの責任を負うという奇妙な話だ。それは明らかに愚かで無意味だ。

 そして、この描き方の問題は上限がないことだ。イスラエルが10,000人の子供を殺した場合、ハマスは10,000人の子供を殺す。イスラエルが10万人の子供を殺した場合、ハマスは10万人の子供を殺す。イスラエルが全てのパレスチナ人を根絶した場合、ハマスは全てのパレスチナ人を根絶する。

それは明らかにばかげている。

 イスラエル-パレスチナは複雑ではなく、イスラエル擁護者が、あなたに明らかに弁護の余地がない虐待を正当化されるよう見せるため、あなたに実行するよう頼む全ての異様な精神的ゆがみを加えた後でだけ、複雑に見えるのだ。

 イスラエルがガザで焦土作戦を行う必要があると言うイスラエル擁護者についてのことは、そうでなければハマスの別の攻撃があるだろうというのは、彼らがそれを意味するという意味で彼らは正しいということだ。ハマスの台頭と10月7日の攻撃を招いた多くのイスラエルの虐待をロールバックする選択肢を既に排除しているので、彼らが今すぐ停戦に同意し、攻撃を引き起こした虐待的現状に戻った場合、ガザ人が別の停戦を開始するのは時間の問題だ。だから、その枠組みの中から他の唯一の選択肢は、ガザがこれ以上の脅威をもたらさなくなるまで殺し、殺し、殺し、破壊し、破壊し、破壊することだ。

 もちろん、問題は彼らの枠組みがでたらめだということだ。他の明白な選択肢は、平和と和解に向けて動き、10月7日の攻撃を引き起こした全ての過ちを正すことで、それはアパルトヘイトや専制政治やゲットーの現状や深刻な人の苦難の巨大強制収容所の代わりに、パレスチナ人が満足する一国家または二国家解決策を意味する。それはパレスチナ人の継続的抵抗を必要とせず、停戦の可能性を可能にするだろう。

 しかし、土地の束を割譲するか、ユダヤ人民族国家としてのイスラエルの存在を終わらせることを意味するため、イスラエルは、これを行うことを望まないので、その選択肢は、明らかなこの問題の明白な解決策ではなく、考えられないたわ言として組み立てられる。何千人もの子供を殺害し、ガザを絨毯爆撃することが永続的平和を達成するため必要な措置よりも好ましいと見なされている。

 公式にはイスラエルには三つの選択肢がある。

1.パレスチナ・レジスタンスが存在する理由がこれ以上ないよう大きな妥協をし、全ての過ちを正す。

2.現状に戻り、将来さらに攻撃が行われることを受け入れる、または

3.ガザで焦土作戦を行う。

 誰も話したくない隠された第四の選択肢は、イスラエル諜報機関が、ハマス攻撃が起こるのをおそらく許したという不快な事実に対処することだ。エジプト諜報機関から攻撃があると警告されたにもかかわらず、アメリカ諜報機関が10月6日のハマスによる異常な活動を認識していた事実にもかかわらず、丸二年も、イスラエル諜報機関に全く探知されなかったため、ハマスが、地球上最もスパイされている場所の一つであるフィラデルフィアの広さの閉鎖された地域で、モーターボート、ドローン、電動パラグライダーを含む未曾有の規模と洗練された攻撃の調整と公然たる訓練に二年費やし、ハマスでさえ彼らが殺して捕らえることができたイスラエル人の数で驚いたほど攻撃が成功裏に実行された可能性は非常に低いように見える。

 もしイスラエルが自分に目を向け、捜査し、その結果、10月7日の攻撃を許すためイスラエル諜報機関が工作員に見て見ぬふりをさせていたことが分かった場合、イスラエル諜報機関は確実にそれらが起きるのを防げるのだから、単にこれを認め、二度と起こらないようにするための措置を講じるだけで、その規模の攻撃でこれ以上苦しむことはないとイスラエルが安心するのに十分なはずだ。そのような攻撃を防ぐためにはハマスを排除する必要があるという前提は誤りだと証明されるはずだ。

 だが、これはおそらく、あらゆるあり得る選択肢中、最も可能性が低い選択肢だ。なぜなら自国諜報機関が既存の思惑を推進するため膨大な人数の自国民を犠牲にしたのをイスラエル国民が知った時起きる内部の政治的影響は国家秩序を丸ごと崩壊させるからだ。

 イスラエル擁護者たちはこう言うだろう。「いまいましい反ユダヤ主義テロリスト愛好家全員分かっていない。今イスラエルが完全焦土作戦を行い、ハマスを完全抹殺しなければ、イスラエル諜報機関に意図的に起きるのを許される次の大規模ハマス攻撃を阻止するにはどうすれば良いのだ?」

 帝国の阿呆連中が過去七年「そっちこそどうなんだ論法」という言葉を叫び、それは悪だと言ったのに、今やイスラエルに対するあらゆる批判に対する連中の反応は「ハマスがしたことはどうなんだ」や「悪いことをする他の国々はどうなんだ」だ。

 イスラエルの犯罪性に関し既に知らなかった欧米人は、イスラエルがこういうことをしているのを知りつつある。

病院、教会、モスクを日常的に爆撃している
常にウソをつき、偽情報を広めている
何千人もの子供を殺してもかまわない
パレスチナ人を人間以下と見なしている

 10月7日の感情的熱が消えて、イスラエルの行動をより合理的に人々が見始め、その後調べて、正当な理由もなしに、イスラエルが何千人もの子供を殺害し、ガザを瓦礫の山にしていることが分かるところに我々は急速に近づいている。

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画像はアドビ・ストックから。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/10/24/if-israel-stops-murdering-thousands-of-children-the-bad-guys-might-win/

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