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2023年9月 1日 (金)

新たな一日、ニュースを装う新たなCIA報道発表

 この連中が、プロパガンダと影響力作戦によって我々が絶えず砲撃されていると言う際、絶対に真実を語っている。誰が本当に我々にそうしているかについて連中はウソをついているに過ぎない。

ケイトリン・ジョンストン
2023年8月26日

 この記事の英語朗読を聞く(Tim Foleyによる朗読)。

 「新たに機密解除されたアメリカ諜報情報は、うっかりした欧米人を通じてロシアはプロパガンダを実行していると主張」という題の新記事をCNNが出しているが、ここ数年、欧米マスコミを批判的に観察していれば、これは皆様が予想するものとほぼ同じだ。同じ諜報カルテルが提供する情報のみに基づいて、アメリカ諜報カルテルの長年の標的について、匿名情報源が、検証不可能な曖昧で証拠のない主張をしているのだ。

 CNNのケイト・ボー・リリスは次のように報じている。

 「ロシア民間人に影響力のあるアメリカや欧米の個人と関係を構築するよう指示し、クレムリンの狙いを支持する言説を広め、FSBの役割を曖昧にし、表面上独立した関係者の階層を通して、ロシア連邦保安庁(FSB)は欧米の公共政策や世論に影響を与えようとしているとアメリカ諜報機関は考えている。

 「これら影響力作戦は意図的に小規模に設計されているが、全体的目標はアメリカ[および]西欧の人々にこれらの考え方を提示することで、一見自然だ」と資料について話す権限を与えられたアメリカ当局者がCNNに語った。協力者連中の影響操作は、主に個人的関係に基づいて構築される。彼らは彼らへの信頼を築き、それを利用してFSBの狙いを密かに推進できる。」

 「しかし、最終的にロシア・プロパガンダ代弁者となった欧米人は、ほぼ確実に自分が果たしている役割に気づいていなかったと当局者は強調した」とCNNは付け加えた。

 いつも通り、自分がロシア・プロパガンダ代弁者とは気づかないロシア・プロパガンダ代弁者を作るために、外国諜報機関が画策していると思われる「小規模」行動に関する、これら極めて曖昧な主張を証明したり反証したりする方法はない。アメリカ諜報機関による根拠のない主張を引用する匿名アメリカ当局者の言葉を我々はそのまま受け取るよう期待されている。

 そして、それはいくつか疑問を提起する。

 まず、この非常に広いと想定される傾向に関するこの非常に曖昧な情報で、我々は一体どうするよう期待されているのだろう? ロシアに関する問題についての公式の欧米方針を踏襲しない人に対し、我々は一般的により妄想的で疑わしいと感じるよう期待されているようだ。それは一体誰の権益に役立つのだろう? アメリカ諜報カルテルが、それを推進するために存在しているアメリカ帝国の情報権益に、それは役立つのだろうか?

 第二に、もしアメリカ諜報カルテルがこの非常に広範で曖昧な脅威が存在すると考えているなら、なぜ自身で我々に語らないのだろう? ニュース記事を装うニュースを通じてそれを注ぎこむのではなく、任命された役人に公式声明を発表させないのだろう?なんと奇妙な見え透いたまね事だろう。

 第三に、そして第二に関連して、なぜCNNはCIA報道発表を公開しながら、ニュース記事に偽装するのだろう?「いくつか怪しげなペテンをロシアは企んでいるとアメリカ諜報機関は考えている」はニュース記事ではない。物事について、アメリカ諜報カルテルがどう感じているか報じるのはジャーナリストの仕事ではなく、確かな証拠に基づき、確かな事実を報じるのがジャーナリストの仕事だ。それがニュース報道だ。アメリカ諜報カルテルが、表向き独立した関係者や、自分が実際ロシア代弁者だと気がつかない人々によって隠されている非常に微妙なロシアの影響力について、もっと妄想的で疑念を抱くべきだとアメリカ諜報機関は考えていると言うのは国家プロパガンダを公表している過ぎない。

 第四に、そして第三に関連して、現時点で、バージニア州ラングレーのCIA本部から直接全てのニュース報道を単に公開する方が、より効率的で費用効果が高いのではなかろうか? ニュース報道を装うCIA報道発表をCNNのケイト・ボー・リリスのような速記者に書かせるため金を無駄にするより、仲介者を排除し、CIAスパイに書かせ、自分で公開させないのは一体なぜだろう? 追加ボーナスとして、これは状況は遙かに明確にし、欧米人はもはや本当のジャーナリズム・メディアから本当のニュース報道を読んでいるという妄想に苦しむことがなくなるので、メディア・リテラシーを大幅に向上させる。

 第五に、そして第四に関連して、欧米プロパガンダと影響力作戦が、世界に対する欧米人の考え方を操作する点で、ロシアのものより何桁も大きいにもかかわらず、欧米プロパガンダ影響力作戦より、ロシア・プロパガンダや影響力作戦報道に、欧米マスコミが、これほど多くエネルギーを注いでいるのはおかしくないだろうか? まるで欧米メディアが人々があまり難しく考えないのを好んでいるかのように?

 今日、世界で起きている最も異様なことの一つは、連日氾濫する膨大な量の欧米プロパガンダを欧米人が見逃し、代わりに欧米では意味のない「ロシア・プロパガンダ」に集中するよう訓練されていることだ。イギリスでRTが閉鎖される前の2017年、RTはイギリスの総テレビ視聴者の0.04%だった。2016年選挙に先立ち、ロシアTwitterの影響力キャンペーンが何年も見出しを支配していたが、今年初め発表されたニューヨーク大学の調査によると、「考えを変えたり、有権者の行動に影響を与えたりする上で測定可能な影響はなかった」ことが判明した。以前の調査によると、Facebookニュースに表示されていた疑わしいロシア・アカウントは「23,000件のコンテンツ中、ほぼ一件」だと分かっている。アデレード大学の調査によると、昨年ウクライナ侵攻が始まった後、ロシアのボットが大量に押し寄せてオンライン言説を操作すると警告する見出しが次々あったにもかかわらず、彼らが調査した偽アカウントの圧倒的多数(90%以上)は親ウクライナ・アカウントだったことが分かっている

 この些細な影響力の生かじりを、ニュースを装うCIA報道発表を頻繁に公然と公開する欧米プロパガンダ機関から、欧米人がニュース報道を絶えず受けている事実と対比しよう。プロパガンダと影響力作戦によって我々は絶えず砲撃されていると連中が言う際、絶対に真実を語っている。誰が本当に我々にそれをしているかに関して連中はウソをついているだけだ。

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画像はウォーリー・ゴベッツより (CC BY-NC-ND 2.0)。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/08/26/another-day-another-cia-press-release-disguised-as-news/

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