トランプが再選されてもアメリカ外交政策が変わるとはプーチンは考えていない(そして彼はおそらく正しい)
トランプは再選されたらウクライナ戦争を一日で終わらせられるという主張で選挙運動を行っているが、それが真実だと信じる実際の根拠はない。
ケイトリン・ジョンストン
2023年9月13日
火曜の東方経済フォーラムで、ドナルド・トランプ前大統領が来年再選された場合も、アメリカの対ロシア政策に意味ある変化は期待しないとウラジーミル・プーチンは述べた。
TASSは、ロシア大統領発言について次のように報じている。
「誰が大統領に選出されても、アメリカの対ロシア外交政策に根本的変化はないと思う」とプーチンは述べた。「[ドナルド]トランプ氏(元大統領で共和党候補-TASS)は、ウクライナ危機を含む深刻な問題を数日で解決すると言っている。それにもかかわらず、大統領時代には彼もロシアに制裁を課した」とプーチンは回想した。
ロシア大統領によれば、アメリカは「ロシアを恒久的競争相手、あるいは敵とさえ見ており、これを普通のアメリカ人の頭にたたき込みました」。「現在の当局は、アメリカ社会を反ロシア気分と精神に変えてしまいました。それが全てです。彼らはそうしたので、今さら、何とかして、この船を反対方向に向けるのは非常に困難でしょう」とプーチンは述べた。
Putin Says Trump Won’t Change US Foreign Policy
— Antiwar.com (@Antiwarcom) September 13, 2023
by Kyle Anzalone@KyleAnzalone_ #Putin #Trump #Russia #Ukraine https://t.co/nAERPXnbEa pic.twitter.com/AGVJ333pKf
プーチンがそのような発言をしたのはこれが初めてではない。大統領在職中に経験した4人のアメリカ大統領の政権で一体何が変わったのか、トランプ大統領時代のインタビューでオリバー・ストーンが質問した際、プーチンは次のように答えた。「あなた方の官僚機構は非常に強力で、世界を支配しているのはその官僚機構です。」
そして彼は正しい。ブッシュからオバマ、トランプ、バイデンに至るまで、一貫したエスカレーションのパターンがあり、それは今や、いつでも核戦争になりかねない、欧米の行動によって引き起こされた恐ろしい代理戦争で最高潮に達している。再選されたらウクライナ戦争を一日で終わらせられるという主張でトランプは選挙運動をしているが、それが真実だと信じる実際の理由はない。
それぞれの政治的思惑への影響のため、アメリカ二大政党のどちらも、この事実を認めたがらないが、具体的政策決定の観点から、実際トランプは任期中、複数の面でロシアに対する冷戦攻撃強化に費やした猛烈な対ロシア・タカ派として支配した。確実に彼は、他のどの大統領連中同様、ウクライナでの戦争への道を開く上で多くの役割を果たした。結局最初にアメリカ兵器をウクライナに注ぎ始め、挑発を恐れてオバマが実際抵抗していた煽動的な動きを始めたのもトランプだった。
トランプがクレムリンの秘密工作員だったという主張は、常にジャーナリズムの大規模な不正行為と、アメリカ諜報カルテルの介入のおかげで可能になったばかげた陰謀論で、考えられるほとんど全ての角度から暴かれて信用を失墜させてきた。だが、その主張が間違っているという最も強力な証拠は、大統領在任中、制裁や条約破棄や、積極的な核態勢見直しや、ノルドストリーム2を閉鎖する取り組みや、シリアを占領し繰り返し爆撃し、ウクライナを武装させるなどの行動でロシア権益を直接攻撃するのにトランプが費やした事実だ。
トランプ擁護派は、ロシアゲート物語により政治的圧力をかけられたため、トランプはこれらをしただけだと主張するだろうし、それは本当かもしれないが、圧力をかけられたのでロシアに対して攻撃的に行動する大統領と、自身が望むのでロシアに対して攻撃的に行動する大統領の機能的な違いは何だろう? 実際の動作に違いはない。トランプがロシアに対する核の瀬戸際政策を強化しているなら、彼の感情が内部で密かにそれについてどう感じているかは問題ではない。重要なのはそれが起きているということだ。そして帝国の経営者が、かつてトランプに対ロシア・タカ派として行動するよう圧力をかけることができたなら、連中が再びそれをできないと考える理由はない。
全てのアメリカ大統領について最も重要なのは、彼らの違いではなく類似点だ。本当の問題は、軍隊や、軍需機械や、資源や、お金の動きを毎年見ているだけでは、ある大統領の任期がいつ終わり、別の大統領の任期がいつが始まったのか、彼らがどの政党に属しているのか、彼らの選挙綱領が何だったかを知れないことだ。アメリカ人が誰を受付窓口の顔に選ぼうとも、全く妨げられることなく帝国は行進し続ける。
官僚機構は非常に強力で、世界を支配しているのはその官僚機構なのだ。
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画像はkremlin.ruより (CC BY 4.0)
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Alex Christoforou 冒頭、習近平主席は独裁者だというアナレーナ・ベアボック批判。まともな東欧諸国は、ウクライナ小麦による価格破壊に反対。
Annalena, Xi dictator. Orban, EU grain deal lie. US 100K ammo/month. Obama wants to help Libya.
ウクライナの小麦については四月のスプートニクにも関連記事がある。
ダグラス・マクレガー氏、二大政党制に対する政治改革運動を本格的に開始。自身は決して選挙に出て政治家になるつもりはないという。ドイツやフランス政治について、彼は再三、現政権は崩壊すると主張している。
Col Douglas Macgregor: The Russian Military Escalation Began 35:55
クリス・ヘッジズ氏新記事もアメリカの偽善曝露。「人道的帝国主義がリビアの悪夢を生んだ。」
オバマとヒラリー・クリントン、洪水被害リビアに寄付するという。厚顔無恥。
彼等がカダフィを殺しリビアを破壊しなければ災害は起きなかった可能性大なのに。
ヒラリーはリビア崩壊直後入国して言った迷言「来た、見た、死んだ」で悪名高い。
二人とも羊の皮を被った狼。価値観外交などあるものか。
耕助のブログ
植草一秀の『知られざる真実』
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
読み人しらず「覇権のための統合か日本のための統合か」「日米統合」「民主主義VS専制主義」と規定し「民主主義陣営」の国々の米国の下への統合を要求。より切実なのは、日本が「米中新冷戦」の最前線に立たされ、「東のウクライナ」、対中代理戦争国家に位置付けられている
はじめに~岩上安身の魂の言葉に耳を傾けてください!「難病の娘を守るため、破産することはできません。赤字が解消できなければ第14期途中でIWJを清算します!「去年、本当に僕も甘かったかもしれないけれども、2000万の赤字になってしまって、これがもう一回あったら、今年で終わり、あるいは今年の途中で、終わりにしなきゃいけないと思っています」「もう今年の半年が勝負です」「そこで(寄付が)集まらなかったり、支出が削れなかったら、そこで一つ答えを出します」「とにかくIWJがお終いになるというところまでが見えましたから、ここから先サバイバルしますから、ご協力をお願いいたします」!
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